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【乳がん体験記#2】がんになる人、かつ乳がんになる人の共通点

私が本気で乳がんからの卒業を目指し、
転移まで進んだ乳がんが寛解した
軌跡をつづっています。
あくまでも個人の体験談です。

がんになる人には共通点があります。
それは割とどのお医者さんからも聞く言葉。

実際、私もたくさんのがん患者さんに
これまで会ってきた中でも感じることです。

今となっては自分にも感じることですが、
仮面をかぶって生きてきた私は
その仮面の自分=本当の自分だと
強固な思い違いをしていたので、
そのことに気づいたのはだいぶ後の話でした。

今回はがんになる人の特徴です。


◾️がんになる人の特徴、3つの「が」


がん生活後半はワクワクして過ごしましたが、
もちろん診断されたばかりの頃は
不安と恐怖でいっぱいでした。
敵を倒すには敵を知る、という理論に基づき
がんに関する本や文献を読み漁る日々でした。

そのうちのひとつがこの一冊。
初期の頃に読んだ本です。

たくさんのがん治療を施してきた船戸医師が
ご自身のがん体験と
その後の生き方や治療についてつづった本。
著者のお人柄が伝わる温かな筆致でした。

私が特に印象に残ったのは

がんになりやすい人は
我慢して
頑張る
頑固者
の「3G」の人です。

という箇所です。

我慢する、頑張る、真面目は
ときには必要であり
重宝される場面もあるでしょう。

問題なのは、それをやるにあたり
自分を犠牲にし、本当の自分の声を無視する
ことです。

①がまんする

他人を優先しすぎて自分の望みがわからない

病気になる人は、自己主張をほとんどせず
相手に合わせて生きている人が多く、
その我慢を我慢とすら認識していません。

例えば、人に親切にする行為。
顕在意識上ではこれはとても素晴らしい行為で
喜ばれると嬉しい気持ちにもなります。

でも、潜在意識では
人には親切にしなければならない
親切で良い人と思われるべき
私は良い人、正しい人でなければならない
といったほとんど強迫観念に近いものに
支配されているのです。

顕在意識と潜在意識については
ひとつ前の記事で書きました。

だから自分の心が枯渇しているのに我慢を重ね、
人に親切にする、人を優先する、
自分を犠牲にする、感情や気持ちに蓋をする
という行為を呼吸をするほど当たり前のように
繰り返しており、我慢の自覚すらありません。

そのような我慢が通常運転の人が
好きなことをして生きれば?
もっと言いたいことを伝えた方がいい
やりたいことをやりなよ
などと言われても、感情や気持ちに蓋をしすぎて
自分の希望や欲しているものがわかりません。

完全に麻痺してしまっているのです。

でも、満たされない自分
着実に肥大しています。

②がんばる

興味ないけどスキルアップしなきゃ…

頑張ることそのものは、
自分のやりたいことや好きなこと、
魂が喜ぶことなど、自分のためであれば
もちろん何も問題はありません。

でも、病気になる人の頑張る対象といったら、
そのほとんどが嫌いなことの克服や、
自分を犠牲にすること、他の誰かのため
です。

苦手な人でも(こそ)仲良くするように努める。
スキルアップのために興味のないことも頑張る。
親の期待に応えるため心身に鞭打って出世する。
などなど。

自分が好きなことや楽しいことをしたり、
リラックスしたりのんびりしたり
つまり生産性がない行動に
罪悪感すら抱いている人もいます。

なぜなら
頑張っていない自分には価値がない
人の期待に応えるために頑張らないといけない
頑張っていない自分は愛してもらえない
という盛大なかんちがいをしているから。

だから常に慢性的なストレスやダメ出し、
焦燥感や疲労感にさらされています。

こんなことを何十年も続けていたら
そりゃ病気にもなりますね…。


③がんこ

恐怖と不安でテコでも動かん

私もそうだったけど
自分が頑固者だって気づかない人、
本当ーーーに多いです。

なぜなら「頑固者」って
・人の意見を聞かない
・協調性がない
・自分勝手でわがまま
そんなイメージですよね。
「頑固親父」なんてよく言いますが
世間一般のイメージはあんな感じです。

だけど①②で説明したような人って
・人の意見を優先してあげる
・協調性が豊かで親切
・常に周囲を気持ちよくし、
 わがままなんて口が裂けても言わない

こういう人。

つまり、頑固者のイメージと自分のイメージが
まったく一致しないから気づけないのです。

では我慢して頑張る人は
何がどう頑固なのでしょうか?

そもそも我慢して頑張るという
行動の原動力は何かというと
自分の存在価値を認められなくなることへの
恐怖や不安を埋めること
これのみです。

恐怖や不安って生物の感情の中でも最も強力。
だからこそ、どんなに苦しくても、
周りが何を言っても、
自己啓発本を山ほど読んでも、
無理して我慢して頑張るという
永遠のループから抜け出さない頑固さ
が染み付いているのです。

わかりやすく例えるなら……

ネガティブな人って
何を言っても聞く耳を持たない人が多い。

ダメンズウォーカーって
ダメ彼氏の不平不満を常に周囲に漏らして
泣き暮らしても、絶対にダメ彼氏と別れない。

上司のパワハラや理不尽な仕打ちに
悩み苦しんでいても
人事に訴えたり転職したりなんて行動はせず
ひたすら耐えているだけ。

つまり「我慢して頑張るポジション」から
決して抜け出さない頑固さはピカイチ
なのです。

自分の恐怖と不安を埋めていくことに
がんじがらめにされ、
広い視野を持てないし、柔軟にもなれない。
ついでに言うと
自分の価値観から抜け出せない頑固さもピカイチ
です。

◾️プラスして乳がんになる人の特徴

乳がんになる人には
3Gにプラスしてもうひとつ特徴があります。

それは女性性を否定したり封印している
ということ。

身体はもちろん、心や意識など
病気だけを切り取って見るのではなく
「その人全体」を見る東洋医学的見解に基づくと
その人の最も弱いところや
ダメージを受けているところに
病気が現れるそうです。

乳がんの場合は女性性に強く関係しており、
右と左でも異なるそう。

私の場合、
なぜ女性性を否定し、
封印することになったのか?

それには父と母、
特に母との関係が深く関係しています。

この女性性については深すぎるのと
私の乳がん克服に最も関係しているので
今後も掘り下げていきたいと思います。

長くなってきちゃったので
今回はここまで……


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