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理想の共同体だと思ったのに……【映画「ミッドサマー」】

こんにちは。GW初日、こちらは雨です。
お家で観る映画を探している方もいるかな?ということで今日はこの映画のレビューです。


先月、ずっと観たいと言い続けていた映画「ミッドサマー」をついに観ました。

おうちで観れるの便利だなあNetflix……
Amazonも借りたら携帯で観れるし便利な時代だなぁ……


それはさておき、映画の感想を一文にするなら

「生きることの残酷さを実感させられるものの理想の共同体だと思っていたのに、最後の30分で裏切られた感」ですね。

他の人の感想どおり、確かにショッキングな映像だし、今の私は自らの生命を捧げるなんてできないです。でも、あそこで生まれ育っていたら受け入れていただろうと思われます。

人間が生きることって、気持ちが悪くて怖くて残酷なのだと私は思うのです。それはここにでてくる共同体でも、外部の人間でも、私たちでも、変わらない。それを日々実感しながら生きているかそうでないかの違いしかないと思います。


最後の30分を除き、共同体のメンバーは皆、聡明で落ち着きがあり、対応力に優れています。作者のこの共同体に対するを感じたし、魅力的に感じられるよう描いていると思われます。

例えば、訪問者の一人が聖なるものに穢れたことをしてしまい、共同体の一人が怒りで取り乱したとき。怒った本人は殴りかかったり暴言を吐いたり絶対しないのです。言葉で怒っていることを伝えている。周囲は取り乱しているところに入って落ち着くよう促す。訪問者を引き離してから何が間違っていたかきちんと説明をしている。そしてその処分をどうするかを素早く相談に行く人が現れる。事件に対する対処が落ち着いていて迅速なのです。

これをホラーとか、関わったらいけないセクトと言ってしまうのは勿体ない気がします。


ただ、結末の意味が私にはわからなかったです。え??さっきまでの聡明さはどこへ行ったの?って感じ。ラストまでの経緯がまるっきり抜けている気がするのです。時間の都合なのか、それとももう訳の分からなくなっている訪問者たちの頭の中を表現しているのか?人類学の研究対象としての客観性と冷静さ、論理的理解ができなくなっている様子なのか……?


おまけにもうひとつ、気になったことを書きますね。日本人としては、訪問者たちの態度がすごく悪く感じました(笑)

共同体の儀式に「間」がある感じとか、それを読み取って皆揃ってするところとか、私には違和感がなかったです。着るものも、皆色は白であるものの、ひとりひとり異なるデザインでした。ひとりひとりの個人性とかアイデンティティを感じ、むしろ日本より多様性があると思った。

これをアメリカの人々(アメリカ映画なので)が観たらへんてこな文化だと思うのでしょうか。怖いと感じるのかな?

また海外のレビューなど読解or聞き取りできれば書きますね。

皆さんの感想・見解もお待ちしています。
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