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ひな人形をおしまいしたら

(なぜこの記事を今出すのか……先月出しそびれたが来年まで待つのは違うと思うからです。季節外れの話題を、どうぞ。)


今年も2月の終わりから先月初めまで、あざえ家ではひな人形を飾っていました。

うちのお人形は丸いフォルムに可愛らしいお顔で、現代人の我々も親しみやすい感じです。

私にはそのひな人形を飾っていると毎年思い出すエピソードがあるのです。


ひなまつりが終わると、ひな人形はすぐにお片付けした方がいいといわれますよね。

さもなければ将来お嫁に行けなくなるとか。

それを知った当時幼稚園児の私は、「ひな人形をしまう⇒将来嫁に行くことになる」という式だと思い込み戦慄しました。

「いやだー!!なおしたらだめ、結婚することになっちゃう」と泣き叫ぶ私。

母親は私が何故そこまで拒絶するのかわかっていませんから、

「今じゃないで、大人になってからの話やで」となだめるのですが、

「いやなのー!!大人になってもしないの(泣)」と聞かない私。

「大人になったらわかるよ、変わるよ、そんな将来のことわからんよ」と母親。

そう言われてなお引き下がらないのが私なんです。自分が正しいと思ったことに限っては頑なな姿勢。

そんなやりとりが続き、最終的には母親が折れて「いいよ、しなくて」ということになりました。

(反抗的な化け物みたいな子どもだったので両親が折れてくれることがほとんどでした。そうでなければ私は今ここにいない。)


この話のおかしなところは、初めに私が考えた式が間違っているのにそこには触れずに、何故か私が結婚しないことを母親が認めたエピソードになっているところです。

あくまでも「お嫁に行きたいお嬢さん方はしまった方が良い」ということであって、その逆はないのでお嫁に行きたくない方々も安心してしまってください(笑)

そして母親が触れた部分に関していうと当時の私は間違っていなかったと思います。

全然変わっていない、大人になっても変われないです。それをずっと昔からわかっていた。


ただ、当時は未来の社会がこんな風に変わるなんて思ってもみなかったです。その意味では将来のことはわかっていませんでした。

だから、勝手に決めつけて可能性を閉ざすべきでないです。絶望すべきでないです。教会に行って「結婚しなくて済みますように」なんてお願いすべきでないかもしれません。


そろそろ謝罪してお願いを取り下げて来ないとなぁ

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