あずたん

主にミリタリー。たまには経済、労働問題も

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    • シリーズ・採用されてたら時代が変わっていたかもしれない機体(1)

      このシリーズでは採用寸前になりながら採用されなかった自衛隊機を 特集して行きたいと思う。 なお書かれてることは全て筆者の独断と偏見であり その可能性は限りなく低いというのを 付け加えておく。 ■ミラージュF1 第二次F-Xでは採用寸前になりながらF-4EJに破れたミラージュF1。ダッソーは 当て馬になってると空自のF-Xには二度と入札はしないと激怒したくらいだが もし当時の防衛庁が当て馬にする予定だったダッソーの救済策と初の国産練習機や 国産戦闘機の開発のためにダッソー

      • なぜ給与は上がらないのか。そして問題は給与の額ではない

        我が国の給与の額はG7でも最低でOECDでもかなり下の順位である。 2000年には実質賃金は世界第二位だったのに何故ここまで賃金は下落したのか、 そして問題は賃金の額ではないのではないかを検証してみた。 ■ドルベースの統計なので為替によって賃金のランキングが変わる これは名目GDPにも言えるが賃金の世界ランキングは米ドルで計算されるので 為替によって変動する。それにより実体経済をわかりにくくなってしまう。 前出のように2000年の我が国の実質賃金は世界第二位だがこの頃は円

        • ベレンコ中尉亡命事件と空自のF-35B部隊について

          ■ベレンコ中尉亡命事件ではMiG25とF-4EJとの間で空戦はあった? 軍事系YouTuberのさぶかるCHAOS TVさんの動画に1976年のベレンコ中尉亡命事件で 西側への亡命のために日本領空に飛来したヴィクトル・ベレンコソ連防空軍中尉の 操縦するMiG25と空自千歳基地からスクランブル発進した第2航空団の F-4EJどの間で空戦が行われた説が語られている。 念の為に前置きしておくがさぶかるCHAOS TVさんはこの説はジョークであり あり得ないとの見解である。 ま

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          コストカットはすべて正しいとは限らない

          過去にGCAPの開発を白紙撤回してパキスタンからJF-17をF-2後継にしろと述べた事で有名な 元海自幹部の方が東洋経済に防衛費増額よりコストカットを行えとの記事を掲載した。 ■募集難なのを知ってて陸自を減らせ?この方は15万人の陸自を減らして予算を捻出する一方で自衛隊は少子高齢化から 募集難になるから官舎も空くだろうと述べているがこの時点で既に論理に矛盾が生じている。 しかし募集難な今、陸自を減らしてもそれで海自や空自の募集が増えるわけでもない。 確かに今の自衛隊の充足率

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          123便陰謀論は何故信じる人が出てくるのか

          SNSなどで絶えるの事のない日本航空(JL)123便墜落事故の陰謀論。大半は自衛隊や 米軍が撃墜したという荒唐無稽な内容ですでに反証も出て運輸省(現国土交通省)の 事故調査委員会や米NTSB(国家運輸安全委員会)の事故調査報告書が 正しかった事が証明されている。この点については何度もSNSやmixi日記で述べているので ここでは書かない。最近だと元JL機長の杉江弘も否定した書籍を出している。 ここで書くのは何故JL123墜落事故陰謀論がまかり通るかを検証してみる。 ■自衛隊

          123便陰謀論は何故信じる人が出てくるのか

          失われた30年・氷河期世代は企業の判断ミスもある

          (この記事のみ丁寧語を略します) 日本の失われた30年や氷河期世代の原因はバブル崩壊による不況が原因と言われている。確かにそれは正しい見解だと思う。 しかし内情を見るとバブル崩壊が原因と言えるかどうかは疑問である。確かに不況なのは同感ではあるがこの不況を 生み出したのは政府と企業と言えるのではないだろうか。 バブル崩壊の原因は大蔵省(現財務省)の総量規制とそれから派生した不良債権が原因と言われている。 それにより銀行の貸し渋りや貸し剝がしが発生し就活での不採用や内定取り消し

          失われた30年・氷河期世代は企業の判断ミスもある

          主要部品メーカーの工場閉鎖によるF-15EXの生産危機の影響は?

          米ボーイング社の航空機を生産している主要部品サプライヤーの英GKNエアロスペース社が米国内での工場を閉鎖する計画を発表しました。 これによりF-15やF/A-18の各シリーズの部品を取得できなくなり、F-15シリーズやF/A-18シリーズの生産は不可能になります。 そうなるとF-15EXの生産も終了する可能性も出てくるわけで現在防衛省が計画しているF-15MJ改修計画(F-15JSI計画)は 中断もしくは延期が予想されます。当方は前の記事でF-15JSI計画では英BAEシステ

          主要部品メーカーの工場閉鎖によるF-15EXの生産危機の影響は?

          米ハワイ州やグアム準州が大西洋条約第5条適用対象外な事実が安保法制の制定のきっかけだったのでは

          CNNによると米ハワイ州は大西洋条約第6条が第5条の適用範囲に含まれてないので ハワイ州が敵国に攻撃されても集団的自衛権発動義務がないと報じました。 確かに大西洋条約第6条は大西洋地区と欧州限定なのでハワイ州やグアム準州は適用対象外。 これでは中国や北朝鮮のハワイ州へ大陸間弾道ミサイルで攻撃されても NATOは中国や北朝鮮に参戦する義務はなく参戦しない、または参戦できない事になります。 そもそも大西洋条約第6条の適用範囲に「フランス領アルジェリア」がありますが 言うまでもあり

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          憲法記念日だからこそ憲法と自衛隊を考えてみる

          本日は憲法記念日で日本国憲法が思考されてから77年になります。 憲法が施行されてから国内・国際情勢もかなり変わりました。米ソ冷戦とその終結、 地域紛争、対テロ戦争、米中冷戦と目まぐるしく変わり1951年には 警察予備隊が創設され1954年には自衛隊が創設されました。 よく自衛隊は「違憲軍」などと言われますが果たしてその表現は適正なのか検証しました。 ◆日本国憲法第9条は侵略戦争とその戦力を否定し、自衛権とその戦力は肯定している。日本国憲法第9条が放棄した「国際紛争解決の手段

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          GCAPとFCASの統合は愚の骨頂ではないか

          (上記の画像はGCAPの先代となるF-2) エアバスのギヨム・フォーリCEOは日英伊+サウジとの間で開発が進められているGCAPと 仏独西白の間で共同開発が始まろうとしているFCASとの統合を提唱しています。 実現の可能性は未知数ですがもし実現するとすれば8カ国による共同開発となります。 しかしはっきりと言わせて頂きますが当方はGCAPとFCASの統合には反対です。 理由として共同開発する国が増えるのはトラブルの元となります。 F-35では共同開発国が肥大して開発国同士でトラ

          GCAPとFCASの統合は愚の骨頂ではないか

          T-4後継のトレーナーは日米共同開発へ。ベースはどの機体?

          (上記の画像はT-4中等練習機) 10日の日米首脳会談ではグローバルパートナーとしての共同声明が出されましたが その他にもT-4後継の日米共同開発の練習機の開発に向けた動きも表明されました。 とはいえ既に米空軍にはボーイング社と瑞サーブ社との米瑞共同開発のT-7Aが採用されており 今更LIFT機の共同開発しても日米にあまり利益がないようにも思えますが 実はそうとも言えないような動向があります。来年度から米海軍のT-45Aゴスホークの 後継の選定を開始します。現在T-7A、米ロ

          T-4後継のトレーナーは日米共同開発へ。ベースはどの機体?

          子どもの貧困率と不本意非正規雇用の低下に見えた明るい兆し

          厚生労働省の統計によれば子どもの貧困率が2021年では11.5%まで下がり、 OECD平均の12.4%を下回りました。また子どもの大学進学率も向上し 格差是正と一億総中流は確実に復活しようとしています。 一方でひとり親世帯(シングルマザーなど)の貧困率は改善されながらも まだ高い状況にあるもののこれは市民団体・静岡親子の会の話によると 厚生労働省の統計には養育費の収入が含まれていないのでこの養育費の収入を 含めると大半のシングルマザーに貧困層はいないとの事です。 実際に当方の

          子どもの貧困率と不本意非正規雇用の低下に見えた明るい兆し

          GCAPにアメリカ政府が反対しない理由

          (画像はGCAPが後継となるF-2) ここ最近GCAPのニュースが出ています。GCAPの輸出について連立与党の自民党と公明党が 対立してましたが政府が輸出協定を締結してる国でGCAPのみの輸出に制限する事で 合意にこぎ着けました。野党では立憲民主党が消極的、共産党が反対、 日本維新の会と国民民主党が支持するなどこちらは見解が別れています。 ところでアメリカ政府はGCAPの開発に賛成しています。GCAPは日本、イギリス、イタリア、 サウジアラビアの共同開発の機体でアメリカは開

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          米空軍の資金不足による装備削減とボーイング社の問題多発でF-15JSIにも影響が

          航空万能論GFさんの記事によれば米海軍と米空軍で資金不足から一部装備を 削減するとのニュースが入りました。米海軍はタイコンデロガ級とLCSを削減し、 フォード級と大型無人水上艦の調達延期を米議会に提出する予定との事。 議会は承認の可決はしていないのでまだ決まってませんがそうなると中国海軍との 艦艇数でのギャップは広まるばかりです。ただこの艦艇数は哨戒艇も含んでいますので そのあたりは留意して考える必要があります。またアーレイ・バーク級については 削減はしない方針なのでBMDへ

          米空軍の資金不足による装備削減とボーイング社の問題多発でF-15JSIにも影響が

          GCAP開発批判記事の的外れな部分。技術だけ取られて武器輸出は全面解禁?

          F-35爆買い記事やいずも型のF-35Bの艦載を批判した防衛ジャーナリストの方が 今度はGCAP批判記事を書いている。要約するとGCAP開発では日本のX-2で得た技術は 英BAEの技術より上回っており、日本はイギリスに技術だけ取られて武器輸出が 全面解禁されるから公明党が慎重になっているとの事である。 まず日本企業の技術がイギリス企業より上回っているという認識自体が間違っている。 X-2が初飛行する前にBAEは無人ステルス実証機・タラニスの飛行に成功している。 更にBAEは

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