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『雪』

眼を穿つ
白き声

流るる水に溶け
そぞろ歩く盲の巨児となる

"群れなす孤独"という名の嗅覚
大地の乳房は がむしゃらに齧りとられ
天球は乳白色の汚泥と化した

分裂する狂気細胞
アルビノの双子の蝶
絶望を信じた神々の息子たち

彼らは冬の壁に額を打ち付け
みずから砕け散り
凍える夢となり果てた

舞い落ちる白銀の鱗粉
さざめく命の肖像
――雪

※詠み
穿つ(うがつ)
盲(めしい)
巨児(きょじ)
乳房(ちぶさ)
齧り(かじり)
天球(てんきゅう or そら)
汚泥(おでい)

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。