見出し画像

ラジオで巡り合ったアイドルとの思い出

------------------------

2022年6月17日(金)23:30

あるラジオ番組を聴き終えた僕は放心状態でいた。
なぜならその日の放送のフリートーク部分で、パーソナリティーが突然僕の話をしてくれたからだ。
そのトーク内容に深く感動した僕は、胸が熱くなっていた。

------------------------


FM FUJIで放送中の、Devil ANTHEM.の「でびラジ」というラジオ番組が好きだ。

Devil ANTHEM.(デビルアンセム)とは、竹越くるみ、橋本侑芽、安藤楓、竹本あいり、水野瞳、藤澤ひよりからなる6人組のアイドルグループである。
通称は「デビアン」で、そのデビアンのメンバーの一人・竹越くるみがメインパーソナリティーを務めるラジオ番組が「でびラジ」である。
竹越くるみ以外のメンバーも週替わりアシスタントとして毎回一人ずつ登場し、番組を盛り上げている。


※前列中央の人物が、今回のnoteの主役・竹越くるみ


------------------------

2021年7月6日(火)24:30

「でびラジ」を初めて聴いた時、僕はデビルアンセムの事を全く知らなかった。
グループ名だけはうっすら知っていたが、メンバーの顔や名前も、どんな曲を歌っているのかも、何人組のアイドルグループなのかすらも分からない状態で初回放送を聴いたのを覚えている。

僕は元々ラジオ番組を聴くのが趣味だったので、アイドルの新番組が始まるという事で興味本位でたまたま聴いたのが「でびラジ」の第一回目の放送だった。
そんな「デビアンの知識が0」だった僕でも楽しめたのが、このラジオ番組であった。
竹越くるみのトークがとにかく面白かった。
自分主体のトークもできるし、相手の話を引き出す聞き役としてのトークも上手いし、とにかくおしゃべりのセンスがあって、ラジオパーソナリティーとしての才能に満ち溢れていた。
「アイドルとしての竹越くるみ」の事はその当時まだ何も知らなかったけど「ラジオパーソナリティーとしての竹越くるみ」のファンになり、気づいたら毎週でびラジを聴いている自分がいた。


そして番組を聴いているうちにメールも送るようになった。
メールを何度か採用してもらううちに「アイドルとしてステージに立つ竹越くるみもいつか生で見てみたいな」と思うようになっていった。


------------------------

2022年5月28日(土)
「EVOLUTION POP!vol.61」@Spotify O-WEST

僕はこの日、デビルアンセムが出演するアイドルの対バンイベントを見るために渋谷のライブハウスへ向かっていた。
もちろんお目当ては竹越くるみ。
毎週聴いている大好きなラジオ番組のパーソナリティーを目の前で見られると思うと、ワクワクが止まらなかった。

そしてデビアンのライブが始まり、竹越くるみがステージに登場した。
「本物の竹越くるみだ…!すごい…!」
憧れの竹越くるみの姿を生で見られて、僕は心の底から感動していた。

ラジオって映像のないメディアだから、パーソナリティーの姿を直接目にする機会はない。
だからこそこうやって実物を目の前で見た瞬間、言葉では言い表せないぐらいの感動があった。
そしていつもラジオで聴いていた「声」を、電波越しに聴いていた「あの声」を、自分の耳で直接聞く事ができて、とてもとても感激した。

スポットライトの当たる光り輝くステージの上から満員のお客を熱狂させる彼女を見ながら「いつもこの人が僕のメールを読んでくれてるんだよな…。こんなにも大勢のお客さんたちから愛されている人気アイドルが、僕なんかのメールを読んでくれてるんだよな…。すごい事だよな…。」そうしみじみと感じた。

デビアンのライブは本当に最高だった。
竹越くるみの歌唱力がとにかくずば抜けて良かった。
歌が本当に上手くて、彼女の歌声に一瞬で惚れてしまった。
楽曲も全部良かった。
この日にやった「恋する乙女のクライシス。」「Dark"s"side」「ユカイダンサー」の3曲は、僕が特に好きな曲だったので、目の前でパフォーマンスが見られて興奮しっぱなしだった。
メンバーが手に装着した手袋からレーザービームがビュンビュン客席に飛んできたりもして、ビジュアル面でもめちゃくちゃかっこ良かった。

デビアンのライブが終わった頃には、完全に彼女たちの虜になっている自分がいた。

------------------------

ライブ終了後、僕は特典会に参加した。
特典会とは、売店でチェキ券を購入するとデビアンの好きなメンバーとツーショットチェキが撮れ、少しの時間お話が出来るというものだ。

僕は竹越くるみのチェキ券を購入し、チェキ列の最後尾に並んだ。
そして僕の順番になり、竹越くるみと緊張の初対面の瞬間が訪れた。


僕「はじめまして!ブーメランチャンネルです!」
くるみ「えっ!えっ!えっ!ブーメランチャンネル!?」
僕「はい!名前分かりますか?」
くるみ「分かるよーーー!!!」


こんな感じでトークがスタートした。
でびラジに投稿していたという事もあり、ラジオネームを覚えていてくれてすごく嬉しかったし、ラジオの話をマシンガントークでたくさんしてくれてそれも嬉しかった。
ラジオがきっかけで彼女のファンになったので、毎週聴いているラジオ番組のパーソナリティーが目の前にいるのがもう本当に夢みたいで、とにかく幸せな気持ちでいっぱいになった。

「いつもラジオで聴いていた声を今日は生で聴けてすごく嬉しかったし、ライブがめちゃくちゃ楽しかったので、またデビアンのライブ来ます!」
この日のライブを見て感じた事を、僕は彼女に直接伝えた。

特典会はあっという間に終了し、僕はチェキ列から離れようとした。
すると彼女が最後に「ラジオ頑張るー!!」と笑顔で言いながら送り出してくれた。
でびラジリスナーとしてはこんなにも嬉しい言葉はなかった。

画像1

------------------------

2022年6月17日(金)23:00

特典会から数週間後の金曜日。
僕はいつも通り23時からでびラジの放送をリアタイしていた。

すると番組開始から数分後に、信じられない出来事が起こった。
なんとフリートークのゾーンで、竹越くるみが突然僕の名前を口にしたのだ。

くるみ「このでびラジが始まってもうすぐ一年になるんですけど、この前ライブをしててですね、特典会もやってるんですけど、その特典会にいつもメールを送ってくださるブーメランチャンネルさんという方がでびラジのリスナーさんにいるんですけど、なんと来てくれたんですよ!初めまして〜って言って『初めまして、僕ブーメランチャンネルって言います!』って言われて、ブーメランチャンネルー!?みたいになって!えっ、やばーい!久しぶりー!みたいになって!会った事ないのに(笑)」


自分の好きなラジオ番組で、自分の好きなアイドルが、自分の話を突然しゃべり出したのだ。
こんなの平常心でいられる訳がない。
本当に本当に本当にビックリした。


彼女は僕の話をいろいろしてくれたのだが、特に印象に残ったのは次の部分。

くるみ「ラジオからライブに来てくれる方が数人ぐらいかな今まで。でも数人でもこうやって来てくれる事ってあるんだって思って。ラジオってお家で聴いたり、どこかで聴いたりとかいう感じで、わざわざ足を運んで行くって事がないじゃん?だから、わざわざこうやってライブのチケット買って来てくれて、特典会まで並んでくれて、なんかすごいな~って思って。一年ぐらいラジオやってきてさ、本当にやってる意味があったんだなって思って、もっとがんばろうと思いました私は!」

トークの中で彼女も言っていたが、でびラジのリスナー層は普段からデビアンのライブに通っているファンの方々が、ラジオもセットで聴いているというパターンが圧倒的に多いらしい。
だから僕のような、ラジオがきっかけでデビアンを知りライブに行ったというパターンのファンはきわめて珍しかったようだ。
でも、そんなラジオがきっかけでライブに足を運んだ僕に対して「一年ぐらいラジオをやってきて、本当にやってる意味があった」と言ってくれた事が、そう思ってくれた事が、でびラジリスナーとしてはすごくすごく嬉しかったし、ライブに行って良かったなって心から思った。

ラジオを聴いて勝手に好きになり、勝手にメールを送り出し、勝手にライブへ行っただけの僕なんかに対して、あの日の特典会の中でこんなにもいろいろな事を感じてくれていたのかと思うと、胸がジーンとなったし「くるみちゃんて、ファン思いのとても優しい人なんだな」としみじみ思い、彼女のその人柄に惚れて竹越くるみという人間がますます好きになった。


そんな彼女に、ラジオで自分の話をしてくれたお礼をどうしても言いたくなり、でびラジの放送が終わった直後、すぐにデビアンのライブスケジュールを調べた。
するとなんとラジオの翌日にライブがある事が分かった。
僕はすぐさまチケットを購入した。

------------------------

2022年6月18日(土)
「 Tokyo Asoba Night!! 」@Sound Museum Vision

前日のラジオの興奮も冷めやらぬまま、僕はデビアンのライブが行われた渋谷のライブハウスに向かった。

ライブ終了後、竹越くるみのチェキ列に並んでツーショットチェキを撮らせてもらった。

画像2


とびきりの笑顔で迎えてくれた彼女。
昨日のラジオで僕の話題を出してくれた事に対して、早速お礼を言った。


すると彼女が「会いにきてくれた事をラジオで言いたいんですけど言っていいですか?って聞いたら、スタッフさんに『いいよー!』って言われたの!」と昨日の放送に至った経緯を教えてくれた。


僕が会いに行った日の事をしゃべっていいか、彼女がスタッフの方に掛け合っていてくれたという事実を知り、胸がいっぱいになった。
そして実際にラジオの中で、僕が会いに行った日のエピソードをたくさん話してくれて、心の底から感動した。


くるみちゃん本当にありがとう。


------------------------

ラジオってすごいなって思った。
ラジオって、人と人を巡り合わせ、こんなにもたくさんの「思い出」まで作り出してくれるんだもん。

ラジオを聴く前、僕は竹越くるみの顔も名前も知らなっかった。
そんな僕が、毎週ラジオを聴いているうちにだんだん竹越くるみのファンになっていき、ライブに足を運び、一緒にチェキまで撮った。
そしてその時の話を、竹越くるみがラジオでしてくれた。
僕と竹越くるみの思い出は全部ラジオが作ってくれた。
もしもラジオがなかったら、ここに書いた竹越くるみとの思い出は何一つ無かった。
それどころか、竹越くるみとはまだ出会っていなかったかもしれない。
もしかしたら一生知り合う事がなかったかもしれない。

そう考えるとラジオって本当にすごいなって思う。
あの日たまたま聴いたラジオがきっかけで、こんな未来へ繋がるのだから。


子供の頃からラジオが好きで毎日毎日聴いていた。
大人になった今でもそれは変わらず、ラジオをずっと聴き続けている。
僕は改めて思った。
ラジオが好きで良かったなって。


なぜなら、ラジオを通して竹越くるみという素敵なアイドルに出会えたから。

------------------------

2022年7月7日(木)21:37

たった今このnoteを書き終え、これから記事をアップするところだ。
カレンダーを見たら今日は7月7日の七夕だった。
せっかくだから、最後に七夕の願い事をしておこう。


これからも大好きなでびラジが、ずっと続きますように。
これからも大好きな竹越くるみの声を、ずっとずっとラジオで聴けますように。


この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?