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東京探索記 18 駒込の躑躅

今年(2024年)は3月にはいってから寒い日々が続き、東京ではソメイヨシノも4月になるまで満開にはならず、花見ファンはいつになったらシートを広げられるんだ、とやきもきしたことでしょう。

そのソメイヨシノが目黒川を花筏となって流れていって
まもなく、ここからは堰をきったような開花ラッシュ🌸🌸🌸
躑躅、牡丹、藤、石楠花、薔薇、菖蒲、そして紫陽花。。。
しばらく毎週のように季節を代表する花たちの共演競演が続きます。

まず先頭をきるのは躑躅。
ここでは五月(さつき)もあわせて躑躅にしています。
ところで、ツツジは漢字で書くと「躑躅」。
見慣れない文字でしかも花なのに足へん。どうして?

ということで検索してみました。
インターネットの発達でこういうとき、ほんとうに便利になりましたね。図書館に行ったり、本屋で立ち読みをしなくてよくなったです。

まあ、脱線はそのくらいにして。

「躑躅」とは「てきちょく」とも読む場合があるそうです。そして「てきちょく」とは足踏みをしたり立ちどまること、躊躇しながら進む様子をさしています。

では、足踏みや立ちどまることがどうしてこの色とりどりの小さな花と関係があり、名前までになったのでしょう。

それは、この花を食べた羊が足踏みをしながら死んでしまったことからきています。
実はこの花(ツツジ)には毒があり、それを知らずに食べた羊が苦しみから足をばたつかせたその姿、それがツツジ=躑躅となった由来です。だから草かんむりではなく、足へんなのですね。
昔からこの2文字には違和感というか恐れを感じていたのですが、わかってすっきり。恐れを感じていたというのは、「躑躅」「髑髏」、この2つの熟語を見比べると、画数はやたら多い、偏と旁がしっかりわかれて四角い形でどっしりしている、こんな共通点を勝手に感じて勝手に怖がっていました。
でもやっぱり由来はちょっと怖い。。。

綺麗な花には毒があるとよく言いますよね。。。
アレは「とげ」か!?

さて、前段が長くなりすぎて本編はほとんどないのですが、
4月20日(土)街歩きの途中で六義園に超少しだけ寄りました。
躑躅はほぼ満開に近い状態で池のほとりの築山には小さなこぶのような躑躅の山がいくつもできていて屏風絵をみるような美しさでした。

昼過ぎに園内を歩きましたが、同じように躑躅を見る人たちがおおぜい。
広い庭園ですが、カメラを向けるとたいがい人が入り込みます。それはそれで好きな構図です。

六義園の解説は。。。
それは今回の本筋ではないので割愛して(^-^;

六義園の一番のビュースポットといえば、池越しに築山を眺める構図でしょうか。横に広がる池には中之島あり、橋あり。そして奥に山。そこに岸辺の松や築山に咲く花々が加わるとにぎやか、華やかな印象になります。

殿さまや奥方たちは池越しに花々の咲く築山風景をみて楽しんでいたのでしょう。そしてここは5代将軍綱吉公の側用人、柳沢吉保の邸宅でもあったので、綱吉公も訪れたのでしょうか?

戦国の世から100年経過して泰平の世になった証ともいえる庭園です。



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