見出し画像

子ども服のデザイナーからイラストレーターになるまで私がやったコト・大切に思ったコト!

イラストレーターのおおさかあゆみです。
東京在住


私は子ども服のデザイナー・パタンナーなどを経てイラストレーターになりました。子どもの頃から沢山絵を描いてるタイプではなかったのですが授業の選択科目は美術という程度でした。絵は好きだけど上手に描けないな〜というタイプ(笑)
どちらかと言うとファッションの世界に興味があったので私は迷わずファッションの学校に進みました。


* どうしてイラストに興味を持ったの?

ファッションの学校での授業でクロッキー、ファッション画を学び絵を描く事に興味を持ちました。
特に私の周りの人たちはとても絵が上手で私ももっと上手になりたいな〜と思っていました。今まであまり絵を描いてこなかったのでそもそもの描き方が分からなかったのです。
その頃は頑張ってたくさん絵の練習をしました。

* 自分の中で色々な価値観がガラリ変化した時期・出来事


そして10代の終わりにヨーロッパ研修旅行に参加したことも大きかったのです。
パリが最後の国だったのですが古本屋で50年代の雑誌VOGEを買い、ページをめくるとモノクロのドローイングのファッションイラストが沢山掲載されていました。
とにかくイラストを見た時のときめきが今でも忘れられないです。私にとってPARISもVOGEも外国も何もかも初めてでとても刺激的でした。

今は東京に住んでいますが、生まれ育ったのは北海道です。
飛行機にも乗った事がなっかたのですから…そんな私がいきなりヨーロッパ旅行(笑)!想像以上に刺激が強すぎました。
今はインターネットで繋がっているのでどこに住んでいても情報は同じですが、当時は都会とのギャップがかなりありました〜そんな時代でした…
多分自分の中で色々な価値観などがガラリ変化した時期でした。
そして少しづつですがイラストにも興味を持つことになりました。

* アパレルではどんな仕事をしていたの?


その後ファッションの学校を卒業してアパレルの会社に就職してしばらく経つと『これでいいのかな?』と違和感を感じるコトに。
アパレルでの最初に経験したことは、
パタンナーとして入社したはずなのに雑用の日々でした。
のちに改善はされましたけど、今思い出しても辛いです(笑)
新入社員の社会人一年生はみな同じでしょうか?(笑)
先の見えない日々『私って何?』ってなりました。
自分が思い描いている世界とは全然違っていたし将来に希望も持てない日々、このままでいいのか?悩んでいた時期でもありました。

もっと自分の好きなコトがしたいな?じゃあ自分の好きな事って何?自問自答する日々でした。
結果『もっと絵の勉強がしたい!』『もっと沢山絵を描いてみたい!』
という気持ちが沸々と湧いてきたのです。

前にも書いてますがイラストに興味を持ったことが全ての始まりだったと思っています。


* 『働きながら絵の勉強ってできるの?その選択肢は何?』


働きながらできる選択は?

生活もしなければいけないし……
働きながら絵の勉強ってできるのかな?と考えると私にとっての選択は通信教育でした。不安もありましたがそれよりも勉強したい〜と思う気持ちの方が強かったのです。
しかしなかなか次の一歩を踏み出せませんでした。

当時お世話になっていた先輩やお友達に悩んでることなど相談したりしました。
今から絵の勉強をしても無駄かな?とも思ったりして….
そのような事をチラリと言っていたら
『人生に無駄なことなんて、何一つないんだよ!』
人生の1年や2年勉強する時間に当てても大したことないわよ』と言われました。
『確かに…』
すごく背中を押された忘れられない言葉です。

* どのように絵の勉強をしたの?


お友達のススメもあり
『講談社kfsフェーマススクールズ・コマーシャルアートコース』(*1)を受講することにしました。
ようやく第一歩を踏み出す事ができました。途中挫折しそうにもなりましたが卒業は3年くらいかかりました。
4冊の分厚いテキストに沿って絵の練習→課題作品提出→評価
この繰り返しで進めていきました。
テキストに出てきた作家の作品はベン・シャーン、ノーマン・ロックエル、ロートレックなど多数の海外作家作品も沢山見ることができました。
ワクワクしてテキストを見ていた記憶があります。

知らず知らずのうちに有名な作品を知ることができ私にとってとても良かったのかもしれません。
私のイラストを見て外国人を描いてるよね?と言われることがあったのですが多分テキストで海外の作品を沢山見ていたからだな〜と今にしてみればそう思います。

そして
自分の好きな方向に進んでいたので絵の勉強も、ファッションの仕事もとても楽しかったです。
アパレルでの仕事は、最初の会社から転職もして最終的には子ども服のデザイナーとして楽しく働いていました。

その期間は特に美術館・写真展に行ったり・本も沢山読みました。
色々な学びの時間でした。

将来自分がどうなるのかな?なんてあまり考えずとりあえず目の前のことをただただ一生懸命に頑張っていました。
今考えると自分の世界観の中で作品を描いていたので
他の人と比べるコトなく
自分の絵を描けるようになったのでそれはそれで
通信教育という方法は自分に合っていたのかな?
とも思います。

その後デッサン力に自信がなかったので油絵の美術教室に通いました。
そこでは八ヶ岳の大家(たいか)画家の清水晶一先生にデッサンと水彩画・油絵を3年間くらい教えていただきました。そこでの学びはとても豊かで有意義な時間で楽しかったです。

この辺までが私がイラストレーターになるまで準備してきた事です。

* 『大切に思っているコト』


学びの方法は一つではない。

『絵の学びの方法は一つではない。方法は色々でもいいじゃない?』と思います。
私は美術系の学校に行っていないのでずっとコンプレックスがありました。
イラストレーターとして仕事をしていくうちに、「そのようなコンプレックスは持ってもしょうがないじゃない?そもそも無いものねだりというもので…」と思うようにもなりました。

それよりも大切なことは

絵が好きなコト、
生活の中で大切にしているものやコト、
自分の好きな世界や、
クリエイティブなコト、これが一番自分にも欲しいコト
でもあるのですが…..
などなど、それぞれが大切ですよね。

例えば私の中でPARISは10代に行った強烈に印象に残っている国なのでイラストにも沢山出てきたりしますし、ファッションの仕事をしていたのでおしゃれも気になったりこだわったりします。
実際自分が目にしているものをイラストにしたりするのですから。日々の生活がいかに大切か身に沁みています。
普段の生活は大事だと感じています。

さて
絵の学びには色々な方法があると思いますが、人それぞれ生きてきた環境、置かれてる環境も違います。時間がかかるかも知れませんが自分に合った方法で絵の勉強はいくらでもできると思います。
勿論今は沢山の選択肢も情報もありますからね〜☺︎
インターネットという強い味方もいますから。

私は美術の学校には行っていませんが
自分の意思で学んできました。

そしていつスタートしても大丈夫だと思っています。
実際、私も今から始めて大丈夫?かな?と悩みましたしね(笑)

そしてその時々に自分が描いた絵を色々な人に見てもらって感想を聞いたりする事も大切だと思っています。

『イラストレーターになろう!』
と決心するまでは?
実際どのようにしてイラストレーターに?なったの・・・
その話はまた次回へ〜


*(1) …『講談社kfsフェーマススクールズ』は既に閉校されてるようです。


今回はこの辺でおしまいです。


ここまで読んでくださいましてありがとうございます。

次回『私が「イラストレーターになる!」と決心するまで!』
に続く



*レオンさんに記事紹介していただきました!
ありがとうございます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?