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広大な湿原風景〜尾瀬沼・燧ヶ岳〜

こんばんは。BabyMintです。

久々の投稿となりましたが、私と国立公園シリーズ、書いていきます。本日紹介するのは、日本を代表する高層湿原、尾瀬です。小さい頃、社会の教科書で見て、いつか行ってみたいと憧れた場所です。私が訪れたのは、尾瀬のうちの尾瀬沼地域です。福島県の檜枝岐村から入山しました。よく知られた、いわゆる尾瀬の風景は尾瀬ヶ原地域のものですが、尾瀬沼も広大な沼とそれを取り囲む高層湿原、湿性植物が美しいエリアです。また、東北地方の最高峰、燧ヶ岳にも登山しました。本格的な登山は初めてでした。なんと言っても、沼と湿原の織りなす景観に注目していただきたいです。

入山時、かすかに曇り空からのスタートでしたが、道中大雨が降ってきました。かと思えは雨は止み、尾瀬沼に到着する頃には晴れ間も見えてきました。尾瀬は、標高が1800m前後と高地にあります。山の天気は本当に変わりやすいのですね。尾瀬沼周辺には、大江湿原という湿原が広がります。ニッコウキスゲが有名な湿原ですが、時期が真夏だったこともあり、あまり見ることはできませんでした。それでも、教科書で見たような広大な湿原風景には心を打たれました(写真1)。

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写真1 大江湿原

広大な大江湿原を歩き、尾瀬沼周辺に到着しました。このエリアは燧ヶ岳登山の拠点となっているため、何件かの山小屋があります。私たちもその一件に泊まりました。山小屋に泊まるのも初めてです。燧ヶ岳が大きくそびえ立っていました(写真2)。翌日の登山への期待に胸が膨らみます。

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写真2 山小屋と燧ヶ岳

部屋で一息ついた後、夕食の時間まで尾瀬沼周辺を散策することにしました。夕方の尾瀬沼は静まりかえっていました。沼を取り囲む湿原、燧ヶ岳、穏やかな水面に反射する風景、時が止まっているかのような絶景でした(写真3)。野鳥の鳴く声にも風情があります。沼に一隻のボートが浮かんでいました。静寂の中にポツンと浮かぶ姿には、物寂しさすら覚えます(写真4)。

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写真3 尾瀬沼と燧ヶ岳

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写真4 沼に寂しげに浮かぶ一隻のボート

夕食、お風呂を済ませ、翌日の登山に備え就寝します。山小屋では、朝早く出かける登山客向けに、前日夜に朝食のお弁当を用意してくれます。本当に助かります。翌日は腹ごしらえをし、朝5時には登山を開始しました。天気は晴れ、朝霧が沸き立ちます(写真5)。

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写真5 霧が立つ早朝の湿原

燧ヶ岳は、標高2356mの東北最高峰です。尾瀬沼が標高1800m程度であるため、500mあまりの登山。初心者ということもあり、険しい道のりでした。疲れや暑さ、大きなアブと格闘すること約2時間。やっと8合目まで来た時、視界が開けてきました(写真6)。自分たちが朝出発した尾瀬沼が低く小さく見え、ここまで登ってきたんだと実感。

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写真6 燧ヶ岳8合目から望む尾瀬沼

まもなく山頂、ここで最後に立ちはだかる岩壁を登っていきます(写真7)。ピンクづくめが私です(笑)。幼少期から海辺で岩登りをして遊んできたので、この感覚は懐かしく楽しかったです。ですが下を向くと怖かった...。

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写真7 山頂へと続く岩の崖

そんなこんなで、山頂に到着!所要時間は約3時間。山頂からの景色と達成感は格別でした。石でできた祠のようなものもありました(写真8)。

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写真8 燧ヶ岳山頂

頂上で少し休憩をし、祝杯のお菓子を食べて、天候も不安定だったこともあり早めに下山をしました。下山は、登りとは別ルートです。御池ロッジを目指します。所要時間は約4時間。登りでの疲れや、急勾配、前日の雨でのぬかるみなどもあり、登りよりも長く長く感じました。しかし、後ろを振り向くと広がる登山道の美しさ、雄大な湿原風景の美しさに、疲れが少しだけ吹き飛びます(写真9、10)。

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写真9 振り向くと広がる山頂へ続く登山道

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写真10 疲れを癒す美しい湿原風景

そして、目的地が見えた時、無事に下山できたことに安堵しました。初めての登山でしたが、自然の険しさ、登頂した達成感、絶景、たくさんの物を知り、見ることができました。

教科書で見た尾瀬に実際に行ったことが嬉しくて、その美しさにたくさん感動しました。今度は尾瀬ヶ原も歩いてみたいと、欲張ってしまいます。この「夏の思い出」の地に、またいつか訪れることができたらいいな。

最後まで見ていただきありがとうございました。


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