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河合隼雄さんの『日本人の心』を読む。

自分の中にある浅はかな知識、知恵、思考力をもって考え、慌てふためく。混乱する。

さらに困ったことに、私はそれを言語化する術を持ちあわせていない。

あぁこんなんじゃもう日本は終わりだ!殺されちゃう死んじゃう怖い!いやだ!死にたくない!なんでみんな平気なの!おかしいよ!

過剰な反応であることをわかっていながらも落ち着くことができない。

結果、排他的になりヘイトの塊と化す自分。

そんな中、河合隼雄という彼は、

あんたの中でぐじゃぐじゃと蠢き燻っているのはこういうことでしょ?
それはもうとっくの昔から私たちが共通認識としてもってる。
きみの生まれる前からね。
と仰る。

言語化というの容易いことでなく、さらに他言語で表現するなど困難を極めるだろう。

しかしそれでもやらねばならない。
我々は、特に私は、やろうとせねばならない。

きっと嫌になるんだろうけれど、きっとこれに一生をかけようと思う。


河合隼雄『日本の心』潮出版社(2001.4.1.)


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