伝わる文章とは?その4「音読のススメ」
せっかく何かを伝えるために書いた文章も、「なんだか読みにくい」と思われたら最後まで読んでもらえないかもしれない。漢字とかなのバランスの悪さも読みにくさの原因になるけれど、“読みやすさ”という意味ではリズムも大切だ。
以前、別冊マイカさんにインタビューして頂いたときにお答えしたのだけれど、「朝7時に起きました。いつも通りトーストを食べました。それからコーヒーも飲みました。そして学校に行きました」なんて文章は小学生の作文レベル。
同じことでも「今朝も7時に目が覚めました。朝食はいつものトーストとコーヒー。食事を済ませると、すぐに学校に行きました」みたいに書くと随分とリズムが良くなる。ポイントは「~ました」を続けずに、体言止めを挟んだことだ。
下手な人の文章は「~である」や「~ました」が立て続けに4回も5回も出てきたり、逆に体言止めが続いていて「箇条書きかよっ」と突っ込みたくなったりする。
短歌や俳句じゃあないので、五七五のリズムに整える必要はないのだけれど、七五調とか五七調みたいなリズムは普通の文章にもあると思う。たとえ黙読していても、頭の中では音読している感じ。
リズムがいいか悪いかは、音読してみればわかる。音読したときに「読みづらいな」と感じたら、その文章はリズムが悪い。引っ掛かったところの言い回しを修正してみよう。
音読はリズムを整えるだけでなく、誤変換や誤字脱字のチェックにも有効だ。
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