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Welcome Baby

先月、子供が生まれました。産声を聞いた時の感動、小さな体を抱いた時に感じた愛おしさをnoteへ書き留めておかないと…、とは思っていたのですが、毎日のお世話に追われ、時間がかかってしまいました。

まだまだかかりそう

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当初のスケジュールでは6月中旬の出産予定だったのですが、予定日を過ぎても妻に陣痛の兆候がありませんでした。ソワソワが続く日々を過ごしていたところ、主治医の先生から、過期産となるのを避けるため陣痛誘発剤の使用を提案されました。一般的に、妊娠42週以降に分娩を行う出産は"過期産"となるようです。

先生から"人為的に子宮を収縮させ、陣痛を起こす"という説明を聞いた時、正直なところ不安がありました。誘発剤の成分は実際の陣痛時に体内で作られるホルモンと同様の成分とは聞いていたものの、素人考えながら、人為的→自然ではない→体に無理をさせる→副作用の心配…、等と連想してしまったからです。

しかし、出産には大小様々なリスクが伴うことは覚悟ができていました。母体への負担減を最優先に考え、僕たち夫婦は、過期産となるよりも誘発剤を使用する方が出産時のリスクが低いと判断し、この方法を選択しました。

もうちょっとかな?

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6月某日午前6時、入院中の妻から、誘発剤の点滴が始まったとの連絡がありました。投薬を始めてから分娩までの時間は一概には言えないものの、概ね24時間以内には生まれていると説明を受けていたので"明日には父親になっているのか"と、感慨深い気持ちで朝食の準備を進めていました。

それから二時間後、妻から"もうすぐうまれそう!"との電話がありました。想像以上に早かったので髭剃りもできていなかったのですが、とにかく急いで車を走らせました。いつもと同じ通りの信号待ちが、やけに長く感じられたのを覚えています。

クリニックへ到着後すぐに分娩室まで案内されると、掛け声に合わせて歯を食いしばりながら頑張る妻の姿がありました。男性である僕にできるサポートは限られています。隣で手を握り声をかけ続けました。

分娩室へ入って30分くらい経った頃だったでしょうか。お恥ずかしい話なのですが、妻を励ます側であるはずの僕が貧血のような状態になってしまいました。が、必死に痛みに耐えている妻の隣で「少し休ませてもらえますか」なんて言えるはずがありません。差し入れとして持参したポカリスエットを飲み、何とか持ちこたえました。

運命の瞬間

想定外のアクシデントもありましたが、午前10時過ぎ、ついにその時がやってきます。「オギャーオギャー」という甲高い産声に胸が熱くなると同時に、自然と涙が頬を伝ってきました。

理由は自分でもうまく説明ができないのですが、10ヶ月の妊娠期間と出産の激痛に耐え抜いてくれた妻に対しての思い、生命の神秘に対しての思い、この世に生まれ出てきてくれた純真な命に対しての思い、この子まで世代を繋いできてくれた親族への思い、様々な感情が溢れたのだと思います。

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しわくちゃの顔、長細い頭に小さい体、なんて可愛いんだろうと眺めていたところ、別室で身体測定を行うとのことで、抱っこして移動させてもらいました。初めて我が子を抱いた時に感じた重み、ぬくもり、父親としての自覚は一生忘れません。

出産に立ち会ってみて

妻の妊娠中、個人的に「どうしても出産の現場に立ち会いたい」とまでは思っておらず、とにかく元気な赤ちゃんが生まれてきてくれたら、と心から願っていました。ただ結果として、我が子が生まれる瞬間に立ち会い、妻を支えることができたのは、これから父親となる自分にとって大きな意味を持つ体験となりました。

"妊娠、出産は命がけ"とはよく言いますが、実際にその光景を目の当たりにし、母子ともに無事であることが逆に不思議なくらい壮絶な出来事なんだと痛感しました。あれだけ多くの出血をして子を産む母親の負担、あれだけ小さな産道を通って生まれてくる赤ちゃんの負担等、立ち会い出産を経験しなければ知り得ない事実でした。立ち会いを勧めてくれた妻に感謝です。

また、厳しい社会情勢の中、リスクを承知で立ち会い出産、出産後の面会の場をを設けてくださったクリニックの方々にも感謝しなければなりません。

父親として

出産は妊娠生活のゴールであり、育児生活のスタートでもあります。第一子からスムーズな育児ができるとは思っていません。迷ったり悩んだりすることの連続となるのかもしれませんが、僕はこの子のただ一人の父親として、責任を持って妻とともに成長を見守り続けます。

日々の記録や思い出、感じたことをできるだけnoteに書き起こし、いつか我が子と笑いながら読み返すことができれば、と思います。

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