2024/03/01 今日から3月ですから。また動かないと。

今日から3月である。大人になると月ごとのなにかこう、心構えのようなものが無くなってくる。
児童・生徒・学生だったころなら、3月になればようやくこの恐ろしい学年が終わってくれると安心したものだ。大人になれば特に区切りもない。いや、会社員のかたであれば新入社員がもうじき入ってくるなあと楽しみなのだろうか。ここで「定年退職者とのお別れ」をイベントとして入れないのは、だいたい有給消化で2月から休んでいるパターンが多いからである。どうだ、一般教養もあるのだというところが見せつけられただろう。
ちょっと話したいのは、有給休暇が自動で消滅する法律って日本の労働法においてトップを争うほどの愚法だと思う。

たしか、私の頭の中の六法全書によれば、有給休暇の貯蓄は2年分までで期限切れ分は自動で消えるということだったと思う。しかし私の知っている限りの中小企業は、一人でも休むと職場がけっこうなてんてこまいになることから、使うなとまでは言わないが、使うと大変なことになると予想させて、事実上で有給休暇が存在しないに等しい、使いにくい状況だと承知している。こんなに世論に寄り添った「承知している」という言葉は初めて聞いた。政治家さんがどう考えてもおかしい認識を通す以外で使われているのを見たことが無い。「承知している」という言葉が喜んでいる顔が浮かぶ。

また、有給休暇の買取は違法であるということも知っている。有給休暇が取りにくいうえに、取れなかった分は消滅するしか無い、消滅しても会社にこれといってペナルティはない。以前、年5日以上の取得をさせなければ違法とする法改正は行われたが、これで改善したのか結果は報告されていない印象だ。また、有給を取らせたくない会社は財務状況が最悪なので、違法、罰金を徴収されると会社がつぶれる。社員も職を失うことを恐れる。実際に法廷闘争は行われたのか、知っている方は教えてください。

よっしゃ、日記関係ない。
あともう一つ日記に関係ない話をしたい。TBSラジオで大人気放送中の「東京ポッド許可局」のなかで鋭い指摘があってやたらと心に残っているので紹介したい。
今回は「注意論」と題して、昨今の政治・芸能スキャンダルのなかで年齢を重ね、意図せずとも力を手に入れたおじさんが注意されにくく、気づけば浮世離れした感覚で仕事もプライベートも過ごしてしまっていることについて話していた。

その中で、サンキュータツオさんが立川志らくさんが、師匠(立川談志さん)についての本を出版したことを取り上げた。その中で、自分の行動指針を考えるとき「師匠ならどうするだろうか」「師匠が自分の行いをみてどう思うか」を重要としていることが読み取られた。これは唯一神と同様の存在であり、宗教に近い考えであると指摘した。指摘と言っても、悪いという意味ではなく、外部から見てそれと重なるという意味である。
師匠がいたとして、どう思うだろうかというのが一つの行動指針・規範となっている。では昨今、注目を集めているダウンタウン松本さんについて考えてみれば、NSC一期生の師匠がいなくてもお笑いに参戦できる時代の始まりにいて、その筆頭としてキャリアを重ねてきた方のスキャンダルである。そこには師匠がいない、自戒をするための外部が存在しないなかでの芸能生活の難しさを知ることにもなった。というお話だった。これがあまりにも鋭すぎて、一度しか聞いていないのにいまだに心の中に残っている。

師匠がいなくてもお笑いができるというのは、門戸が広がり新たな才能が発掘される可能性があり、より多様性が広がる。また、若手からしても面倒な仕事はなくなり「おもしろいこと」への最短アプローチが実現している気がする。一方で、自分を省みて行動を律し、タレントとして人気者になっていく中で「面白いことを言う・する」ことの才能も当然大事だが「自戒する・自律する」才能も必要になったのだという話だと理解した。

良い話過ぎたので、ここにシェアしておこうと思う。もしまだ聞いていない方は今日はまだRadikoで聞くことができるのでぜひ。STOP!違法配信!
私がいつも小難しくこねくり回して日記を書いているのをおかしみがあると思って読んでくださる方には、東京ポッド許可局の面白さはすぐに理解できると思う。こっちの日記の方がかなり練度が低い。

さて、ようやく日記に入る。昨日の日記に引き続き千葉県は九十九里浜の近くで朝を迎えた。5:30に地震でたたき起こされたが、なんとかもう一度眠って8:30に起きた。10時にチェックアウトしなければいけないと
考えれば遅く起きてしまった。朝食の支度をして風呂をまた貯めた。朝食は不要なくらいお腹は空いていないのだが、大量に買ってきたものがまだ残っている。持って帰るのが面倒なのでなるべく食べてしまいたい。
風呂に入って、コーヒーを飲んで10時ぴったりにチェックアウトした。

あまりに地震が多く、はやめに東京に戻りたいという気持ちが強かった。なんだか年を取ってから災害が怖いものという至極まっとうな感覚が身についてきた。子供のころはなんとなく自分は大丈夫だろうという気持ちだった。それがわかりやすいたとえ話で言えば「運動会の日に隕石が落ちないかな」「洪水で学校が流れて休みにならないかな」というやつだ。皆、一度は考えたことがあることだろう。
大人になると守らなければいけないことがたくさんありすぎる。それは家族のための自分、みたいなこともそうかもしれないが、仕事で任せられていることを全うできない、ルールを守れないということだ。
今回の旅行で考えたのは、もし地震で電車が動かなくなったら歩いて帰ることになる。丸一日眠らずに歩けば東京に戻れるが、そこからネタをつくって日曜のライブに間に合うのか?という心配だった。千葉で大きめの災害があっても東京は平常運転であるから、私が被災してもライブは開催される。ネタを作るというのはそういった気の休まらなさがある。

チェックアウトしてからは家に向かう。浜を歩いて、時間があったので町も歩いて駅に少しずつ近づく。途中でバスとバッティングしたのでそれに乗って駅へ向かう。帰りは行よりも早かった。東金→蘇我→錦糸町→秋葉原と快速を乗り継いで高速帰宅だった。
東金から千葉県へ遊びに行くであろう女子高校生が前の席に着いて会話している。「バイト代が4万円くらいもらえるようになって~」と話していた。えらいなあと思った。今、インターネット上では「女子高校生、女子大生はみんなパパ活をやっているから金銭感覚がおかしい」というようなとんでもない偏見を見ることが多い。そんな変な世の中で、しっかりアルバイトをして遊ぶお金を稼いでいる子もいるのだ。
それにしても高校生で4万円も持っていたら、神様になったような気分だろうなあ。家賃や社会保険も引かれずマルマルもらえる。月1、2万円で生活している私よりもお金持ちである。うらやまD。

15時ころに帰宅して、ベランダの掃除をしたら眠たくなった。20時ころまで眠っていた。そこから見れていなかったワイドショーをチェックしながらネタを考え始めた。1:30頃にまたも大きめの地震があった。もういや~~~。

今日面白いと思ったことは「露天風呂もいいけども、やっぱり私は海で泳ぎたい気持ちもある。川奈にいこう。」

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。