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あと何回この景色を見れる?

私たちは、明日も今日と同じように守られた日が続くと思っている。

明日は今日の延長線で、ある程度予測できる現実が繰り返されると思っている。


明日なにが起こるかなんて分からないことを
みんな頭では理解してるはずなのに。


でも、ふだん人間はそんなことは考えないようにプログラミングされてる。
だからこそ、心の平穏が保たれてる。


でも、あまりにそんな日々が続くと、いざ予測できなかったことが起きたとき、反動もすごく大きくなる。


そして、後悔する。
「なんであの時、もっと◯◯しなかったんだろう」


これを回避する手段って、結局のところ一つしかない。

「今この瞬間を、一所懸命、精一杯生きる」こと、だけ。


月並みだけど、本当の意味で実践できてることはかなり少ない。



今日いつもの道を歩きながら、ふと思った。
「あと何回、この景色を見ることができるだろうか。」


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私は、もうすぐこの景色を見れなくなる。
それを知ってるからこそ、景色を見る時間が、とても大切で愛おしくなる。



私たちは、あと何回大切な人と話せるのだろうか。
あと何回、大好きな人の笑顔を見れるだろうか。
あと何回、キレイな満月を見れるだろうか。
あと何回、しあわせを感じられるだろうか。

悲しみや、苦しみを感じられるだろうか。

大切な人に大切だと伝えられるだろうか。

辛いときに助けてって言えるのだろうか。


どうしたっていつかは、終わる。
そんなことは、ずっと昔から知っている。

持続的なことなんて世の中にないんだ。
変わり続けた結果として持続可能な世界があるだけで、サステイナブルなんて本当の意味では存在しない。



だから私たちは、本質を見失ったらだめだ。


想像の範疇の、
今日の延長線の明日は
ないかもしれないのだから。



だから、
今この瞬間を味わい切ることが何より大切。


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風が頬に触れて、気持ちいいなという気持ち。
日差しが温かくて、しあわせな気持ち。

一歩一歩あるいている、足の感覚。
鼻を通る、緑の香り。


たわいも無い話で盛り上がれる時間。

愛されている、という温もり。


あと何回、
その気持ちを感じることができるだろう。


仕事で切羽詰まってボロボロなとき。
大好きな人との別れが辛く悲しいとき。

ライバルに負けて悔しくてたまらないとき。



しんどい感情も全部味わい尽くすと、
それが"しあわせ"だったことに気がつく。



悩みたくて、悩んでいて、
悩むことができる自分がしあわせだったんだと、ある日気付く。



私たちの目の前に起きること、私たちが感じる気持ち、すべてが素敵でとってもしあわせなこと。


私たちは感情を味わうために生まれてきて、
しあわせを感じるために生まれてきている。

だから、今この瞬間を、一所懸命、
精一杯、味わい切ろう。



これは、けっして悲しいお話ではない。
今を生きる決心をした人から、
現実が変わるということ。



うれしい気持ちも、
愛おしい気持ちも、
かなしい気持ちも、
腹立たしい気持ちも
全部全部、味わう。


それが本当の意味で
しあわせってことだと、私は思う。





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