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アーユルヴェーダセラピスト、スリランカで魂の癒しを受けとる旅 ② ~衝撃のラスト:処方箋は『愛』ですって~


2020年にスリランカで受けたアーユルヴェーダの浄化療法「パンチャカルマ」の体験記の続きです。

タイトルでは「衝撃のラスト」なんて書いちゃって、いきなりラスト展開の話をするのかいって感じだけど、

このラストで告げられた「愛」という一見あやしい処方箋が、
結局のところ、今回の私のパンチャカルマのテーマであり、課題でした。

今回の記事は、そんな処方箋を出された夜のエピソード。

 
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滞在型のアーユルヴェーダ治療、パンチャカルマ。

パンチャカルマの期間は人によってさまざまで、
10日間くらいの短いものから、1ヵ月くらいしっかり受ける人も。

今回、私は事前にリクエストを出して、デトックスと滋養目的で、14日間のプログラムを組んでもらいました。

ドクターが作ったトリートメントプログラムはとても綿密に組まれていて、
14日間で心身の「起/承/転/結」がおきるようにプランを練ったそう。

そしてほんとに不思議なんだけど、
実際に受けてみたらドクターの予想通りに反応が起きて、身体的にも内面にも、14日間で自然と起承転結が起きてしまったという事実。

いや、ドクターもプロだから起・承までは予想できるの分かるけれど、
どうして「転」の起きるタイミングまで予測できるの!?と今でも不思議に思う。。

医者の経験と勘ってすごいなぁ。

 
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パンチャカルマ13日目、最後の夜。

いつもなら夕食後はリゾート敷地内の夜の森を散歩したり、ラウンジの生演奏を聴いたりしながらブラブラするんだけど

この夜はドクターの診察室で最終コンサルテーション。

診察室があるトリートメントハウスには照明が設置されてなくて
(たぶん、アーユルヴェーダトリートメントは陽が出ている時間しか行わないから、夜は人がいない前提で設計されたのでは。。笑)

夜になるともちろん暗いんだけど、

建物には天井がないから、壁と三角屋根の間から差し込んでくる
月明かりと星明りだけで結構明るい。

だから診察室に入ったとき、担当の女性ドクター、Dr.スーランディがにっこり迎えてくれたのが分かった。


 

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2人ですこし雑談をして、
ドクターからこの13日間のトリートメントの評価と、最終的な処方が伝えられた。
 
その処方とは・・
 

Yuki, you lack something.
ユキ、あなたには足りないものがある。

I think, that "something" is love.
愛が足りていないと思う。

It doesn't mean you are not loved.
愛されていないってことじゃなくて、

It means, YOU should love. You should love more and you should SHOW love more.
あなた自身の中に愛が足りない。
もっと愛さないといけないし、愛情表現を学ばないといけない。

You are too lazy to love.
あなたは愛することを面倒くさがってきたでしょう。

Your problem will be fixed when you can love more.
もっと愛せるようになったら、あなたの心身の問題は解決する。


ド、ドクター!

ちょと待って、最終処方がそれ!?
愛情表現を学ぶのが処方ってこと?

私、ひとなみの愛情は持ってると思うし、家庭も円満だと思うけど、どういうこと?

・・・と、大混乱で始まった最終コンサルテーション。
 
 
このコンサルテーションの行方と、
処方からドクターが伝えたかったことは、後半の記事で詳しく書いていくことにして。。


ここで皆さんにお聞きしたいことがあります。

 

アーユルヴェーダのお医者さんが患者に処方すること/モノって、
どんな内容だと思いますか?
 

西洋医療のお医者さんなら、
飲み薬や塗り薬が処方されたり、
必要であれば手術や、その後のリハビリがアドバイスされますよね。
 
 
自然医学であるアーユルヴェーダはどうでしょう。
 
アーユルヴェーダをご存じの方なら、
 
例えば
・消化力を上げよう とか
・デトックスをしよう とか
・リラックスできるように瞑想しよう とか
・早起きして規則的な生活をしよう とか・・・

まぁ、そんなアドバイスと、それを叶えるための生活改善やハーブ薬の処方を想像しますよね。

私も、普段からアーユルヴェーダドクターのセミナーやコンサルテーションの通訳をしながらそういったアドバイスを多く耳にしてきたから、きっと自分にも生活改善の処方がされるんだろうなぁと思ってました。

なんなら、自分で分析したドーシャバランスの乱れと、ドクターの診察結果が合っているかの答え合わせをするためにパンチャカルマを受けに行く。くらいの考えで。

自分のことは自分で分かってるよ~、みたいな
ドクターやセラピストにとって一番面倒くさい考えを胸に秘めながらパンチャカルマを受けに行きました。

ほんと浅はかな。。わたし。。笑
 
 
 

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☝滞在していたアーユルヴェーダビレッジ。リゾートの敷地内にスリランカの昔ながらの村とアーユルヴェーダ治療院を再現した、自然豊かで静かな施設でした。手前に建っているのは郵便受けではなく、小さなブッダ像とオイルキャンドルのおかれたお祈りスタンド(って呼んでいいのかな?)。
各部屋の前にあって、毎朝、リゾートのスタッフが日の出前にキャンドルを灯して、一つひとつ祈りをささげていきます。

☟こんな感じ・・煙がくゆっていい香り。

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さて。
 
実際のところ、ドクターが患者である私と向き合っていた14日間、
診ていたのは表面的な身体と精神のバランスだけじゃなくて、心・身・魂 という私の全体(ホリスティック)の存在まるごとだった。

アーユルヴェーダでは、生命は「肉体・感覚器官・精神・魂」が繋がり合い、支え合ったもの、というふうに習うよね。

ドクターは、初日のカウンセリングで問診と脈診をした時から
まさに私の「肉体・感覚器官・精神・魂」すべてのレベルで診て、そして分析していた。

そして、何が問題で、何が必要か、だいたい予想がついていたそう。

でも、それを私に伝えるには、14日間のプロセスが必要だと判断したんだって。(最終日に教えてくれた)

-14日間かけて信頼関係を築くために。

-より詳細に心身を探るために。

-浄化療法を経て私のマインドのくもりを減らすために。

-栄養療法を経て私の心身が満たされ柔らかくなるために。

-すべてのプロセスを通して、心身の管の詰まりがとれて柔軟になった私が、ドクターからの最終処方を理解できるように。

そんなドクターの想いと計画と策略が詰まった、14日間のプログラムでした。

計画といったって、こちらは生身で、感情の反応も予測しきれないはずなのに・・・
完璧に起承転結がおさまった14日間。

ドクターすごすぎ。


ということで、次の記事からはスタート地点に戻り、
なぜアーユルヴェーダの浄化療法「パンチャカルマ」を受けることにしたのか?という話をしていきます。

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