スポーツの"競技性"をわかってない奴が多すぎる

オリンピック委員会がeスポーツ大会を新設すると発表した。
eスポーツに対しては次のような意見がよく出る。
「eスポーツはルールがコロコロ変わるからオリンピックにふさわしくない」
「競技性が3~4年で変わるからスポーツとして成立してない」
どれもeスポーツを理解してないアホの意見だ。というよりスポーツをわかってない。

eスポーツのルール変更とはどういうものか?
将棋で例えるならこんな感じだ。

・歩を強化
1つ前に進む→1つまたは2つ前に進む
・飛車を弱体化
縦横にいくらでも進める→縦に移動できなくなり、横にのみ移動できる
・将棋盤をアップデート
9×9の81マス→10×10の100マスへ変更

この程度の変更であれば、将棋が上手い奴の地位は揺るがない。
将棋で求められる思考力は変わらないからだ。
駒の性能が多少変わったところで、初心者が上級者に勝てるようにはならない。
将棋を麻雀にするような変更でない限り、藤井聡太がトップであり続ける。
ストリートファイターが変わっても梅原大吾がトップにいるように。
LoLが変わってもT1がトップにいるように。

野球も同じだ。ボールのサイズや塁間の距離が変わろうとも、大谷翔平はトップであり続けるだろう。
ボールを投げる技術、バットを振る技術、塁間を走る技術、
そういう野球の根っこの部分が同じである限り、
細かいルールが変わっても野球の競技性は失われない。

eスポーツのルール変更とは枝葉の変更に過ぎない。
FPSで求められるエイムとキャラコンは、どんなFPSでも普遍性がある能力だ。
だからFPSのプロゲーマーは新しいFPSですぐトップになれる。
eスポーツの代表ジャンルであるFPS・MOBA・格ゲーにはそれぞれに普遍的な競技性がある。
たとえゲームタイトルやグラフィックが変わろうとも、根底にある競技性が変わらないので、スポーツ競技として成り立っているわけ。
eスポーツがオリンピック化するのは自然なことだ。

結局、eスポーツがオリンピックに入るのが嫌な連中が、
「eスポーツはルールがコロコロ変わってダメ」と屁理屈を編み出しているだけ。
もっと本質的な部分に目を向けてほしいものだ。

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