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お酒がなくても生きられる安心感。|「飲まない生き方 ソバーキュリアス」ルビー・ウォリントン

「ソバーキュリアス」という概念、生き方をご存知ですか?
「お酒は飲めるけど飲まない生き方を選択している人たち」のことです。
この本は、著者ルビーさんがお酒をガブガブ飲む人生から、ソバーキュリアンになっていく過程、そこで経験した喜びや苦しさ、コツなどを解説したもの。


私もお酒を飲み始めて20年弱。30代後半から、「もういい加減、酒は人生の定量に達した。貴重な時間を無駄に浪費している気がする」との考えがよぎるようになってきました。意を決してやめてみたり、酒席に呼ばれたことがきっかけでまた飲み始めたり…を繰り返す日々。今思えば(というか、その時も思ってたけど)、当時はほぼアル中。ワイン1本、ひとりで毎日毎日、まーいにち消費。


この本だけでなく、断酒系の本はたくさん読みました。元アルコール中毒患者の経験談など、断酒系の本は重たいものが多い中、この本は割とライトな語り口で、ポジティブな気持ちにしてくれます。


人間がアルコールにハマりやすい体質であること、飲酒習慣はかんたんには変えられないこと、酒席の対処方、 二日酔いの朝がない素晴らしさ…


この本を読んだ2021年は、やっぱりやめられない、と苦しんでいた頃。
断酒してまもなく一年になる今、改めて読み返すと、お酒を離れた生活は、穏やかな幸せに包まれていると、心から実感します。


お酒をやめてよかったこと

  • 時間に余裕が生まれた

  • お金(月2万)が浮いたので、趣味や子どものために投資できる

  • 夜も運転できる=家族の送り迎えも可能

  • 肌とか爪がすこやかになった

  • びん缶ゴミの日に近所の人に遭遇しても、恥ずかしくなくなった(けっこう重要なのよ)


お酒をやめたらこんなふうになれる!と思ってたのに、意外とそうでもなかったこと

  • 私は別に痩せなかった

  • もう飲みたくなることはないだろうと思ってたのに、たまに飲みたくなる

  • 特に悟りめいたものは得られなかった


一日の終わりはレモン入り炭酸水で締めるのが習慣になった




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