GCAP開発批判記事の的外れな部分。技術だけ取られて武器輸出は全面解禁?

F-35爆買い記事やいずも型のF-35Bの艦載を批判した防衛ジャーナリストの方が
今度はGCAP批判記事を書いている。要約するとGCAP開発では日本のX-2で得た技術は
英BAEの技術より上回っており、日本はイギリスに技術だけ取られて武器輸出が
全面解禁されるから公明党が慎重になっているとの事である。

まず日本企業の技術がイギリス企業より上回っているという認識自体が間違っている。
X-2が初飛行する前にBAEは無人ステルス実証機・タラニスの飛行に成功している。
更にBAEはロールスロイスや関係企業と共に「チーム・テンペスト」を結成し、
コンピュータを駆使して紙の設計図を使わず仮想空間と現実を融合させていると
軍事ジャーナリストの竹内修さんは述べている。
もちろん三菱重工の技術は高いだろうがBAEが上回っているとは思えないし、
分野ではむしろ三菱重工を上回っている面もある。しかもBAEはBAe時代から
ライトニング、ハンター、トーネード、タイフーンなど戦闘機開発では老舗でもある。
戦闘機開発に主導権を握るのはある意味当然とも言えるだろう。そもそもタラニスが初飛行したのは
10年くらい前の、つい最近の話をこの方は失念されていたのであろうか。
それは当方も同じ。当方も失念する事はある。だから記事を書くには慎重に調べる必要がある。
そもそも公明党が慎重になってる点を強調してるが公明党が武器輸出や台湾問題で
慎重になっているのは今に始まった話ではない。しかもそれを以てGCAPの開発に支障が出るわけでもない。

この方は以前にも前出のようにF-35Bのいずも型への艦載でも空自機を
海自艦艇に艦載すると何らかの支障が起きる(その支障とは何なのか当方は
ちょっとわからない)、対潜作戦が疎かになるなど書いており、航空万能論GFさんに反論されている。

この方が在籍していたブロック紙の新聞社の記者もやはり防衛産業を追及した書籍を出してるが
SNSでF-2とF-16を間違えて「日本のF-16をウクライナに売却する懸念」の
ポストを書いてしまい、失笑を買っている。このブロック紙が防衛問題を取り上げる志は
評価したいが間違いが多いと信頼性を失いかねない。今回は余りにも
目に余ったので取り上げることにした。

■ソース
https://president.jp/articles/-/78770?page=1


https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/4b2829dbc1c7b0ac0f8bafff1009c51da74b6b54


https://news.yahoo.co.jp/articles/d04c6a610ec577ae7bdcec2ac90ffc2a64f3e9ac


https://trafficnews.jp/post/128901


https://grandfleet.info/japan-related/criticism-for-criticism-of-the-aircraft-carrier-izumo/


https://twitter.com/ISOKO_MOCHIZUKI/status/1659510696697298945?t=_OS5I5iAbMLWiyS6-9QIwg&s=19


https://trafficnews.jp/post/80365/3

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