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(悲報)腹パンおじさん事件

これは先月起こったノンフィクションの出来事。

あまりに悲しかったので少しでも成仏して欲しいと思いここに記します。

当時の日記を振り返りながら思い返していきたいと思います。
いつもは簡単なメモみたいな感じで数行で終わることも少なくない日記もこの日は長文になっていた。

6月30日
一日雨。
午前中に買い物に出かける。妻のリクエストのアボカド漬けをつくりたかったがスーパーのアボカドは硬かったので断念。代わりにたらこクリームパスタを作ることにした。

この日はずっと風が強く傘をさしても濡れてしまうほどの雨だった。

スーパーに行く途中、何を買うか歩きながらスマホでチェックしていたら少し前にジョギングしている青短パンマスク帽子でグラサンかけたおじさんが向かって来ていた。

「青短パンマスク帽子でグラサンかけたおじさん」と言う言葉のチョイスはどうかと思う。
しかし特徴は捉えている。良しとする。

ギリギリでよけたが急に腹部に衝撃が来た。

意識はほとんどスマホ画面に向いていた為、この瞬間は本当に何が起きたのかわからなかった。

なにかと思えばジョギングのおじさんが狙ってやったのか分からないが腹パンを入れてきていた。

「狙ってやったか分からない」と書いているが絶対に狙っているに決まっている。たまたまだったと信じたい自分がそこにいたのだろう。

西部劇の一騎討ちで撃たれた後しばらくして崩れ落ちる。みたいなタイミングで腹パンに気付いた。
幸いダメージはなかった。腹筋に感謝。

衝撃でスマホを落とす。

結構な勢いでスマホ落としたので画面が割れてなかったのは嬉しかった。もし割れていたら今も引きずっていたに違いない。

通り過ぎたおじさんを振り返るとぶつくさ文句を言って遠くなっていった。

速度を緩める事なくおじさんは消えていった。逆に消えていってくれて良かった。

まずびっくり、そしてしばらくして腹立って追いかけようとも思ったが変に絡んで面倒臭くなるのも嫌だったのでスーパーへ足を向けた。
それからもなんだったのかわからない不快感がまとわりつく。

今思い返しても不快。
驚き→怒り→恐怖→やるせなさがグラデーションのように襲ってきた。
一瞬、追いかけようとした時にはジョギングおじさんの姿はもうない。走り込んでいるランナーだなーと今やっと分析できる余裕が出来た。

思い返すとスマホに目を落としてた自分も良くなかったかも知れないが、腹パンまでされる筋合いはないとひとりイラ立つ。

振り返ってもいけない所はあったと思う。
こんな不快な気持ちをすぐに切り替えられたらどんなに楽だろうと思うが、何度も振り返ってしまう自分の性格。多分50回くらい振り返った。

もしこれが女子供、老人だったら同じことをおじさんはするのだろうか?
だとしたら怖。しないとしたら人を見てやってるんかーい!と思ってしまった。

この辺からはもうすでにnoteなり誰かに話すエピソードにしようとする気持ちに切り替わってきている。なんならこのおじさんに興味が湧いてきている。大嫌いだけど。

スーパーで買い物を終えた帰り道、さっきのジョギングおじさんと似た格好の人とすれ違った。ちょっと怖くなって身構えてしまう自分がいた。

この瞬間は本当に何されるかわからなくて軽くパニクった。気が付くと反射的に身構えてた。

飛躍してしまうかもだがストーカーとか痴漢とかの被害者はこれの何倍も恐ろしいんだろうなと想像してしまった。

ここで日記は終わっていた。

その後腹パンジョギングおじさんは目にしていない。

今日もどこかで誰かに腹パンをしていると思うと恐ろしい。

あなたの周りにも腹パンジョギングおじさんはいるのかもしれない。

もしかしたら僕が未来の腹パンジョギングおじさんかもしれない。

そんな僕の腹パンジョギングおじさん事件でした。

二度と会いたくない!!



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