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女性の体調不良についての理解が今後の世の中を少しだけでもよくするポイントだと思う件

はじめに

ひさびさにちゃんと文章を書こうと思って書いています。

私は、体調不良でちょこちょこお休みもらう人です。

世の中に「100%健康優良人」なんて、ほとんどいないと思っています。誰しもが大なり小なり、体に不調を抱えながら生きています。

そして、今のご時世この「ストレス社会」。あまり時代のせいにはしたくないけど、やっぱり日本人が持つそもそものメンタル状態と時世は、昔とは様変わりしてしまいました。それもここ50年ぽっちの間で。

分かってほしいんだよなぁと思うことは、「今と昔は違うこと」で、特に昔の男性社会の全盛期を生きてきたおじいさんとかおじさんに対して。

今を生きているはずなのに昔の話ばかり取り上げてきます。

大昔は女性が外に働きにでることは珍しく、その後就職する女性がでてきますが、結婚したら「壽退職」はい、めでたいね、でおわり。あとは子供を育てながら外で働く旦那を支える。仮に働くとしても自分のやりたいことよりも子供優先のために時間の融通が利く仕事しか選べない。

そういう時代で、とてつもなく頭がよかったり能力が高い女性がいたら、結婚して子育てをするよりも、仕事こそ自分の生きる道!生涯仕事!という道を選ぶでしょう。そういう人も少なからずいたと思います。74歳になる私の叔母がそうでした。

女性は結婚か仕事かを選ばなければなりませんでした。

女性特有の不調の代表格

男女問わず、歳を取るごとに体にガタがきます。それは自然なことです。そして女性の体調について特別視するつもりはないのですが、やっぱり注目してもらいたいので書くと、自律神経やホルモンバランスの乱れは女性に多く起こる現象です。特に生理やPMSに関わってくる部分ですよね。婦人科系。

ホルモンバランスの乱れ=女性ホルモン分泌が正常に行われていない

それから何といってもストレス。これは女性に限ったことではありません。

また、女性に多いのは冷え。かくいう私も、こたつに入っていてもお尻が冷たいというくらいの冷え性です。

更には、女性の妊娠中の体調不良。これに対する理解のない言葉を私は結構聞いてきました。「それ、無理させておなかの子どうにかなったらお前責任とれんのか?」と思うくらいです。そういう人はたいてい、ある程度年の言ったおじさんであることが多かったです。自分だって子供いるでしょうに。女は子供のために辛い思いをして当たり前、とでも思っているのかと誠に憤った経験があります。

さらには、出産後の復帰したママに対する心なき言葉。子供が理由で休む、もしくは遅刻や早退。私はしょうがないと思います。だって、子供はまだ自分の体調をコントロールできません。また、ママの家での育児ストレス=仕事の外でのストレスは、仕事中に職場の同僚・上司からもちろん見えることはないので、「また休むのか」「また早退か」「子供が病気で休んだかと思ったら今度は母親が病気で休みか、体調管理がなっとらん」というのも、だいたい私の統計的に年のいったおじさんです。(←コレ、ほんとひどいですよね)

こうして書いてみると、女性に理解のない男性がすっごく際立って見えるのですが、こういう人たちが上司だとやっぱ、女性は働きづらいです。

私の場合

私は現在30代後半で未婚。結婚願望も出産願望も、今のところこれっぽちもありません。自分の生きている日本を始め、この世界の素晴らしいところをいろいろ訪れたり、大自然に感動して号泣したりします。いろんな地域の人や異文化交流や歴史が大好きな女です。でも、今後の世の中に全く期待ができないことに悲観し、もっと年をとってから結婚にご縁があったらしたいなぁと思うくらいで、この世の中に自分の子供を作りたいと思うことができないという大変珍しいタイプだと思います。

私は不器用なほうなので、自分が生きていくのに頑張りすぎてしまい、もっと余裕をもって生きていきたい。いろいろ理由はありますが、ざっくりいうと今のこの世の中で家族を持つと、私は余裕を持てなくなると思っています。

その理由の一つに、仕事における女性の体調不良における理解、をあげました。

基本的な性格はそう簡単に変えられない

また、私の話を例に出しますが、私は大真面目で几帳面、細かいことに気が付き、他人のことを考えて行動するタイプです。仕事における場合です。

頼まれたある仕事に対して、「あれもやったら役にたつかな」「これも一緒にやっておいてあげよう」など、頼まれたことに対して「プラスアルファ」まで完璧にやって始めて、自分の100%の出来なんです。でも、相手はそこまでは別に望んでなくて、相手の求める100%は自分の50%程度であることが多いです。(自覚アリ)

要は、勝手に自分で必要以上のエネルギーを使い、疲弊して、それに対する評価がないと、わかっちゃいるけど不満が募ってしまう。これもやったら相手が喜ぶだろう、ラクできるだろうと勝手に気遣いをし、人よりも余計なパワーや神経を消費する傾向にあります。

相手の求める100%に自分の消費エネルギーを合わせることができればいいのですが、それができない場合。人よりも倍のパワーや神経をすり減らすことになります。そうすると、それがやがて体調にでてくる。

20代のとき、働きすぎと栄養失調(若かったので栄養とか考えずダイエットしたりもしてた結果もあります)で、過去2回、電車の中で倒れて駅でタンカからの救急車で病院送りになる事柄がありました。なんて人迷惑なんだと今振り返ると思いますが、一生懸命仕事してるとそれだけ無理しても体に出るまで自分で気づくことができないのです。

根拠はないのですが、この傾向は女性に多い気がします。その理由として、女性は(いろんな方がいること前提で)どちらかというと気が付きやすく繊細な性格の方が多いと思うのです。よく聞くシチュエーションの例としては、旦那さんが仕事から帰ってきて、靴下をいつも裏返した状態で脱ぎっぱなしにする。奥さんは、靴下の裏返しを戻して洗濯場において、と毎回お願いするのですが、旦那さんは次の日にはすっかり忘れ、今日も玄関で靴下を裏返しで脱ぎっぱなしにする、というそういう連続の毎日。そのストレスが積もりに積もった奥さんはある日突然、荷物をまとめて実家に帰ってしまった。

旦那さんにとってはなんてことない所作でも、奥さんにとっては大事件になりうる。

そういった基本的な性格が繊細な人は、日常的に五月雨のようにストレスを受けやすく、ストレスというのはチリも積もればで、体調に顕著に出る、ということです。

それは甘えだとなぜ決めてかかるのか

話題に挙げたおじさんたちがよく言うのは、「なまけている」「そんなの甘えだ」「なんで今の若いのはそんなに弱いのかね」みたいなことです。

そもそも、本人でもなんでもないクセになぜ「甘え」と決めつけるのか。なぜ、昔の自分たちは強かったと豪語するのか。

思うのですが、昔は昔で「ストレスによる体調不良」「うつ」など、今と同じくらいあったかどうかはわかりませんけど、少なからずある程度はあったと思うんです。それらを、声を大にして言うことが許されない社会だったんじゃないですかね。言葉にしようもんなら上から叩かれ、辛くてしょうがないけど根性で我慢してボロボロになりながら乗り切ってきた時代の人たち。だからこそ、俺たちだってストレスたくさん抱えてたけど、乗り越えて来たんだ!だからお前らも克服しろ!・・・という強制に思えてなりません。昔のやり方を今にも適用してくる厄介なおじさん上司。男性社会にずっといたがゆえに今もその延長上にいると勘違いしている厄介なおじさんたち。女性にもっと活躍してほしいと思っているのなら、まず自分の勘違いに気づくことが何より大事ですよ。

今は、「ストレス社会」という言葉が日常に飛び交うくらい普通に耳にする世の中で、比較的「言いやすいワード」にはなってきました。だけど未だに「イマドキの若いもんは」「これだからゆとりは」とか。ありましたよね、ゆとり世代差別。

トップ、もしくは仕事を割り振るマネジメントサイドの人間が、それぞれの仕事の仕方や性格を加味し、ストレスをコントロールできるような神マネジメントがもしできようものなら、部下は部下であまり無理をすることがなくなり、自分で気づかないうちに体調を崩すことは少なくなるのではないでしょうか。自分から「これ以上は私キャパオーバーです、無理です」って言える人はいいですけど、仕事の中では言えない人がほとんどです。言ってくるまで待つ、なんてスタンスの上司は、とてつもなく問題だと思います。部下が倒れて初めて気づく、最悪なパターンになりかねません。

俗に言うマイノリティサイドのコミュニティ

HSPなどの考え方が流行っています。流行るというか、今注目されています。それによって、自分もそう!自分も!私だけじゃなかったんだ!という、ストレスを受けやすかったり敏感な感覚を持つ人たちのコミュニティがビッグウェーブのようにあちらこちらでできています。コミュニティの中だと、なおさら声をあげやすくなりますよね。世間的になんとなくそういう雰囲気というか、ムーブメントが起こりつつある気がします。

それと同じように、女性、特に子育て中のママ、あとはよく考えるのは、要介護者を抱えてる人に対して。そういった人達への社会的理解がもっと高まってくれたらいいのになぁ、と思っています。その人達の仕事の時(オン)以外の時間(オフ)はどのように生活をしているのか、好きなことだけしてるわけじゃない。それぞれの家庭には様々な事情がある。「いい年して結婚もしないで、仕事が終わったら好き勝手やってるんでしょ、時間も余るほどあっていいわね。」これは逆にある程度年のいったおじさん+おばさんから、私が言われる言葉です。ちなみに、私は要介護者の叔母と一緒に住んでいます。それを知らない人は私が独身だと知るとだいたいこういうこと言ってきますね(笑)

マイノリティサイドのムーブメントが今後増えると思う

LGBTの件もそのひとつです。「男なんだから、女なんだから」「男のくせに、女のくせに」「男らしく、女らしく」「男みたい、女みたい」もっと出てきますがとりあえずこのくらいにして、頭の固い人ほどこのような言葉を多用している気がしますね。そして同時に私も日々使う言葉ではあります。おそらく、世の中には私もしらないもっとマイノリティな性質を持った人がたくさんいるのではないかなぁと思います。集団となることで今まで声にできなかったことを、大声で叫ぶことができるようになるので、こういった動きは今後いろんな場面で増えてくるんじゃないでしょうか。そして、全部ひっくるめて相互理解ができる世の中になればおそらく「女性や子育てママ」の括りあたりはもう早い段階で社会的理解を普通に得られている状態になっているでしょう。

今後、私たちはいろんな多様性に柔軟に対応していかなければならないのですから、「だから女は」「女は休みがちだから使えない」とか言ってる場合ではない、ということです。

女性の頑張りをもっと認めてあげてほしいし、頑張りすぎないように気遣ってあげてほしいし、それができないなら「頑張りすぎて体調を崩した時のお休み」くらいは理解を示してほしいと、心底思います。

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