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主要部品メーカーの工場閉鎖によるF-15EXの生産危機の影響は?

米ボーイング社の航空機を生産している主要部品サプライヤーの英GKNエアロスペース社が米国内での工場を閉鎖する計画を発表しました。
これによりF-15やF/A-18の各シリーズの部品を取得できなくなり、F-15シリーズやF/A-18シリーズの生産は不可能になります。
そうなるとF-15EXの生産も終了する可能性も出てくるわけで現在防衛省が計画しているF-15MJ改修計画(F-15JSI計画)は
中断もしくは延期が予想されます。当方は前の記事でF-15JSI計画では英BAEシステムズと三菱重工に
改修を変更すべきだと提言していましたがその流れになりつつあるように思えます。
この状況を打開するには現在イスラエルーハマース戦争でF-15EXの調達を要求しているイスラエルへの調達が
成立すればGKNの撤退の可能性を覆す事ができますが米国務省はイスラエル陸軍のネツァ・イェフダ大隊への制裁を
人権侵害を理由に課すと表明しておりこれにネタニヤフ首相は猛反発しているので
イスラエルへのF-15EX調達が成立するかは不透明なところ。

そんな中で今年秋の米大統領選挙でバイデン現大統領の対立候補で前大統領のドナルド・トランプ氏の支持率が伸びできています。
トランプ氏の支持率はバイデン大統領を上回っており、この調子だと大統領選ではトランプ候補の勝利は目前と見られています。
トランプ氏は大統領時代にボーイング社を救済したりF-15EXを導入を決定した過去があり、もしトランプ氏が再選されたらボーイング社の
救済としてF-15EXの再調達やイスラエルへの輸出許可などが考えられます。さすがに空自へのF-15EXの可能性は薄いと思いますが
F-15JSIの改修はボーイング社にするように依頼してくるのは確実で米大統領選ではF-15JSI計画はどうなっていくのか
注目したいところです。

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