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【乳がん体験記#3】”超健康優良”だった人ががんになるメカニズム

私が本気で乳がんからの卒業を目指し、
転移まで進んだ乳がんが寛解した
軌跡をつづっています。
あくまでも個人の体験談です。

がんと診断されたその瞬間、
超健康だった私ががん…!?

と、寝耳に水状態に陥った人は
少なくないと思います。
これ、本当によく聞く話です。

なぜ”健康だった人”が
突然がんを発症するのでしょうか?

今回はその謎についてです。


◾️元気な人が急に大病にかかるメカニズム

家族一番の健康体だった私が乳がんに

小さい頃からしょっちゅう風邪をひいていたり
お腹を壊したり、すぐに熱が出たりする人は
「免疫力が弱い」「敏感体質」なイメージで、
そのような症状が出ない人は
「免疫力が強い」「頑丈」なイメージですよね。

我が家は長兄が前者で、
子どもの頃からしょっちゅう鼻血を出したり
腹痛や発熱をしたり、
鼻炎や猫アレルギー持ちだったりと
そこまで丈夫なイメージはありませんでした。

かたや私は、虫垂炎になったことはあるものの、
お腹を壊したこともほぼなければ、
熱を出すことも滅多にない、
風邪もめったにひかない。
インフルエンザにかかった記憶がない。

この状態で長らく生きていたので
家族の中でもいちばんの健康優良児
自他ともにめちゃくちゃ健康な人間
という認識だったのです。

そんな私なので、乳がんの診断を受けた際には
何かの間違いじゃないの?
と最初は信じられない思いでした。

しょっちゅう体調を崩していた人が
がんなどの大病にかかった場合、
「●●ちゃんは昔から体が弱かったもんね」と
メカニズム的には腑に落ちる感じがします。
(悲しい、ショックなどの感情は抜きにして)

ですが、実際はそういうわけではありません。

実は”体が強い人”や”頑丈な人”の方が
大病にかかるということがよく起こるのです。

一体なぜでしょうか?


実はぐっすり眠っていた私の免疫力

起きなさい、起きるのです

ロバート・ハシンガーさんという
統合医療の医師が書かれたこちらの本に
その答えを見つけました。

この本の中にこんなことが記述されています。

病気をしないことと、健康であることは必ずしもイコールで結ばれません。一度も病気をしたことがないという人には二つの可能性があるのです。
 一つは、ものすごく健康であるという可能性です。つねに体にエネルギーがあふれ、免疫システムが一〇〇パーセント機能していれば、たしかに病気にかからないでしょう。でも、こんなに強い免疫力をもつ人はごくわずかです。
 二つ目はものすごく体が弱いという可能性であり、病気をしたことがないという人のほとんどはこちらのタイプです。こういう人は小さな病気を経験しないまま、いきなり重い病気にかかります。たとえば病気の自覚症状はとくになかったけれど、体重が落ちてきたから念のため検査を受けてみたら、がんだった、という人も少なくないのです。このタイプの人たちの免疫システムは、いわば眠っている状態で、まったく機能していません。

ロバート ハシンガー. 「病気」と「健康」の法則

これを読んで衝撃が走りました。

自分のことを「強い免疫力の持ち主」
と思い込んできた私。
でも実は、その免疫システムは
さっぱり機能していないだけだったのです…
ちーん。

◾️がん治癒に最も大切なこと

免疫システムが眠っていたせいで
がんという大病にかかった。

では、がんを治すには何が大切か?

答えはもちろん
免疫システムに起きていただき
フルに働いてもらう
ことです。

①免疫力アップに「全生活」を費やす

毎日生まれては消えている小さながんを免疫力が制御してくれている


小さながんは毎日生まれている
というのは有名な話です。
でも、免疫力が勝っているからこそ
がんが増幅せずに健康体を維持できています。

つまり、がんになる人は
がんの力が免疫力を上回った状態。
免疫力が追いつかなくなった状態です。

であれば、免疫力を上げることに
集中的に生活のすべてを注ぐ

誰もが当たり前!と思うほどシンプルですが、
過去の私もそうだったように
実はできない人の方が圧倒的に多いのです。

このできない理由を3つ挙げます。

〜免疫力を上げることに
 全生活を費やすことができない理由〜


その①
何が免疫力を下げるか、
何が免疫力を上げるか、
その本質を調べきれないし、
理解しきれないから。

その②
がんになる人の特徴
3つの「が」
(我慢、頑張る、頑固)
が盛大にジャマをして
そんな生活を自分に許可できないから。

その③
「免疫力を上げる生活」が
実はものすごい勇気と
エネルギーを必要とするから。

この理由3つについても
今後掘り下げていこうと思います。

がんになる人の特徴3つの「が」については
以下をお読みください。


②現代社会の大敵の回避と排出

「便利な生活」と引き換えに、たくさんの毒を生み出した現代社会

2人に1人ががんになる時代といわれる昨今。
ここに疑問を持てるかどうかも
大切だと私は感じます。

つまり言い換えると、
免疫力を下げる要因が
今の時代にたくさん蔓延しているということ。
その正体に気づいて避けることが重要なのです。

この本に書かれていたことで
今回取り上げるもうひとつのポイントを
シンプルに一言で表現すると
内側に蓄積された「毒」が原因とのこと。

排出する力が足りず、
体の中に蓄積された毒が
ある日突然爆発する。
それが病気です。

だからこそ、先述の通り
これまで風邪や発熱など
定期的に体外に細菌やウイルスを
排出せずに溜め込んできた
人、
いわゆる表向き”健康な人”は
大病してしまうのです。

現代を生きている私たちは
さまざまな毒にさらされています。

化学調味料、内分泌かく乱物質、
塩素、フッ素、人工甘味料、保存料、
着色料、農薬、放射能、電磁波、
トランス脂肪酸、有害金属、カビ……

数えあげたらキリがありません。

これらの毒をできるだけ避けること、
体内に入った毒を排出する力をつけること


現代において毒を
完全に避けるのは不可能ですが
この2点を意識するだけでも
大きなちがいが生まれるはずです。

ですが、ストレスにならない程度に、
緩急をつけて大真面目にやらない、
というバランスもとても重要です。

③自分を知り「内的」ストレスを減らす

精神的な毒は物理的な毒よりもさらに猛毒です

多くの医師や治療家のお話や、
実際に目覚ましい寛解を遂げた
がんサバイバーの方々のお話を聞き、
300冊以上の文献を読んだ私の結論。

☠️内的ストレスがいちばん免疫力を下げる☠️

内的ストレスこそが
免疫力を下げる最大の原因ですし、
がん寛解に限らず、
何をやってもうまくいかない
最大の要因でもあります。

もちろん、仕事や人間関係で
ノーストレスの人生なんてありません。
でもそれって「外的ストレス」ですよね。

同じストレス環境でも
がんやうつ病になる人もいれば
ならない人もいるのはなぜでしょうか?

それは
「内的ストレス」の大小によります。

「内的ストレス」というのは、
自分で自分を痛烈に批判し、否定し、
自分らしさや正直な感情に蓋をして、
自分の心の叫びを無視することによって
常に内側に蔓延しているストレス
のことです。

言い換えると、
自分自身で作り出している内なる敵であり、
病気になる人の多くが
膨大なる内的ストレスに
苦しめられている
そうです。
(表層心理では認識していないレベルで)

そして外的ストレスよりも
内的ストレスによる破壊力は
計り知れない
ものがあります。

それはそうですよね、
自分でありながら最大の敵であり、
24時間365日自分を傷つける言葉を
投げかけてくるのですから…。

孤独感も半端ないです。

「ストレスは体に悪い」ということは
漠然とは知られていますが、
例えば、ストレスや過緊張によって

交感神経が優位になる
がん免疫に重要なリンパ球の減少
血流を悪くする
体温を下げる
必須栄養素の体内吸収の大幅な阻害
睡眠障害
呼吸を浅くする
腸内環境の低下

などなど、
こんなにも悪い影響を与えるのです。

見ただけで免疫力を下げることが
わかりますよね。

だからこそ、
いわゆる「かまってちゃん」とか
「メンヘラ」と言われる人の方が
毒を出しまくっているだけ
排毒という観点ではマシです。

病気になりやすい”良い人”は
外に出さない分、自分の内側に
毒を長らく溜め込んでしまいます。

なので、病気直しには
物理的にも精神的にも
排毒力が肝心要
!!

精神的な毒出しメソッドについても
今後たくさん書いていきたいです。

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