ゲーム会社って、ゲームを作る会社なのにゲームを作らない人が偉いのは、なぜ?

こちらは、当時、クラッシュオブクランが大ヒットしたSupercellのCEOイルッカ・パーナネンさんがメインイベントのOGC2014に、なぜか前座として呼ばれた時の講演資料です。ガンホーに買収された直後のSupercellの注目度はすさまじく、ゲームメディア以外にも、テレビの取材などがいっぱいきておりました。私もイベント開始前に、ワールドビジネスサテライトの記者の方に「Supercellのような外国の企業がたくさん参入してきて競争が激化しているスマホ市場ですが、日本の企業としてはどうですか?」みたいな質問をされましたが「おもしろさを提供するゲームにとって、外国か日本かは、特に関係ないと思うんで、ぜんぜん問題ないんじゃないですかね。特に意識する事はないと思います。そんなことより、おれ、たまたま日本人ですけど、うちの会社、韓国の会社なんで、うちの会社が外国勢で、むしろガンホーに買収されたSupercellさんの方が、どっちかっていうと日本の会社なんですけど。その質問、聞く方を間違ってるんで、日本勢の事はイルッカさんに聞いてください。」と回答しましたが、何言ってんだコイツみたいな感じでポカンとされて、それ以上、質問を聞かれることはありませんでした。その日の夜、我ながら、めっちゃくちゃいい事言ってやったなと思ってオンエアを楽しみに見てみましたが、見事にカットされてました。

こちらの講演ですが、イルッカさんの注目度の高さにより、イルッカさんのついでに業界内で読んでくれた方が、たくさんおり、講演の記事を目コピで作ったグリー版とDeNA版を送ってもらえるほど、大企業で働く現場のみなさんに共感してもらえました。グリー版は紛失してしまいましたが、DeNA版は、まだ持ってましたので表紙だけ。

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私の資料より、DeNA版の方がデザインがかっこいいですね。大きな会社は、どこも同じ悩みを抱えているんだなと思って、敵ながら親近感が湧きました。一方、講演後のNHN社内では、この講演内容は、経営陣批判であるという判断がされ、ぜんぶなかった事にされました(笑)。まじで笑う。

※ なお、時代は、日々変化しております。なので、今は、もう、このやり方が、最もいいやり方だとは思いません。今、置かれている状況に対して、今、何が必要なのか、今、何が最高なのかを考え続けていく事の方が重要なのです。

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