Liiの2days経営合宿「RBC2024」
Liiの経営合宿「Rocket Boost Camp2024」(RBC、通称「ロケキャン」)
今年も行ってきました、in BIWAKO!
過去に2回、2023年2月と9月にロケキャンを実施しました。ここで話し合ったことによってLiiの大きな方針が決まり、それが具体的なアクションになり、結果として会社としての大きな成長につながってきました。また、COOのはだと一緒にやっていく大きなきっかけになったという裏話もありあす(笑)
いろいろな定例会議がある中でも、私が特に大事にしている機会でありLiiにとっても最重要だと位置付けているこのロケキャン。今回も、会議のテーマを決めるところからたくさんのドラマがありました。
202410RBCのテーマ策定
1回目のロケキャンでは、Liiはもっと運動で世の中に貢献していくことを決めました。運動で世の中に貢献できている状態を定量化するためのソーシャルインパクトKPIの設計や、Liiのあらゆる場面において運動を促進しユニーク性を高める施策や取り組みを作りました。
2回目は、改めてLiiという会社が運動で世の中に貢献していくというメッセージをもっと強めるため、MVVを全て変えることを決めました。CIリニューアルにともない、VI(ロゴやメッセージ)の再策定や人事考課の再設計、HPの改修や本社の改装、全国のスタジオの新ファシリティ導入などを実施しました。
そして今回。インドネシア出張中、朝ごはんを食べながら羽田と「今回のロケキャンのアジェンダをそろそろ決めないとね」と。まず話に出たのが、採用含む組織開発のカテゴリ。
私たちの2024年現在の事業ポートフォリオは9割がLii sports事業。つまり運動・スポーツ支援に特化した児童福祉事業となっています。このドメインを圧倒的に成長させるためには採用が要です。「児童福祉業界」という視点で見ると、私たちは今の規模に見合わないくらい毎月たくさんの応募をいただくような採用強者であると自負しています。が、採用市場という点から見ると大手企業から中小企業、スタートアップまで全てがライバルとなります。そうなったときには、私たちは何の力もなく、弱い。この「人材獲得競争」に勝っていくための大方針を決めることやアクションプランを決めよう。
………….というのが最初の案でした。
分かる、分かる。採用、オンボーディングなどHRは重要な経営課題であり、スケールするには戦略的な組織開発が要であり、そこを紐解く必要はある。
でも、ロケキャンでボードメンバーがカンヅメで合宿して話し合うテーマとしては燃えない。いつも羽田が言う「組織開発は手段である」という言葉を使うならば、経営合宿で手段の話に終始するのは、燃えない。
あーでもないこーでもない、分かるけどわからない、何かが違う、と美味しいはずの朝ごはんの味もあんまり覚えていないくらい羽田と議論しました。
Liiは何を成しえる会社なのか、Liiはどんな山を登りどんな景色を見るのか、Liiの宣誓(理念)はどんな会社になることで実現できるのか。
もっと「そもそも」の部分をみんなで話したい。
そして最終的に着地したのはここ。
ロケキャンでは毎回、参加者に課題図書が発表されますが、熱戦の末に今回はこれに決まりました。世界一のスポーツブランドであるNIKEから示唆を得よう、と。(ちなみに1回目の課題図書は「運動脳」、2回目は「ビジョナリーカンパニー」でした)
Day1 運動、運動、運動からのNIKEの強みとLiiの強み
今回の会場は琵琶湖マリオットホテル。まずは会議室に行って、今の気持ちをみんなでシェア。
私たちが今ここで経営合宿をしている時間にも、全国各地のスタッフがお客さんにサービスを届けてくれていることに感謝をし、私たちはここでしっかりと責任を果たすこと、価値を発揮することを全員で確認し、約束をします。
そして、そのあとは体育館に移動(笑)
バスケ、バレー、バドミントン……
くたくたになるまで運動しました。たぶんみなさんが想像している10倍くらいの運動量と発汗量。笑
最後はフリースロー対決で終了。
一発でシュート決めるメンバー続出で、Liiのボードメンバーの本番強さを垣間見ました(笑)
そしてまた会議室に移動。
毎回「初参加」のメンバーがいるので、私の生い立ちやLiiの創業時からの話をさせてもらいます。今を懸命に生きるがゆえ過去のことはけっこう忘れていくんですけど、こういう場があることでいろんなできごとを思い出したり当時の感情がふっと頭をよぎったりと、ありがたい機会だなと思いながらお話をさせてもらいました。
眠くなりそうなところで、少し運動タイム。
今回の流行語大賞にノミネートされそうな「大人の手押し相撲」というパワーワードも生まれました(笑)
そして次に課題図書のSHOE DOGを読み解きNIKEの創業時から今までを整理し、事業、組織、財務についてみんなでワーク。
あわせて、Liiの現状も分析します。これは毎回やることなのですが、いい意味で「新しい気づき」があまりない。意図して戦略的にやってきている部分についてちゃんと成果が出ていることや、「属人的な強み」のみで成長してきたことがないからだと思っています。パーソナルな部分の属人的な強みはボードメンバーみんなにインストールできるよう”Board ism”として言語化しているので、結果的にチームの強みになっていることが改めて感じられました。いや、ほんと毎回のロケキャンの成果がすごい。
(一方で、スキルの属人的な強みはそもそも個がまだまだ弱く、ここは課題。)
そしてここからが、脳みそちぎれるタイム。
Liiが運動で世界をドキドキさせるような会社になっていくための、定性的なToBe、定量的な目標を決め、事業アイデアについてもブレストします。
どうなったら「運動をした方がいい、運動をはじめた、運動が好き、もっと運動をしたい」という人が増えるのか。いや、そもそも啓蒙をしてそういう思想の人が増えることが、どれだけ変化量をもたらし差分をつくることにつながるのか。
意思の力はとても弱く、した方がいいと思っていてもする人が増えなければその差分は作れないから、何も成しえられないのかもしれない。
だとしたら「運動はしたくない」と思っていても、運動を図らずもしてしまうようなサービス、プロダクトで突破していくべきなんじゃないか。
店舗でサービス提供をするビジネスモデルでは世界中に運動によるドキドキを届けるためには時間がかかりすぎるんじゃないか。
ここでも、ああでもないこうでもないをやりながら、明日に宿題を残して夜ごはんへ。
フレンチのコース、そしてケーキも。
Liiの創業日は2018年11月1日。創業からちょうど丸6年が経とうとしています。前回のロケキャンでもケーキを準備してくれていたのだけど、本当にいつもいつもジーンとしちゃう。
6年間、いろんなことがあったな。いいこともよくないことも、楽しいことも苦しいことも。でも、当たり前だけど残ってる写真や映像はどれも死ぬほど楽しそうなものばっかりで。今一緒に戦ってくれているメンバーもいい仲間ばっかりで。何なら全国のお客さんもLiiのファンでいてくれて。
そう思うと、いつもどんなときも私は人に恵まれてたくさんの人に応援してもらってLiiという会社とともにここまできたな、と。
ありがとうの感謝と、私は誰よりも強い気持ちを持ってLiiを強く大きくたくましく愛嬌のある会社にしていくという覚悟と、Liiを通してこの幸せをたくさんお裾分けしていくんだという決意をしました。
さて、いつもはごはんの後に夜の部もの議論も実施するのですが今回は明日に備えて解散(笑)午前の運動が効きすぎてみんな体力の限界を迎えていました。私は小雨の降る中、少し散歩をしながら脳を整理しました。
ああ、私はLiiの仲間たちと仕事をする人生がとても幸せだ。
Day2 運動、運動、運動からの10年後のLiiとこの1年でやること
2日目、朝からまた雨の中少し散歩にいきました。
その地を歩くことで、まだまだ自分たちのサービスが届けられていない場所がたくさんあることを痛感します。6年で直営20店舗、10億円。まだまだ遅すぎる。
雨が強くなってきたので、ホテルに戻ってフィットネスジムへ。
選挙の開票報道を見ながらバイクを漕ぎ、途中で飽きてTEDを見ながらランニング。政治、ビジネス、宗教…..世の中を変えていくのは誰のどんな言葉なのか、誰のどんな力で、誰のどんな行動でありムーブメントなのか。
そして、ごはんを食べたらまた運動、運動、運動。
シングルスとダブルスでバドミントン対決!
私と羽田がダブルスを組んでちゃんと練習したら、めっちゃ喧嘩するけどめっちゃ強いペアがつくれそうだなと思いました(笑)
そのあとはバスケして、大縄して、何リットルか分からんくらいの滝汗ボトボト状態になって、みんなで温泉へ。
そしてDay2の脳みそちぎれるタイム。
10年後のLiiはどんな会社になっているべきか、どんなことを成し遂げているのか。そのためこの1年、何をやるのか。
私がLiiのCEOとして大事にしているのは「誰も想像しないような成長曲線を描く」ということ。今想像ができることは、必ず叶えられる。必ず叶えられることで終わってしまうような予定調和ではなく、Liiだからこそできる冒険をしたい、しなければならない。
そう、ロマンとカオスだと。
その先に、Liiのサービスやプロダクトを通して運動をする人が増えたり、運動を楽しいと感じられる人が増えたり、そして運動によって心身ヘルシーな人が増えたりすることが、私の人生をかけた挑戦でありLiiをつくった意味なんだと思っています。
10年後のLii、このnoteを読んでくれているみなさんにはぜひ楽しみにしていてほしいです。私たちは、やります。
さて、この1年でやることを3つに分けて整理。
定量的な目標はここには載せていませんが、ざっとこんなことをやりますという内容です。(おそらく見ても分からないと思いますが、またお会いした人はご興味を持っていただけるようであればぜひお話をさせてください!)
ロケキャンで決めたことは当たり前に優先度高く取り組むためにも、月次の経営会議でも進捗確認をします。
私も早速、アクションリストに落とし込み動きます。
改めて、Liiとして高い山を登ることを決めました。起業したときには生きることに必死な日々だったし、こんなこと思ってもいなかったし、ここまで考えることもできませんでした。でも、たくさんのお客さんがLiiに期待をしてくれたり応援してくれたり、仲間たちがそう思わせてくれています。なので私は、みんなの期待を超えてちゃんとお返しをしていくんだという気持ちでいます。
運動でドキドキする世の中を作ります。
それは、場所かもしれないし、機会かもしれないし、サービスかもしれないし、プロダクトかもしれない。やりたいこと、やろうと思っていること、考えていることはたくさんあります。
Liiで一緒に高い山を登ってやろう、と思ってくださる野心のある武士がいらっしゃればぜひお会いしたいです。「話を聞いてみたい」でも大歓迎です。私やLiiの夢を語らせてください。
さあ、飛躍する。飛躍させる。飛躍しよう。
▼追伸
ロケキャンの準備から当日の運営をしてくれた若き二人の期待の星、ななさん、ゆかさん、ありがとうございました!あなたたちの成長は、Liiの成長に間違いなく大きく寄与します。一緒に頑張ろうね。
経営陣が遠く離れた場所で未来を作ることに没頭できるよう、全国各地でLiiのサービスを届けてくれている全社員のみなさん、ありがとうございました!今のLiiがあるから、未来のLiiを作ることができます。10年後「10年前のLiiってまだまだこんな感じだったよね」って懐かしめるくらい、今では想像できないような会社にしていくので、みんなついてきてね。もちろん、もっともっと作る側に回ってくれることも大歓迎ですし、むしろ廣瀬あゆみよりも俺がやるんだ、私がやるんだって人がいたら土俵に上がってきてください!
そしてここまでお読みいただいた方も、ありがとうございます!
Liiはまだまだ何もない小さな会社ですが、ロマンを追い求め、大志を抱き、カオスの中で駆け抜けていきます!
おしまい!
廣瀬あゆみ
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