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【心に残るプログラムへの想いを語る】春よ、来い

今回は羽生結弦選手の北京オリンピックエキシビジョン「春よ、来い」についてです。
これを見て涙が止まらず、ああこれは一生心に残り続けていくなと思ったので、残していきます。
 
まずは、羽生選手感動ありがとうございました、そしてお疲れ様でした。
3連覇がかかるオリンピック、とてつもないプレッシャーの中1人日本で練習を続け、とても孤独だったと思います。
フリー終了後のインタビューの中で、涙ぐませながら報われない努力だったかもしれないと話していましたが、どうかそう思わないでほしい。
どんな時も挑戦することを忘れず、強く美しくリンクに立つあなたの姿から私はどれだけの感動と勇気をもらっているか…唯一無二のスケーターです。


 
試合の緊張から離れ、すっきりとした表情で臨んだエキシビジョンの「春よ、来い」。
ただただ美しく、見とれている間にあっという間にプログラムは終わってしまいました。
そして気づいたら涙が止まらなかったです。
 
このプラグラムのなにがすごいかというと、ジャンプが2本しか組み込まれていないんです。(≒スケーティングで魅せる時間が長い)
彼はジャンプのためのプログラムではなく、プログラムを豊かに美しくするためにジャンプを組み込んでいます。
最近はジャンプのためのプログラムが多く、本来のスケートの美しさがないがしろにされることが多く悲しいなと感じます。
羽生選手はスケートの美しさを追求した演技を行っていて、彼のプログラムには引き込まれてしまい、演技が終わるとまだ見ていたいという余韻を残します。
スケートに詳しくない友人がよく、「演技をみて詳しい技術についてはわからないが、羽生選手の演技は綺麗だしすごさがわかる。」と話しています。
音楽と一体になり総合芸術として演じているからこそ、伝わる美しさだと思います。
 
ジャンプ2本のうちの1本はディレイドジャンプといわれ、あえて回転を遅くしてふわっと跳び上がり着地するジャンプです。
羽生選手はディレイドアクセルをしていますが、あれだけの高さを出しながら回転を緩めてシングルで跳ぶのは軸がしっかりとして勢いに任せて跳ぶことのない羽生選手だからこそできるジャンプだと思います。
 
スケーティングの美しさで魅せる、彼にしかできないプログラム。
これぞフィギュアスケートと思わせてくれる、そんな演技でした。

 
またエキシビジョン終了後のインタビューでは、「大人になって、人生って報われることが全てじゃないんだなと。ただ、報われなかった今は、報われなかった今で幸せだなと。不条理なことはたくさんありますけど、少しでも前を向いて頑張っていきたいと思います」と
この言葉に、ジーンとくるものがありました。
報われないこともあるだけど、それが自分の経験となり、いつかどこかの場面で必ず役立つと信じています。
 
抱えきれないプレッシャーを一人で背負ってきた羽生選手、ひとまずオリンピックの重圧から開放されて心穏やかに幸せに笑う日々が訪れますようにと私は心から願っています。
今後活動のフィールドは問わないとも話していたので、元気な姿でまた美しいスケートを見せてくれたら嬉しいなと思います。

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