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東京路地紀行 22 杉並区和泉(代田橋)再び
本シリーズエピソード14で歩いた代田橋。今回はその時に紹介しなかった路地を紹介。あのとき歩いたマンホールが天の川のようにあるまっすぐな路地。あの路地は裏路地であり、表側にまわるとこれまた渋い路地が出現します。
ここはエピソード14の最後の水道道路の続きです。和泉給水所と淀橋浄水場をつなぐためにまっすぐ敷かれた水道道路。太い水道管を通す一方で路面は車の走行を可能にして片側2車線の4車線という道路です。この道路、水源に近い泉南(杉並区)にはいると突然片側1車線の2車線、それも多分一方通行なので並走する幅すらない細さに変わります。
ここまで紹介してきた路地は車が通行する幅がないくらいの細さでしたが、この路地はそれらに比べると広めです。
その両側に建つ建物、これがザ・昭和!映画のセットに使えそうなものばかり。代田橋映画村、とかね(冗談w)。
さらに歩いていると何か違和感、というか懐古感。
そうです、車道と歩道をわける白線が引かれていない、カードレールがない!なんかこれも昭和ですね。子供の頃はこんな道あったな。冬の風が強い日だとトラックが通ると土埃が舞い上がって視界が遮られ、路面も半舗装でガタガタ、土埃がおさまったあとにはトラックの荷台から転げ落ちたコンビーフの缶詰!それを拾い集めて夕食のおかずにしたっけ…いやこれはおおげさフィクションです(^-^;
でも、そのようなシチュエーションが想像できてしまう路地です。
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水道道路と環7通りの交差点から入ったところ。奥までまっすぐ通っています。白線も「とまれ」もない道路。
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少し奥へ進んでみると、青いタイルがとっても鮮やか。
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振り返ると目にはいるのが、新宿まで続く道と西新宿の超高層ビル群。京王線で新宿駅から4つ目。こう見ると近くに見えてしまいます。いや実際近いのですが、この違いは!?
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元の色は何色だったのでしょう?こげ茶の錆色がとってもいいアクセントになっています。
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奥へ進むと見えてくる秘密基地のような建物。いやジャングルジム?
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近づいてみます。無造作に積まれているようで実は計算されて組み合わされています。エアコン室外機もうまく鉄パイプの上に乗っていますね。
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さて、メインストリートともいえる道から脇に何本も伸びている路地を歩いてみましょう。
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石畳のようなところがありますね。何かを塞いでいるのか?と近づいてみると。。。
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水路がありました。と言っても田畑に水を供給する用水路ではなく排水路です。くさいにおいはしなかったので、下水ではなく雨水を流しているものと思われます。
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さてこの路地を引き続き進むとゆるやかなカーブ。まっすぐな道ばかり見た後だとちょうどいい目の保養に。癒されます(^^♪
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別の脇道路地に顔を突っ込んでみると、ポンプ式井戸跡。ほかの場所にも井戸跡がありました。このあたりも井戸を掘って地下の水を汲み上げていたのですね。
いまは水道が通っているのかな・・・?排水路が流れている写真でお気づきの方もいると思いますが、プロパンガスボンベが置かれていましたね。この一角は都市ガスが通っていないのですよね。水道はどうだろう?それはさすがに通っているか、電気も通っているでしょうね。だってSO〇Yマークのお店があるくらいですからね。
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家庭菜園かな?
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初夏や秋晴れの日には洗濯機をまわしながら丸椅子にすわってボッーとするのもいいかも(^^)/
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それでは新宿に向かいますか、あっ私ではなく、この人ね(^-^;
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壁はきれいに塗りなおされているけど、防犯看板はそのまま。いい感じに錆がういていますね。
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さて、この路地を去る前にもう一度振り返ります。木造トタン住宅と西新宿超高層ビル群の対比。まっすぐ歩けば、あそこに行ける。物理的な場所だけではなく、時間空間的にも昭和から令和へつながっている道なのかもしれない。
最後に、
たしかな情報ではないのですが、この場所はもともと水道道路の延長線、いや水道道路そのもので本来は道路になるはずだった場所。それがなんらかの事情で家々が建ち並んで今の姿をつくりあげた。だから都市ガスが通っていないとか、社会インフラがそろっていないところがあるとかいうことを聞いたことがあります。この一角を歩いてみるとなるほどと思うところもあります。
まあいろいろな事情、経緯があってこの町ができたのでしょう。家が建ち、人が住み、数十年を経て、町の味がよく出ていますよね。ここは残してほしいな、いつ寄っても懐かしさに触れられる場所です。
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