社会不安障害が私にもたらす影響

今回は自分が診断されている「社会不安障害」の、”自分の”症状について書いてみようと思います。
何故、”自分の”と強調したのかというと、同じ病気でも併発している病気が違ったり、そもそも現れている症状が人によってかなり差があったりする病気なので、一概に「社会不安障害とはこういう病気である」と、医療関係者でも何でもない私が言うことが出来ないからです。
それほど多岐にわたって、様々な影響が出てしまう病気なのです。


私に起きていることは、
・鬱病
・パニック症状
・頭痛・腹痛・吐き気などの諸症状
・対人恐怖症
・自傷行為
・睡眠障害
・摂食障害
・感覚過敏
・投薬による副作用…
他にも書き漏れている物もあるとは思いますが、こんなところです。

鬱病

よく知られている通り、やる気が出なかったり常に落ち込んだりと、自分の興味のあったことに関心が向かなくなったりなどがあります。また、自分の場合は明らかに脳機能が低下して、判断力が鈍り集中力が低下し、異常な疲労感が出たりなどもあります。
他の人の体力ゲージが100%で、20%を切ると疲れを感じる状態であるとすると、自分の場合、満タンにしても普通の50%程度で、30%以下で動けなくなるといったような状態です。なので、外に出るときは30~50%の間に上手く調整して動いています。
また、家事をしようと手順を考えても、細かいことまで作業に勘定してしまい、膨大な作業量と判断してしまい動けなくなってしまいます。例えば、普通「風呂に入る」ということは「服を脱ぐ → 全身を洗う → 身体を拭く → 着替える」といった簡単な作業のはずなのですが、私には「立ち上がる → 歩く → 上半身の服を脱ぐ → 下半身の服を脱ぐ → 下着を脱ぐ → シャンプーの在庫遭ったっけ? → 風呂場のドアを開ける…」と、一つの作業を細かく分解してしまい、しかも余計なことまで考えてしまうので、もう収集がつかなくなってしまうのです。

パニック症状

私の場合は身体が強張ったり(動かなくなったり)、呼吸が荒くなったり(ひどい場合は過呼吸を起こす)、動悸がしたりなどがあります。
車のクラクションが鳴ったり、不意に人と近くですれ違ったりなどすると、しょっちゅう起こる症状です。なので、下記の対人恐怖症のところに記載するべきかもしれませんが、人との距離が近くなりやすい公共交通機関は、本当に私の敵です。これが酷い敵は、本当に外に出られませんでした。特に、過去に電車内で嘔吐してしまい、遅延させてしまった経験があるので、電車内は同じことが起きないか、また他人に迷惑をかけてしまわないか不安でソワソワしてしまいます。
後ろから近づいてくる自転車に気づくときも同じような状態になるので、本当に法を遵守して、一部を除く自転車は車道を走っていただきたいものです。

身体の痛みや諸症状

自分の置かれている現状から回避しようとして起こるので、もう上手く付き合っていくしかないと思っています笑
自分の回避したい状況(私の場合、混雑しているスーパーや公共交通機関等)には極力近づかないようにしたり、短時間で手短に済ますしか、防ぐ方法はないと思います。

対人恐怖症

とにかく人間が怖い存在だと認識してしまっています。
一児の母親なので、子どもが肩身の狭い思いをしないように、他のお母さん等との雑談は(前述の30~50%の間に調整して)その場は上手くこなすのですが、家に帰るとそれまでの緊張が一気に解放されて倒れて動けなくなることもあります。
他にも、人前でスピーチをしたり、自分の意見を表出することも、不安障害が原因で怖くてできません。相手が自分の話に対してどのような感想を持つのかを考えすぎてしまうのです。
また、これも不安障害が原因で、自分に関係がなくとも人がイライラしている状態を感じることが非常に苦手です。その矛先が自分に向いてきたらどうしよう、もしも自分が原因だったらと、全く関係のないところで脳内反省会が始まります。特に男性の野太い声が恐怖対象で、怒気はなくとも話し声が聞こえるだけで萎縮してしまいます。

自傷行為

よくイメージされるのはリストカットですが、それはしません。人目につく場所に残る跡は絶対に作りたくないためです。
全員が全員そうではないのは百も承知ですが、個人的には自傷行為は「他罰的」と「自罰的」の2種類に分類できると思っています。
他罰的の場合「相手のせいで」という行動理念で、自傷行為が行われるのではないかと勝手に想像しています。
私の場合は自罰的で、例えば主人に「茄子ないから今日は麻婆豆腐にしようか」と言われた時に「自分がさっき子どもを遊びに連れて行った時についでに茄子を買ってこなかったせいだ」と勝手に反省し、相手が怒っていると勝手に解釈し、その不甲斐ない自分を心の中で散々罵ります。それが積み重なった結果、自分に対して手が出てしまうのです。
具体的には、最初は自分の胸を包丁などでボコボコ突き刺す想像から始まり、そのうち足の付根や太腿を平手打ち、その手がパーからグーに変化し、鈍器を使うに至っています。お気に入りは分解できるクックルワイパーの手に持つ部分です。よく手に馴染みます。
実際、現在私の太腿は平手打ちで真っ赤に腫れ上がり痣だらけで真っ黒ですが、普段から脚の出る服を着ることがないので、周りの人にバレることは一切ないです。
主人は心配して自傷行為をしていると止めに入るのですが(当然といえば当然ですが)、散々心の中で自分を責め立てて苦しんでどうしようもなくなった結果、吐き出すために行っていることを止められるのは、もっと苦しいのです。先日腕を掴んで止めた主人にこれを吐露した際に、とても困らせてしまったので、今でもかなり反省しています。しかし、それも原因の一つとして、やはり自傷行為はやめられません。

睡眠障害

薬がないと、本当に眠れません。
夜布団に入って静かな空間になると、頭の中で考えていることがダイレクトに表出してしまい、不安や悲しい想像にどんどん押しつぶされてしまいます
今の私にとって、一番怖い時間帯が夜です。頭がいっぱいになって、横になっていることも出来ないくらいです。なので、寝る前はイヤホンをして音楽や動画を流して紛らわせていないといけません。酷い時は動画を見て、完全に思考を遮断していないとじっとしていられません。スマホの画面を見るので、ブルーライトで寝られなくなり、結局寝付くのはいつもA.M.4:00頃です。
結果、睡眠導入剤に頼らざるを得ないです。寝られるのはありがたいですが、睡眠導入剤を飲むと強制的に寝付かされるので、まるで急に頭が悪くなって何も考えられなくなったかのような感覚に陥ります。できれば飲みたくないです。

摂食障害

これは、病気が発覚するより全然前から起こっていたことなのですが、昔から味が濃いものが好きで、極度の偏食でした。好き嫌いはないのですが、お腹が空いたからといってカレールーをそのまま食べたりなど、かなりヤバい奴でした。その後も、10分間でポテチを3袋は軽く食べたりなど、歪んだ食生活が続いていました。母は料理が上手なので、私のその偏食のために普段の食事は味を薄めにして出してくれていました。
しかし、大学に入り研究に没頭すると食生活自体も歪み、その結果前述の通り栄養失調です。
病気になってからはかなり悪化し、過食と拒食を繰り返しています。
食べ物を作ることも食べることも面倒に感じ、更に妊娠で20kg太ったこともあって痩せたくて仕方ないので、すぐ拒食気味になります。しかし結局お腹は空きイライラしてしまうので、夜中にお腹いっぱいになるまで食べてしまいます。勿体ないので吐きはしないのですが、吐く直前まで過食することもしばしばです。
昔から偏食だったこともあり、過食するときは味が濃いものを食べることもあるので、血液検査がヤバいことになっています。しかも、拒食と過食を繰り返していくことで、食生活が荒み、結果どんどん太っていきます。

感覚過敏

一番ひどいのは聴覚です。全ての音が同じくらいの音量で聞こえたりするので、会話をしていても相手の話に集中できなかったり、逆に静かな空間で家からかなり離れた場所で鳴っている救急車の音などに怯えたりします。
また不安障害故に、相手の呼吸音の変化に敏感で、例えば主人が少し仕事で疲れて休憩しようと息を多めに吐いたら、自分が何かしたのではないかと不安になり、すぐに謝ってしまいます。主人は私に嫌な思いをさせるつもりは一切なかったので、主人も気軽に気が休めなくなってしまい、それもまた申し訳ないのです。
基本的に相手は自分を嫌悪していると前提で対峙してしまうので、相手の呼吸が少しでも乱れると、何か不快な思いをさせてしまったのだと思ってしまいます。
他にも視覚も少し過敏で、少しでも視界の端に動くものがあると必ず顔を上げてしまうので、面倒です。
あと、これはレーシックの副作用だとは思うのですが、視界が眩しくて晴天の日はサングラスが欠かせません。せっかく眼鏡から解放されたのに不便です。

投薬による副作用

今まで沢山の薬を飲んできました。ほとんどの薬には、眠気や吐き気、倦怠感の副作用がありました。なので、脳内の状態は不安や良くないことを考えないように靄がかかったかのようで、その結果判断力が失われ、活気が消えます。そのような薬を約2週間ほど試しては身体に合うか試し、合わなければまた変えて2週間ほど試しの繰り返しでした。
途中で妊娠し、胎児への薬の影響が不安で医者に無断で断薬してしまい、病院にも通いたくなくなり、離脱症状で動けなくなる毎日でした。
現在は授乳期間も終わり、投薬を開始しています。しかし、投薬を開始し始めた当時の記憶で、副作用による身体の不調は子育てには向かないと、授乳終了後もしばらくは投薬を拒否していました。最近になってようやく主人に諭されて、副作用の少ない漢方から始め、現在はメイラックスを飲んでいます。
現在飲んでいるメイラックスについて、夜に飲んで不安を取り除くことで入眠させ、朝の起床時に身体を動かしやすくするものだと説明を受けました。
この薬の副作用として、睡眠時間(質)次第で朝までぐっすりなので、起床時間が遅くなるという欠点もあります。現に、私の基本的な起床時間は9~10時です。子どもの朝の世話は旦那にお願いしている状態ですが、今はまだ朝食だけですが幼稚園などが始まるとそうもいきません。
また、この薬を飲んでから、外に出て子どもを遊ばせに行くことが出来るようにはなったのですが、毎日行かないとという強迫観念が出てきて、体調が悪く家から出られないと自分が悪いと責めることが多くなり、自傷行為が始まりました。主人は客観的に見て、不安の症状が少なくなったようには見えるけど代わりに鬱症状が酷くなったように思えるそうです。自分の体型への嫌悪感も強くなり、突然筋トレアプリを3つも入れて毎日動くという、今まででは考えられないような行動をしています。快方に向かっているのではなく、強迫観念で動いているので、むしろ悪化しているように思うので、次回病院に行った際には別の薬に変えてもらおうと思います。


長くなりましたが、以上が私の主な症状です。
行動原理が複数あり被るところがかなりあるので、それぞれに合った症状ではないかもしれませんが、毎日困っていることの一部を大雑把に挙げました。長くに渡って書いていたので、乱文ですみません。
最後にもう一度書きますが、社会不安障害は人それぞれかなり症状が違うので、これだけがこの病気の症状だとは思わないでください
以上です。書き疲れたので尻切れトンボですが、この辺で。