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人生をどう生きるか、仕事やキャリアを考える上で大切にしているVSOPとは?

「キャリア」という言葉を聞いて、まずは何が思い浮かぶでしょう。

仕事での実績、それで得た知見、実力。
もちろんそれもありますが、今回は「人生のキャリア」を組み立てるうえで私が大切にしていることをテーマにお送りします。

仕事のキャリアスタート時は、右も左もわからぬまま、日々のタスクに追われる人がほとんどではないでしょうか。忙しさに追われ、気づけば数年…
このまま進んでいいのだろうか?そんな思いを抱える方も多いはずです。

私もそうでした。学生時代から漠然と起業を考えてはいたものの、新卒の入社当時は、今後の人生をどのように組み立てたらいいのだろう、どうキャリアを重ねていけばいいのだろう、と。

そんな20代、新入社員の頃に当時の上司から教えてもらった言葉が、その後のキャリア、そして人生を考えるうえでもっとも頼りとなる指針になりました。今も大切にしている私のモットーです。

それが、キャリアの「VSOP」



その世代で身につけるべきスキルがある⁉

お酒じゃないですよ(笑)。
それぞれの年代で身につけておくべきスキルであり、キャリアを積み重ねるうえで意識して行動するための、まさに人生の羅針盤です。

「VSOP」とは、各世代ごとに身につけるべきスキルを表しています。

V…vitality(バイタリティ)20代
身体的にも精神的にも元気よく希望に向かって進む力  

S…speciality(スペシャリティ)30代
得意な領域、専門的スキルを伸ばし極める力 

O…originality(オリジナリティ)40代
世間並みでない独自の新しさ。 また、これまで培った経験やスキルをもとに、自分にしかできない考え方や活動を構築してゆく能力。

P…personality(パーソナリティ)50代
その人の持ち味。個性。人柄。

少し深堀りしていきましょう。


「VSOP」って具体的にはどんなスキル?

V…vitality(バイタリティ)20代 

20代は、失敗も含め、たくさんの経験をするのに最適な時期です。ぜひ、いろんなことにチャレンジすることをおススメします。

「私はこれが向いている」「これは苦手分野だから…」それを判断するには、20代の経験値ではまだ難しいのです。ここで自分の特性を決めつけてしまうと、自身の可能性を発見するチャンスを失ってしまいます。

たとえ失敗しても、それは自身の特性をひとつ理解したということ。これは大きな前進です。

私自身も、「絶対に営業なんて向いてない!やりたくない!」と思っていましたが、恐れず挑戦することで営業の本質=モノを売るのではなく、お役に立てることが結果につながる、という大きな学びを得ることができました。

挑戦を続けていくうちに、本当に自分に向いていること、得意なことが見つかるはずです。若いからこそできる挑戦があります。若いからこそできる失敗もあります。

がむしゃらでいいのです、どんどんチャレンジすればするほど、その後の自分の人生の可能性も選択肢も広がるはずです。

S…speciality(スペシャリティ)30代

20代でチャレンジを続けていれば、30代になる頃には自身の特性が見えてくるはずです。「自分はこれが得意」「ここが長所」、それは今後のキャリアにおいてあなたの武器になります。

それを自覚的に伸ばし、極めてくのに最適なのが30代。20代の仕事が「数」だとすれば、30代の仕事は「質」。受け身であった仕事から、こちらから作る、ニーズを開拓する、提案する。

今、目の前にあるタスクから、より先を見据えた仕事を心がけることで、身つけるスキルもより深くなるはずです。

20代は毎日がめまぐるしく、ひたすら仕事をこなす日々が続きます。そしてそのまま30代に突入、自覚のないまま30代を過ごしてしまう方も多くおられます。

ただ「仕事をこなす」だけでは、仕事の質を高めるのに最適な30代がもったいない!ここはぜひ、自身の特性を伸ばすよう心がけてみてはいかがでしょうか。

O…originality(オリジナリティ)40代

20代、30代と、着実にキャリアを重ねていけば、40代には何かしらのスペシャリストになっていることでしょう。

この分野なら負けない!という武器を手にできるのが40代。自分だけにしかできないこと、独自の考え方を身につけていくことをおススメします。

例えるなら、身につけた専門性に、さらに自身の個性をかけ合わせていくようなイメージです。自分の個性を意識すると、本当の自分、本当にやりたいことも見えてくるでしょう。

「本当に自分がやりたいこと」を考えると、ひょっとしたらまったく畑違いの仕事に挑戦したくなるかもしれません。また、組織を離れる決断をする方もいるでしょう。

大丈夫です、たとえ居場所を変えても、今まで培ってきた自身の力は失われません。独立や副業にチャレンジする人が多い世代、「自分が本当にしたいことは何か」を、問い続けてみてはいかがでしょうか。

 P…personality(パーソナリティ)50代 

そして人生の円熟期、50代を迎えます。50代までに良きキャリアを築けた人は、人格にも現れます。立ち居振る舞いが素敵な方も多いです。

皆さんも感じているかと思いますが、ビジネスにおいても最後は「人間力」です。ビジネスパーソンとしての自分も、プライベートな自分も地続きな存在。今までよく頑張ってきたな自分、と、そう心から思える50代。

20代・30代・40代と過ごすなかで、社会からの信頼と信用を得ているあなたは、後進の育成、今までの成果を社会に還元する役割を担っていくでしょう。

キャリア、スキル、人生観、それらすべてをひっくるめて「私」である。と、そう胸を張れる50代になれたらステキだと思いませんか。
私自身もそんな50代になれることを目指し、日々精進しております(笑)。


「VSOP」の本質とは

「VSOP」は「どう人生を積み上げていけばいいのか」を具体的にしてくれます。世代を区切り、なりたい自分になるため、今はなにをすべきか。

「人生の目標」なんて遠すぎて、一体どこから手をつけていいのか…
そのためにも「チェックポイント」を設け、
現在目標とすべき場所をはっきりさせる。

ポイントとしては、「意識する」こと。

それぞれの世代で、「こうしたらいいですね!」というのを語ってきましたが、ひょっとしたら「VSOP」の内容は、人によって違うのかもしれません。いやむしろ、バラバラでいいのです。

各世代で成すべきことを自覚し、意識していきましょう、というのが「VSOP」の本質です。

私自身、20代の頃には「キャリア」=「仕事」と考えていました。
しかし、結婚し子供を授かる中で、人間としてのキャリアはより深まり、大きく広がっていきました。ビジネスパーソンとして、そして妻として母として、それぞれ全部ひっくるめて自分。

私の人生のテーマは「ワクドキ」という話をしましたが、では、ワクドキな人生を送るにはどうキャリアを積み上げればいいのだろう。
そんな「人生のキャリア」を模索するなか、「VSOP」は、人生の指針となってくれました。

人生の節目で悩んだり、立ち止まったりした時、「これをしたい」「こうなりたい」そのためには今、何をするのか。

「VSOP」は、キャリアの、そして人生の指針となってくれる、心強い味方なのです。


「VSOP」活用のススメ

「VSOP」、言葉だけ見るとちょっと難しいと感じた方も、私の説明で少しでも身近なものとしてご理解いただければ嬉しいです。
個人の意識づけはもちろんですが、企業において、各人のモチベーションの維持、世代別のキャリア構築など、様々な活用ができる、それがキャリアの「VSOP」です。

「個」が集まり、「組織」となります。社員が自身のキャリアに目を向け、自ら成長していくことが、会社の発展につながる、と私は信じています。

また「組織」の中での「個(自分)」をどのよう描いていったらよいのか、そんな疑問がわいてくるかもしれません。

興味はあるけど、社内でどのように取り入れていればいいのか…

そんな時は我々がサポートします。
キャリアの「VSOP」軸に、それぞれのアイデアや想いを取り入れた活気ある組織づくりのお手伝いをさせていただきます。ご相談ください!

Tenmaruの採用・育成・研修・制度設計・キャリア開発・離職対策に関して具体的なメニューはこちら。

今後、個人のキャリア開発は会社の成長や役割分担に欠かせないものになると思います。キャリアの「VSOP」、よろしければ皆さまの会社でもぜひ取り入れてみてくださいね。


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