リビング学習を進める為の学用品収納方法とは。
近年こんな言葉をよく耳にするようになりました。
「子どもはリビング学習させた方が良いですか?」
かく言う私も過去は、我が子にリビング学習をさせるべく、様々な試行錯誤を繰り返してきました。
現在、高校生と中学生になった子どもたちは、それぞれの個性によりリビング学習派と自室派に分かれています。
リビング学習を始める際に「学用品をどこにしまうべきか」というお悩みも同時に発生してきます。
親としてどのように考え、学用品等をしまうスペースを確保するべきか。
今回は、私の経験も踏まえた考えを発します。
自室(子ども部屋)があるかないかで判断が分かれる収納の仕組み。
まず、第一選択として、子どもに自室があるか、ないかで考え方が変わります。
自室がある場合は、リビング学習が終わったら、自分の部屋に学用品を戻す。ただこれだけのシンプルなルールなのです。
「部屋が2階だから面倒くさそう」と言う声が聞こえてきそうですが、そもそもリビングに子どもの学用品を全て置くことに無理があるのです。
本来リビングは、子どもの為だけのスペースではなく、家族がくつろぐ場所。
いつでも子どもの学用品やおもちゃが散乱する光景は、母親の心をざわつかせ、オンオフの切り替えもできず、常にごちゃつく空間に繋がります。
子ども部屋が2階で戻すのが面倒というのは理由になりません。
幼少期や学童期に自分の私物は自分の部屋にしまうという習慣をつけることは、思春期以降の子育てに多大な影響を及ぼします。
過去の我が家ではリビングがざわつくスペースだった。
私は、過去まだ小学生だった長男にはとても甘かった。
学用品(教科書、参考書)を全てリビングに配置し、学校の支度をリビングでもできるようにしていました。
帰宅すると、ランドセルを床に置き、教科書をどさーと広げるのです。
それは、まるで教科書のお店が開かれているような光景。
水筒は転がり、それまで平和なリビングが一転してざわつくスペースに変わるのです。
また、全ての学用品をしまうスペースがある訳ではなく、体操着や絵具セットなどは2階の自室にしまっていました。
すると結局、リビングと自室を往復するような毎日で、時に忘れ物も。
子どもが楽だろうという考えは、導線を意識した収納。
導線上にモノを配置すれば、ほとんどのモノを一階に収納すれば良いことになる。
何のための戸建てだったのかという話にもなるのです。
方や自室がない場合は、リビングなどの共有スペースに専用スペースを設ける必要があります。
ゾーニングと言う言葉を聞いたことがあるかもしれません。
このゾーニングで明確な場所を分けていき、学習したらしまうの習慣をつけていきます。
幼ければ幼いほど、一度ついた習慣は、根強く残ります。
現在、高校生の長男も中学生の長女も、帰宅後は荷物を自室へ戻してからリビングへと降りてきます。
これがもし、リビングにどさっと置かれたら・・・。
母親の心は常に落ち着かないでしょう。
その為には、子どもの学用品や私物は自室に収納の仕組みを作り、使ったらしまうの習慣をつけさせる。
その為には、まず子ども部屋の仕組み作りが必要になります。
家族それぞれのプライベートスペースがあり、共有スペースで家族団欒をくつろぐ。
これが最もシンプルで難しくないルールです。
本来の目的とは違う子どもアイテムをリビングにしまうことに無理があります。
SNSや雑誌でもリビング学習をさせる為に、ランドセルから教科書までリビングに学用品を配置している事例を多く見てきましたが、果たしてそんなに綺麗を維持できているのだろうかと疑問に思うことがあります。
また、思春期以降は自室で過ごすことが圧倒的に多くなります。
大きくなれば荷物を自室へ戻すだろう・・・そう思われている方もいるかもしれません。
でも、幼少期や学童期の習慣はそう簡単に変えることはできません。
廊下にリュックやカバンを置かれたり、リビングに洋服を置きっぱなしにされたり。
何か言えば不貞腐れる。
思春期というデリケートな時期はどんな声掛けも難しい時期になるのです。
子どもの生きる力を育む住空間とは。
子どもはまだまだ成長過程において発展途上。
常に綺麗を維持は到底難しいでしょう。
ならば、子ども専用の部屋を明確に作り、多少の散らかりはあれど、リビングが常にモノで散乱しない光景の方が、子育て中は母親の心を落ち着かせ、同時に子どもには自立心を育むことができる。
学校では自分の荷物をちゃんと管理できているのです。
家でできない訳がない。
それは、学校や幼稚園で作られた各個人の荷物を明確にしまうスペースが決められているからです。
一度、参観会など学校や幼稚園に出向く時期に教室を見渡して見てください。
ランドセル、水筒、絵具や習字セットなど、しまう場所が明確に決められているはず。
その仕組みを家にも作ることで、子どもは自ら動き考え、行動を起こします。
子育てには失敗してきた私ですが、あえて一言。
子どもには沢山苦労をさせるべきです。
その苦労は必ず大人になった時に子の生きる力になります。
2階まで私物を運ぶという行為以上に辛いことが待っています。
中学生、高校生になった時、大きな差となって現れます。
ぜひ、その生きる力を家庭環境から育んでくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ビルーム 代表 松崎陽子
静岡県浜松市整理収納アドバイザー。家一軒の片づけをレッスン方式にて具体的なアドバイスとフォローにて行います。布団から紙切れ1枚まで、無駄なく最短で片づけを終える方法を習得し、ライフスタイルの変化にも動じない、リバウンドの根本解決へと導きます。訪問実績200件以上。オンラインレッスンも受付中。
7日間無料メール講座
「助けて!」と行動を起こした香織が、片づけの挫折を克服し、人生が好転したストーリー」
個人宅の片づけを根本解決!暮らしの価値を高めます。
静岡県浜松市整理収納アドバイザー 松崎陽子
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?