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音楽をいい音で・・・(現在の使用機器紹介)

私がオーディオに片足を突っ込むことになったのは、パートナーの影響が大きいと思います。というのもパートナー宅にはプリメインアンプにCDプレーヤー、トールボーイスピーカーが当時あって、その音質の良さに感激したというのがあります。オーディオのいいところは映画といった映像表現と似て、その場の臨場感が脳内で再現できる錯覚を楽しめることで、しかも自分好みに調整できることが奥深いのだと思います。錯覚故に、ミニコンポで満足できる人もいれば、必要なところにはかけるけど基本的には費用をかけずコストパフォーマンスの最大化・自分好みの音を見つけることを楽しむ人もいれば、数千万とお金を突っ込んでも満足できない人などそのかけ具合が幅広いのだと思います。そして僕が現在楽しんでいるのはレコード再生です。こちらは成り行きが結構変わっていると思うのですが、CD音質だときつく感じる音もレコードだと心地いい感じになるんだろうな〜という思い込みからでした。ちょっと凝り性なところがあるので、(もちろん財布と相談の上で)気に入らなければドナドナして機材を短期間で入れ替えてしまうことがあります。今後も試行錯誤は続きそうです。ちょっとバランスがおかしなことになっていますが笑、以下はその機材紹介です。文が長くなってしまったので目次で切り分けています。

(更新:2024年6月現在)


プリメインアンプ:Technics SU-GX70

このアンプはMarantz M-CR612→TEAC AX-505→YAMAHA A-S1100に続き4代目です。レコードのクオリティを上げることに引きずられて(?)値段倍々の法則でYAMAHAの1000番台まできてしまった後、部屋の特性に合わせて自動音場補正ができれば、より高音質になるのでは?と思っての導入です。

(初代: 5万円<当時>)スピーカーで聴く音楽ってこんなに気持ちいいんだね!ミニコンポと全然違う!
(2代目: 12万円<当時>)低域が締まって、中高域がふわっと広がる!解像度が高くて凄い!しかもアナログって思ってたよりSN比がいいんだなあ。
(3代目: 定価20万円)なにこれ、表現の余裕度が全然違う。今度は音楽に抑揚が出てきて、立体感を明確に感じるようになった…(たまたま中古でお値打ちに(2代目の売却分+αで済んだ)グレードアップできて満足)
(4代目:定価22万円) LAPCにSpace Tune(iPhoneのマイクを使った音場補正)で、「上から下まで帯域の凹凸感のない」「ピタッとフォーカスのあった」「非常に解像度の高い正確な音」にこれまたびっくり。もちろんアナログ入力にも補正は適応(これ目的で買いました)。ダイナミックレンジの余裕感みたいなものは3代目より若干下がりますが、トータルでの満足度は非常に高いです。個人的には優秀録音を多く聴く人におすすめ系(?)です。
ファームウエアのアップデートでストリーミングのAmazon music HDも聴けるようになり、オールインワン機としての実力もますます高まりました。

スピーカー:SONY SS-NA5ESpe

これまでのTechnics SB-M300⇨M300M2(中古)から買い替え(これらも豊かな低域表現で素晴らしいスピーカーでした)。このスピーカーについて「ナチュラル」という表現をされることがある通り、とにかく自然で凛とした表現をします。これは僕の大好きな音…他のスピーカーでは出せない音です。3連ツィーターのおかげで強奏部が潰れず、解像度高くサウンドステージが広がり、ウーハーの反応が小気味よく、しかもエンクロージャーのつくりこみが光る。引っかかる音域はなく、ただ音楽に没入できる…開発者たちが極限まで突き詰めたスピーカーだと言うことがピンピン伝わります。しかも小中音量再生にも向いているのが嬉しいポイント!尚、唯一注意したいのが、低域は55Hzくらいまでほぼ減衰なしで再生するので、部屋の定在波に注意する必要があります(ブックシェルフは大体80〜100Hzあたりから下に向かってだら下がりになることが多い様なので、特徴がありますね)。発売から時間が経っていますが、もっと注目を集めてもいいスピーカーだと思います。(バーゲンプライスのうちに買っておいて良かった…)

MCヘッドアンプ・フォノイコライザー:FIDELIX LIRICO・LEGGIEROセット

初代: オーテクのおまけ的なフォノイコ→二代目: Phono box SL→三代目: Phono box ULTRA500→Phasemation EA-300に続き5代目です(いやいや、4年足らずで入替が早い笑)。
外付けフォノイコライザーとしての美味しさが出てくるのが3代目の5万円コースからだと経験的に学びました(?)。
三代目(5万円台): 中高域の分解能がしっかりしていて、フォノイコライザー由来のベールが剥がれた感じ、音がフワッと広がる心地よさ。音の定位もしっかり!(尚、所謂18V対応の市販リニア電源を試してみたのですが、音がかえって広がりすぎるのと、サウンドバランスが崩れてしまうので、純正のアダプターをそのまま使うことをお勧めします。。)
四代目(定価25万円): 店頭展示処分品をかなりお値打ちに買え大満足。プリメインアンプと似たような感想ですが、解像度が下から上まで高精細になるのは当たり前で、音楽表現に抑揚が出てくるのには驚きました。電源部もかなりしっかりしてそうな見た目なのも安心感につながります。
五代目(定価10+20万円): MCヘッドアンプは中古での購入です(店では「ヘッドフォンアンプ」として売られてました笑 ニッチですもんね…)。
これが本当に凄くて、抜群のSN比の高さによる音の締まり具合と空間の広さが大変素晴らしく、この価格帯では敵なしでしょう。(というよりこれらセットよりSN比の優れたものってあるのでしょうか…)尚、入力換算雑音性能が同等の中古プリアンプのフォノ(ヤマハCX-1)を試してみたことがありましたが、明らかにこのコンビの方が音が良かったです。

レコードプレーヤー:Technics SL-1200G

これも実はレコードを始めてから9ヶ月足らずで3代目。事情を説明すると、初めはリーズナブルなプレーヤーで満足すべく某社の入門モデルを買ったのですが、なんとワウフラ(音のピッチが上下に揺れる)がひどい物に当たってしまい…それでベルトドライブに対するアレルギーが出てしまい、次は回転が極めて正確なダイレクトドライブをということでTechnics SL-1200MK6の中古を入手。プラッターは目視では回転で上下しない当たり品で、しかも低音にガッツがあって好きだったのですが、特にクラシック音楽を聴いた際にデジタルと比べるとどうしても音質的にまだまだ足りないところが…と感じていたのも事実です。そこでこれ以上ちまちました出費をしなくするように、思い切ってSL-1200Gまでアップグレードしました。

日本製と聞いていたのですが入手したものはマレーシア製(あと買うのが半年早ければ日本製だった模様)なのが唯一残念です。出てくる音は間違いなく一級品です。MK6と比べて明らかにSN比がよく、残響音や粒立ちの細かさが出てリアル感が出てきて、さらに下の低域もよく出てきます。これは買ってよかった。これからこの良さをしっかりしゃぶり尽くすべく、しっかりと使い込んでいきます。(尚、GRとGを聴き比べてしまったら最後です、明らかに音質のランクが違います。GRを視野に入れる場合は、1500Cや1200MK7、同価格帯の他社製品と比べたほうがいいです笑)
尚、低域共振対策として後付けのオイルダンプ機構KAB TD-1000を米国から個人輸入して愛用中です。
尚、一時サブプレーヤーを何度か導入していましたが、1200Gとの音質の埋められない落差が気になってしまい、1200Gの1台体制に戻しています。

レコードカートリッジ: 

Technics EPC-305MCMK2 (MC型: 空芯コイル)
YAMAHA MC-3 (MC型: 空芯コイル)
YAMAHA MC-1000 (MC型: 空芯コイル)
Audio Technica AT-OC9XSL(MC型: 鉄芯)
SHURE ULTRA500 (MM型)
実は最も入れ替えを高頻度に行なっているのがカートリッジでして…詳細は別稿にて紹介しようと思います。当初はMM型愛用だったのですが、フォノイコライザーをいいものに変えたことでMCカートリッジの良さが見えてきたため、MC型に主軸を移しています。その後、トラッカビリティー(トレース能力)とアームに適合するカートリッジという観点で見直したところ、MM型にも再注目しています。
(これは個人的な感想ですが、フォノイコライザー(と言うより増幅部全体)にかけられる金額でもってMMかMCかを判断するのもありなのではないかと思います。如何せん、MCカートリッジは出力がかなり小さいので、SN比がよくなるように増幅部分にお金をかけないと良さが分かりづらいところはあると思います。MM型でも例えばオーテクのVM700シリーズで十分な解像感、抜群のトレース能力の高さで高音質です!)

そのほか

①電源タップ:Oyaide OCB-1 RX

②電源ケーブル:付属品か川崎電線系のケーブル

③ラインケーブル:原則Mogami 2497/2803
(静電容量指定のあるShure ULTRA500用には別途手配)

④スピーカーケーブル:Mogami 2477

インターコネクトケーブルは基本全部Mogamiの同軸タイプ(MCカートリッジで再生の場合)です。昭和のオーディオ全盛期からの生き字引(?つまりロングセラー)という安心感、情報量が多くロスが少なさそう&完成品の製作業者さんがいて必要なだけの短い長さで入手できることからこれらにしています。(ケーブルは極力同じものに揃えたい派です)
ただしShure ULTRA500カートリッジのみ、静電容量指定(フォノカートリッジの先〜フォノイコライザー自体までの静電容量が250pF===逆算するとフォノケーブルで静電容量130-170pF程度)があり、これに限りモガミ以外の製品を選定中です。

⑤オーディオラック:ヤマハGTR-1000

はじめは無印のスチールラックをオーディオラックがわりにしていたのですが、さすがに簡単に揺れるし、地震があったときはもちろんのこと、ここをしっかり固めないと音質に悪影響だよな、ということでオーディオ黄金時代の生き字引(?)を投入。「GT」の略称の通り、とにかくがっちりとしており、信頼感抜群です。音質がよくなった! と言いたいところですが、ビフォーアフターで聴き比べができていないため明確には分からず…ラックに音質というよりは安定動作を支える堅牢さを求めているので問題ありません!笑 2段ラックとしては高さが抑えられているのも個人的高ポイントです。

⑥スピーカースタンド: TAOC BST-70L

居住環境上、高めのスピーカースタンドが欲しくてこちらを入手。以前は高さ55cmほどの木製スタンドでしたが、リスニングポジションが合い、またスタンドのデッドニングがしっかりしていることもありよりピントの合った再生ができるようになった気がします。

今後について

一時はひたすらレコード三昧しまくってましたが、ここのところやっぱりストリーミングありの、しかもマスター情報を正確に読み出せるデジタルが便利だよね、となってきております。一方でデジタルと対比することで、レコードの醍醐味は物理的に音信号を読み出すが故の、デジタルに対して圧倒的に読み取り精度が低いことに起因する「原音に近づけようとする」或いは「歪みをも味方に自分好みの音を作ってしまう」カスタマイズ性の高さにあると今一度再認識してきております。

今後の課題…基本的なシステムは一旦完成です。あとは微細なところで修正をする以外には、CD再生するのか、NAS再生するのかといったところでしょうか。アナログは一時300枚以上に膨れ上がり、聴かないものが出てきた結果、聴きたいものだけを手元に残す方針に転換し、ある程度の枚数に収めようとしています。聴かないものはストリーミングで聴けてしまいますからね。

これからもオーディオライフを楽しんでいきたいと思います。





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