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テンパればテンパるほど人は成長できる

昨日の診察で、お薬がひとつ増えたこと、地味に引きずっています。
いや、まだけっこう落ち込んでるな。
お昼に食べたこてっちゃん、ご飯のおかわりできなかったし。
白米のために存在すると言っても過言ではないおかずのひとつなのに。
いや、お薬を飲んでいても、わたしはわたしだ!

でもやっぱり抗うつ薬気になるなーと思って、ネットで少し検索してみました。
出てきた言葉が「シナプス」「セトロニン」「ニューロン」「セトロニントランスポーター」「モノアミン」。
なんだよそれは。ハリウッド映画か。ハリウッドのホラー映画か!

一般人が分からないから検索するのに、白い巨塔の教授みたいな言葉で説明されてもね。
もし、お薬の副作用かなにかで、思考力や判断力が低下しているようなことがあったならば、壁画の古代文字にしか見えません。


最近少し忙しかったのは、書類関係でやることがたくさんあったのです。

失業保険の申請に行けば延長手続きをしろと言われて、病院に診断書をお願いしに行きました。

自立支援という制度があって、医療費が安くなるらしいのでこりゃいいぞと思い、役所に申請しに行って、そのためにまた診断書を書いてもらいに病院に行き、いろいろな書類を集めたりしました。

傷病手当の審査に満たないと電話があって、申請書を返送しますと言われた次の日に、やっぱり通ります!と電話があって、また申請書を送り直したりしました。
もしかしたら、なんとか通そうとして、担当のお姉さんが頑張ってくれたのかもしれない。ありがとう。

他にも、こういった細々な用事がたまたま一気に重なったので、疲労困憊だったのです。
何度も氏名と住所を書き、印鑑も押しすぎて、右手が腱鞘炎になるよ!
そして先月誕生日を迎えたので、年齢を書くたびに「ちーん・・・」となってたよ!


これから話すことは文句ではなく、ただの感想だと思って読んでください。

こういった失業保険、自立支援、傷病手当などって、様々な事情により仕事を続けることが難しい人たちのためにある制度です。
これはもちろん有難いことで、みんなの大切な税金を使わせてもらっていることもあるだろうし、感謝しています。

ただ、大変な手続きが多すぎて、とってもややこしいんです。
もし、外に出歩くのも大変な方がいらっしゃったら、これは相当な負担です。普段ほとんど走らない人が、いきなりフルマラソンに出ろと言われるくらい。そりゃ足つるわ。

代わりに、普段よく走っている人にフルマラソンをお願いするとしたら、またややこしい手続きが必要になるはずです。


本当に大変なの・・・。
ですがわたしは、こうやって他人の事情を勝手に背負ってしまいがちなので、自分は自分、他人は他人と言い聞かせ、これ以上は考えないようにしました。

でもそんな中、良いこともありましたよ。
失業保険の延長手続きについて、窓口で担当してくれた若い男の方、とても一生懸命に対応してくれました。

「えーっと・・・この場合は・・・」
「ちょ、ちょっと待ってください、確認します」
「そしたらこの書類に・・・ん?いや待てよこっちじゃない」

ほぼ独り言。自分との戦い。後ろにあった書類の引き出しを20回くらい開け閉めしてました。

最後には分厚い辞書みたいな本を片手に、汗垂らしながら一生懸命説明してくれました。
しかもその本には付箋がぎっしり。
もはやこれは全てのページに、付箋が貼ってあるのではないかと気になっていました。
もしかしたらわたしは、ちょっとレアケースだったのかな?
要するに彼はテンパっていた、でも最後までとても一生懸命だった、そういうことです。

わたしは、人はテンパればテンパるほど成長すると思っているんです。
お仕事でもそう。テンパったということは、自分のキャパをはるかに越えたことが自分にのしかかってきたということであり、失敗成功関わらず、なんとかしようと考えて、もがけばもがくほど、自分が広がっていくと思うんです。

だから焦ったり、テンパることを恐れて守りに入ってしまうと、なかなか成長できないと思っています。それにテンパることはカッコ悪いことじゃない。
だからテンパっている人を蔑むような人があまり好きじゃないし、わたしはいつまででも待てます。

わたしが言うのもなんですが、今回のことで、あの彼がひとつ成長してるといいな。
そしてわたしも、今回の怒涛のような手続きラッシュでテンパっていたので、きっと少し成長できたはず。

だから大変だったけど、めでたしめでたしってことで良しとします。
傷病手当のお姉さんと、テンパってくれた彼、どうもありがとう。