マガジンのカバー画像

恋人と暮らす、わたしの気持ち。

6
運営しているクリエイター

#エッセイ

嫌いを知って、好きを知る。

嫌いを知って、好きを知る。

“何でも好き”っていうのは、
“何も好きじゃない”とほぼ同義だ。

いつか誰かから聞いたこの言葉が
ふと頭に浮かんだ。

恋人の好きなところのひとつに、
“嫌いなものをはっきり嫌いと言える”
というのがある。
私と違う、彼の素晴らしいところ。

今の時代、否定的な言葉を使うのはなかなか勇気がいる。「嫌い」「苦手」「イヤ」etc.
そういったネガティブな響きを持つ言葉を何となく遠ざけてしまう私はいつ

もっとみる
揺らがないのは貴方のおかげ

揺らがないのは貴方のおかげ

気分に波がないよねってよく言われる。

もともと、あまり揺らがないタチではあるけれど、ほかに理由があるとするならそれは、“自分に影響を与える存在が、滅多に揺らがないおかげ”かな?と思う。

私に影響を与えられる人は、この世に数えられる程度しかいないのだけど(深い関係性を築いた人の言葉しか刺さらないのだ)あえて挙げるなら、家族と友人、それに恋人だ。
(そもそも対象が少ないことが影響してる?)

家族

もっとみる
夕飯は何食べたい?

夕飯は何食べたい?

恋人と同棲するようになり、これまで「おはよう」から始まっていた私たちのLINEは、「これから帰るよ」から始まるようになった。そして、そのLINEを見た私は決まってこう返信する。

「夕飯は何食べたい?」

彼が在宅勤務でないかぎり私の方が早く家に着くため、毎日の夕飯は私が作っている。

同棲を始めた頃は、張り切って品数を多く作ったり作り置きをしたりしていたけれど、長くは続かなかった。途中で息切れし

もっとみる
ひとり暮らしが恋しくて

ひとり暮らしが恋しくて

恋人と同棲を始めてから、3年が経った。
もう3年も経つのかぁと思う反面、まだ3年しか一緒に暮らしてなかったっけ?とも思う。それくらい恋人との生活は、新鮮さを保ちながらもしっくりと私に馴染んでいる。

けれど、人というのは矛盾を抱えた生き物。
ふたり暮らしが定着すればするほど、ひとり暮らしの感覚が恋しくなる。ふたり暮らしが当たり前になったからこそ、非日常化したひとり暮らしに憧れてしまうのかなぁ。私の

もっとみる