42日目 ぼったくり靴屋と闘いの末、画材を買う~ホーチミン~
最近漠然とした不安を抱えている
何となく何かしないといけないような気がしている
この旅でお金に物を言わせて楽しむ気はないし出来もしない
片っ端から人に話しかけて初めての人との出会いを思いっきり楽しもうというような眩しい精神性も持っていない
街ブラは大好きだし楽しいが、一般的な観光客みたいに何か目的を持って観光地を回るようなこともしたいと思わない
そうなってくると結構暇な時間ってのがあるものだ、外国ということで周りの環境が違い新鮮ではあるが、それに飽きるとかそういうのとは別に暇という概念は存在するようだ
宿の共有スペースでぼんやり考えていると昨日のぶっ壊れナイジェリア人が帰ってきた
↓昨日の記事で書いてるんで是非
咄嗟に逃げようとしたが、間に合わず僕の隣に座る、しかも笑気ガス風船持ち込み
これから起こるであろう果てしない地獄に気が遠くなる
が、昨日とは別人のように静かになっていた
彼は非常に落ち着いた声で、君は日本人だよね、僕も今度日本に行くよみたいな話をしてきた
色々答えると会話も成り立つ
その落差に衝撃を受けつつ、ヤク中の普段はこれくらいダウナーなのかもなと1人納得する
彼は驚くほどすんなりと去っていった
腹ごしらえ、いつものおかず選べる形式の店で選んでいたら勝手におかず決められた
しかも1品、普通3品くらい選べるのに
文句を言ったが言葉が通じず埒が明かないので諦めた、悔しいがうまかった
今日は靴を買いに行く予定だ
ホーチミンの市場といえばベンタイン市場だろう
結構な広さの空間にこれでもかって密度で店が並んでいる
服、靴、サングラス、食品系…
観光客も結構来るらしく、英語が結構はなせる人が多い、そしてぼったくってくる
僕は靴を探していたが、1番安いのと言ったら160万ドンと言われた(9600円くらい)
NIKEと書いてあるが本物かもだいぶ怪しいし、本物だったとしても高い
僕が45万の一点張りでいるとどんどん値段は下がり45万まで下げられた
半額以下で買えるということだったので45万と言って見たのだが、僕の言い値で成立するということはもっと下げられるのだろう
そっからしばらく粘って40万まで下げたが、それでもまだ悩んでいると店主が露骨にイライラして文句を言ってきたので、こっちもイライラして結局買わずに帰ってしまった
4分の1まで下がるってどういうことよ
とはいえ、これで相場はわかってくる
次は他の店で35万スタートで行こうと僕もやる気になってきた、時間はあるんだ
カフェで一休みして次の戦いに備えていると、また漠然とした焦燥感に駆られる
何を思ったのか絵を描けば焦燥感も解決できると直感的に思った
すぐにカフェを出て、靴のことも忘れお絵描きグッズを購入
普段から絵を描くならわかるが、おそらく中学生の頃に描いたのが最後だろう
日常的に絵を描くなんて小学生低学年の頃までしかしてないと思う
お絵描きグッズを買ったら一仕事終えた気になって、熱も一旦落ち着きまったりしてから飲みに行くかーとか思い始める、僕の非常に悪いところである
でっかいパリピ通り
客引きへの対応を見ているだけで飽きない、ファイヤーパフォーマンスなんかも行われる
隣の黒人と前のエロマッサージ屋の女の子の好みで盛り上がる
しばらくして宿に戻ってきて、しっぽり
ほろ酔いで気分も良くなってきて絵を描き始める
(普段の僕なら描くのは1月後とかだろうから酔っ払いパワーは偉大)
マーシー(みんなご存知ブルーハーツのギター)のかっこいい写真を見ながら描いた
わりかしうまくいって嬉しい(所詮酔っ払いの素人自己評価なんでご容赦ください)
今日の自立散歩のお供
ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターの2ndThe Least We Can Do Is Wave To Each Other
大好き