2:『嫌いなところの巻』
いじめっこ「おい、キシミン! お前、自分の嫌いなところを――」
キシミン「ない」
いじめっこ「ちょ、待てよ! まだ何も――」
キシミン「ありえない」
いじめっこ「お、おまえなあ……そんな態度ばっかりだと、そのうち友達なくすぞ? 誰にもかまってもらえなくなるぞ? それでもいいのかよ!」
キシミン「…………一人だけ、絶対かまってくれるからいい」
いじめっこ「でたー!! でたでた! お得意の強がりパティーン! へん! お前みてえな傲慢やろう誰が――」
キシミン「君だよ」
いじめっこ「え……あ、、バ、バーロー……!//////」
水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。