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【芸術の森公園】イチョウ並木と園内の紅葉(2023.11.12)

はじめに

 11月も中旬となり、甲府盆地も徐々に紅葉が進んでまいりました。
 甲府市内の西部にある芸術の森公園は、山梨県立美術館山梨県立文学館を中心施設としながら、敷地に木々が植えられ、屋外彫刻作品も配置され近隣の散歩コースや来館者の憩いの場になっています。



芸術の森公園

 もともとは県の農業試験場であったため広い敷地です。公園内へ進むともみじやブナなど広葉樹が植えられています。
 下記イラストマップにもイチョウやモミジが示してあります。また園内には15点の彫刻作品を配置していて、数字はその作品の位置です。作品については出典元の下記リンクからご覧になれます。
 芸術の森公園 | 美術館について | 山梨県立美術館

園内マップ 出典 : 山梨県立美術館HP

イチョウ並木

 国道52号(美術館通り)の芸術の森公園沿いにはおよそ60本のイチョウが植えられており並木道を構成しています。また 駐車場にも多くのイチョウが植えられ、紅葉シーズンのイチョウの風景はちょっとした名物となっています。
 山梨県立文学館の特設展「それぞれ源氏物語」(2023.10.28~12.17)の観覧のために訪れていたのですが、ほぼ黄色に色づいた状態を見ることが出来ました。

駐車場と国道52号(美術館通り)の歩道
駐車場の進入口から
午前中の駐車場、午後にはほぼ満車になる

美術館周辺

 イチョウの駐車場から歩き、美術館の建物へ向かうとすぐ目に入るのがケンタウロスの像です。

ブールデル《ケンタウロス》1914

 ケンタウロス像の奥に「いいじゃんけの庭」という庭と池があり岡本太郎の作品《樹人》があります。紅葉との共演はこの時期だけです。

岡本太郎《樹人》1971

 美術館の正面に鎮座するヘンリー・ムーアの彫刻も秋の景色に合います。

ヘンリー・ムーア《四つに分かれた横たわる人体》1972~73

 ヘンリー・ムーア、ケンタウロス、岡本太郎と3作品を1枚に収めました。

手前より、ムーア、ケンタウロス、岡本太郎

 美術館の横を進むとレストランのテラス席が見えます。誰もいませんでしたが、午後に紅葉を眺めならがらお茶を飲むのもよいです。

ボテロ《リトル・バード》1988

バルビゾンの庭

 山梨県立美術館といえば、ミレーの作品の収蔵で有名です。ミレーのほかルソーなどバルビゾン村の画家たち(バルビゾン派)の作品も多く収蔵しており、外にはミレーとルソーの横顔を描いた碑があります。この碑の辺りは「バルビゾンの庭」と命名されています。

アンリ・シャピュ《ミレーとルソーの記念碑》1884

バラ園

 「バルビゾンの庭」から、奥の方角にバラ園あります。毎年5月に見頃を迎えることで有名ですが、この時期でも咲いていました。

バラ園を散策する人も
白、ピンク、深紅など濃い単色系のバラが咲いてます

 5月のバラ園の様子はこちらをご覧ください。

芝生広場

 続いて美術館と文学館の建物の間にある芝生広場です。
 甲府市出身の佐藤正明の《ザ・ビッグアップルNo.45》や、山梨の県獣であるカモシカを扱った《カモシカと少年》などの作品が配置されています。背景に見える建物は県立文学館です。

佐藤正明 《ザ・ビッグアップルNo.45》2007
佐藤正明 《ザ・ビッグアップルNo.45》2007
佐藤忠良《カモシカと少年》1990
オーギュスト・ロダン《クロード・ロラン》1880~92

こだま広場

 こだま広場とは野外音楽堂の名前です。芝生広場の向こう側にあります。
 近隣住民で散歩の方でもないとこちらまで足を運ぶ人はあまりいません。座席の間に溜まった落ち葉に秋らしい寂しさを感じました。

あまり人の来ない音楽堂

日本庭園と東屋

 野外音楽堂から文学館の方角に進むと、小高いところにきのこのような屋根をした東屋が見えます。ここから日本庭園が見渡せます。

東屋が一番高いところ

 東屋の場所から日本庭園と文学館の建物を望みます。

文学館と日本庭園
別角度からの日本庭園

ふみの池

 東屋を下り進むと、ふみの池という蛇行した川のような池をマガモたちが泳いでいました。石灯籠があり小さな橋がかかっています。

石灯籠と橋
群はオスばかりか
メスも

モミジの遊歩道

 ふみの池はだいぶ細くなります。歩道は文学館の周囲を回って、駐車場の近くまで来ています。駐車場から文学館へ向かう入り口があり歩く人も多くモミジが植えられています。ただし青いままの木もあり真っ赤に紅葉したモミジはたいへんよく目立ちます。

駐車場からの入口の近く
目立つ真っ赤なモミジ

 ふたたび、広場に戻ってきました。天気が良ければ《ザ・ビッグアップル》の向こうに富士山が顔を出しますが、当日はあいにく曇りのため見えませんでした。

富士山は見えない

おわりに

 イチョウ並木とともに、紅葉した芸術の森公園の様子を紹介しました。美術館、文学館を出てから紅葉を楽しむ人、芝生広場で遊ぶ家族連れ、散歩の人などが思い思いに紅葉を楽しんでいました。
 また、芸術の森公園ではマルシェイベント「ミュゼ・マルシェ2023」(2023.11.18~19)が予定されております。おいしいもの、かわいいもの、楽しいものが集まるそうです。紅葉の時期に合わせて多くの人が訪れそうです。


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