見出し画像

【学んでおこう!】相棒9のボーダーラインと考える生活保護の知識

いつもご覧になって下さり、ありがとうございます。

本日は生活保護の知識を相棒9のボーダーラインの話と絡めながら、

考えていきたいと思います。

文章を読む前に、こちらの発信を聴いておくと、

頭に入ってきやすいかもしれません。

読んでいて、暗くなるからなぁ。。。

と思うかも知れませんが、末尾の通り、

躓いてもやり直せる社会づくり

が今必要だと、私は考えています。

だからこそ、今考えなくてはならないと思い、

このnoteを書いています。

私が大学2年生の時のドラマの話で、

あまりに印象的で、このきっかけもあり

行政手続きへの興味がさらに深まって、

行政書士の試験にも挑戦した経緯があります。

内容としては、暗くなってしまうかも知れませんが、

では、どうしたら良かったか?

という前向きに生きる為のことも考えていこうと思うので、お付き合いいただければと思います。

先日の自己破産のnoteに関しても合わせて読んでいただくと、

後半話がリンクしてくるので、ぜひ一読下さい。

こちらも断っておきますが、詳しい話を迅速に知りたい方は

専門家の方にご相談をいただければと思います。

①相棒9のボーダーラインのあらすじ

もう10年前の話なので、知らない方もいらっしゃるかと思います。

wikipediaなどで、あらすじは掴めると思いますし、

ネタバレをしないと話が進まないので、ネタバレをします。

右京さんの最後のシーンの総括を引用させていただくと、

正社員になれるはずだった会社を解雇され、婚約者にも捨てられ、家族にも頼れない中、住む家も、新たな仕事もなくし、頑張って取得した資格も役に立たず、福祉にも見捨てられ、とうとう犯罪に手を染めてしまった。
そうまでして続けた就職活動もうまくいかず、やっと得た安眠の場も追い出され、やがて食べるためだけに歩く毎日になった。
それもしにくくなったある日、彼は以前、住んでいたアパートに新しい人が入ったことを知ったのでしょう。
これで、就職活動に使える住所もなくなった。絶望するなという方が無理かもしれません。その絶望を誰かに分かってもらいたかったのかもしれません

つまり、

一般的な男性が雇止めを境に、貧困へと墜ちていく

というお話です。

このドラマが公開された時、本当か?と

問い合わせが殺到したという話を記憶しています。

ただ、今の世の中、

私を含め、誰にでも起こる

話であるというのは、共通の認識ではないでしょうか。

このドラマで亡くなった柴田さんの持っていた資格は

医療事務だったのですが、実務経験が足りず、

雇用につながらなかった経緯があります。

余談ですが、私も司法書士事務所に内定をもらっていたものの、

私もまた実務経験をしっかり積んでいないこともあり、

4月にウィルスの影響で内定を取り消されたとき、

この話が頭によぎりました。

もちろん、私自身が

家庭を持つ為の安定した収入がほしい

家庭を持つ為の福利厚生がほしい

でも、私はほぼ業界未経験

という、状況の中で

元々、私がなんとか無理を言って入れてもらった事務所であり、

なおかつ、すごく親身な事務所であったため、

誠実に対応していただき、なおかつ

内定取消証明をすぐ作ってもらったため、

すぐハローワークへ行くことができ、

今、別の職種で何とか働くことができています。

本当に感謝をしています。

今思い返せば、私に足りなかったのは

情熱と仕事を通じて貢献したいことで、

もちろん、収入や福利厚生は絶対的には

大切ではあるけれども、

それ以上とは別に

情熱を持てること

がないと、

いざという時にきれいごと抜きで頑張れない。

ということを痛感し、

私にとって働くとは何かを

しっかり考えることができて

良かったと今は考えています。

今の世の中、どんな資格でも、

どんな大企業等に勤めていったって

何かを境に、一気に経済的に困窮する。

可能性は誰にでも、大いにあります。

それでも私は、

自分が持っていた資格で面接の際に

実力を認めてもらえたので、

司法書士や行政書士の資格、人の不思議なご縁に感謝しています。

ドラマの主人公の柴田さんも、

実務要件はありませんが、

私は本当に困っている、だからこそ

本当に必死に働きます!

この資格を通じて、多くの人を

笑顔にしたいんです!と

情熱的を持ってアピールすれば、

何か良い縁があり、

違った道があったとも私は考えています。

ただ、柴田さんは残念ながら仕事が見つからず、

その為、生活保護申請を試みます。

上記の流れで行くと、福祉も見捨てられ、

いわゆる

生活保護申請が認められず、

柴田さんは名義貸しの犯罪に手を染めることになるのですが、

その生活保護申請の成否が

柴田さんにとって、

その後の人生を決めるボーダラインになったと、見ていて感じました。

②生活保護について 申請の流れ

右京さんの台詞の福祉、生活保護のことをさしています。

生活保護について、

①申請先

住んでいる地域の福祉事務所になります。福祉事務所が無い地域では、

住んでいる地域の役所に申請することになります。

この住んでいるなどは、住民票などで証明する必要がなく、

実際に住んでいるというよりは、居住先があればよい。

極論を言えば、柴田さんが寝泊まりしていた

ネットカフェのレシート

を持っていけば、そこを管轄する福祉事務所で

申請ができた可能性があります。

②必要な書類

書類として必要なものは意外に思うかも知れませんが、

原則としては無いようです。

ただ、財産の状況は審査の対象になるため

①銀行の通帳すべてや

②生活保護からまかなわれることになることから、

健康保険証や介護保険証を持っていくことが推奨されます。

また申請書についても、登記申請書などと異なり、

特に法律で形式を細かく、要求されるものではないため、

自分で申請書を作り、その申請書で申請をすることができるようです。

今はネットを調べれば、申請書の形式のモデルになるものは多くあります。

ただ、そういうことを知らずに相談に行くと、下記の通り快く申請書をくれるかと言えば、そうは考えにくい事情があります。

➂生活保護について 水際作戦

このドラマの柴田さんもそうだったのですが、

65歳未満は認められない。親族がいると認められない。等

上手く言いくるめられてしまい、申請をさせてもらうことができませんでした。

いわゆる窓口に来た人を水際ととらえ、なるべく申請させない。

もしくは他の制度に上手く流す。

という対応がとられていました。ただ、勘違いしてほしくないのは、

お役所の方が悪いようにも見えますが、

事情もあり、

限られた財源の中、

総務省の統計では、平成31年の2月の段階で

208万人以上の方が、生活保護の対象になっている、

つまり、約60人に1人は生活保護を受給している

こういう状況があるために、

全て申請を通すわけにも行かない事実があります。

ただ、右京さんも話していましたが、

民法877条の親族間の助け合いの規定に基づき、

生活保護申請があった場合、

申請者の親族に対し、申請者に何らかの援助ができないかと

DV等の事情が無い限り、連絡がおおよそ行く

為、申請をしていれば、柴田さんの状況が家族に伝わり、結末は変わっていたかも知れないことに

言及されています。

申請自体は誰でもでき、その結果は原則14日以内、例外的に30日以内

帰ってきます。先日紹介した自己破産手続きよりは大分早いですね。

そのことを知っているだけでも、変わったかも知れません。

④生活保護について 罠と自尊心

いわゆる貧困ビジネスという名前がある通り、

お金に困る方から、さらに絞りとってやろうという、

スキームがあることは否定できません。

生活保護の受給者を対象に、最低限の住まいと食事を提供する代わりに、

ほとんどの支給額を奪い取る

そういうNPOがあると、以前ニュースで問題になったことを記憶しています。

もちろん、本当に志高く支援している団体もあります。

が、ドラマの中の柴田さんに対し、

名義貸しの犯罪を持ちかけたり、

古物商の免許を取らせ、代わりに店舗管理者に仕立て上げる。

※医療事務の勉強もしていたことから、根は真面目ということが分かる。

そういう貧困者を狙う人間は、

決して少なくないというのは

誰もが分かっている事実だと思います。

ドラマを見ていて、柴田さんを

連帯保証人の名義貸しに誘うシーンがあり、

主債務者は自己破産をし、姿をくらますから大丈夫だよ。

君にはもうこれくらいしかできないよ。

と押しきる一面がありますが、

先日紹介の通り、主債務者が自己破産したら

請求は連帯保証人の柴田さんに向かいます。

ドラマでは明示されていませんでしたが、

この時点で、柴田さん再生の道はかなり厳しくなっていました。

もう一つ、生活保護と自尊心という面から話しますと、

生活保護受給者の自殺は少なくないという問題もあります。

それを語る本や記事を見ると、

やはり

社会から疎外されている。その原因は自分にある。

そういう思考が、自分を追い詰めてしまう

とありました。

私も仕事で市役所に行った際、

生活保護だけはしたくない。

と窓口で話している場面を聴いたことがあります。

どういう経緯かはわかりませんが、

その気持ちは分かる様な気がします。

生活保護受給者に対し、

世間の目は決して優しくはありません。

そういう現実を目の前に、生活保護の要件を満たしていても

踏み切れない。そんな方も少なくないのではないでしょうか。

➄まとめ 復活できる社会

ここまで重たい話題を扱ってきましたが、

だからこそ、どうすればよいのか、

私が思うに、

貧困に困った人が復活できるモデルを増やしていく

ここではないかと思います。

柴田さんは、声を挙げ、助けを周りに求めれば

どこかの段階で救われた可能性はあります。

今の時代、youtubeやTwitterで苦労に苦労を重ね、そこから

復活した人を多く見ることができます。

こういった方にもっとスポットを当て、

例え人生に躓いても、誠実に行動し頑張れば

また復活できるようなシステムを作る

それがどんなものか?

は時代によって変わると思いますが、

そういう枠組みを作らなくてはいけない。

これが社会の共通認識になれば、

少しは世の中変わるのではないかと

私は考えています。

今社会は混乱しています。

だからこそ、今まで隠そうとしていた

社会問題がどんどん明るみになっています。

だからこそ、このタイミングで色々な制度を現代に合わせ、

今後に合わせて変えることができるようにする。

それを通じて、

例え人生に躓いても、誠実に行動し頑張れば

また復活できるようなシステム作り

が大事になると、繰り返しになりますが、

私は考えています。

また、システム作り以上に

大切なこととして、私が結論づけているのは

自分の強みを伸ばし、収益化につなげる。

ここだと考えています。

とにもかくにも、

自分の道は自分で切り開かなければならない。

ならば、常に自分自身できることは

自分の強みを伸ばし、収益化につなげる。

この姿勢だと考えます。

そして収益化につなげるとは、

誰かの問題を解決すること

いえます。

働くとは、誰かの問題を解決すること

その結果、誰かを笑顔や豊かにすること

その為に私になにができるか、

働くとはどういうことなのか?

今一度考えるべき時代なのかも知れません。









この記事が参加している募集

自己紹介

テレビドラマ感想文

『no.1金融インフルエンサー金のあざらしを目指しています』(^^)/ いただいたお金は ①さらなる自己研鑽 ➁環境や福祉への募金活動 等に使わせていただきます。 どうぞよろしくあざらしです(^^♪