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poetry

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#創作

あなたは誰ですか?

あなたは誰ですか? 私はみんなにはしーちゃんと呼ばれています 私は男です 私は173センチ…

10

花束

足が濡れていました もっと早く気づくべきだったのかもしれませんが 目の前で煌々と光るネオン…

4

少し迷っています

その美しい言葉はどこで拾ってきたのでしょう あの公園の横を流れる小川の中ですか 突如吹いた…

3

溶けた漆黒の夜

抜けていく力に身を委ねる その先に何があるだかとか、そんな訳のわからないことはやめろだと…

3

見知らぬ森に迷い込んだ羊

一匹の羊が、見知らぬ森に迷い込んだ。 首を右へ左へ小さく揺らしながら、恐る恐るその一歩を…

2

明日を待ってる

薄明かり公園の電灯の下 静かに開いた本の中に 浮かび上がった一言 それが何かは思い出せない…

4

忘我に沈め

何も始まっていなかった この間、終わったつもりでいた人を見たよ どこか視線は虚ろで、握る手に力はなかった そんな時どんな言葉をかければいいの 盛大な嘘の果ての応援歌を歌えばいいの 現実に宿る薄れゆく命の話をすればいいの 華奢な背中に鞭を撃ち続ければいいの 目の前に真っ赤なリンゴをぶら下げればいいの 見えない幕に覆われた僕ら 誰も皆、諦めながら息を吸っている この手に切り裂く鋭利なものを手にするその時まで 自らの心を殺してはならない

解けた首輪とペティグリーチャム

あの日窓ガラスは水滴に溢れて 待ち遠しかった 外は雪模様 扉が空いたら カラカラと音がし…

3

虚空の彼方へ

過去に憧れる自分が映る その水面に あぁ 風が吹く でも 命の最初を見つめても そこには何…

3

巡り巡る創造なき世界 掠れゆく憧憬 消え行く彩り それでも尚 残された心緒が 行く宛も知れ…

5

全てのものが自らの生を堪能できる世界

拭い切れぬ潜む虚空と、汗ばむ体の間に佇む空間は、何処か居心地が悪そうで、申し訳程度に温も…

9

舞い降りた曲と花の間に

突然舞い降りた衝動が 一編の曲を生み出した 身体に流れる音楽が外界に飛び出た時 そこに一輪…

4

見慣れた景色が変わる時

コンクリートの隙間から雑草が生えていた それはきっと僕の気分がよかったから 登る朝陽に目…

5

吐き気がする

血の匂いがしない 血の色が無い 血のおどろおどろしい形態は無い 血に体温がない 思わず目を背けてしまう光景がそこには無い その背中には何も見えない 覚悟なき決意に意味など無い リスクなき挑戦に 心打たれるほど人は暇ではない おままごとをしているのか なんちゃってをやった先に得ようとしてるのは何だ 「昔、こんなことをやってました」なんてしょーもない自慢話の種を作りたいのか エセと言われて笑って誤魔化せるほどのものを作って一体どうする ファッションで作っているのなら褒めて欲し