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41日目 気狂いナイジェリア人との戦い-ホーチミン

平和な日々を送っていた、気が触れてしまったナイジェリア野郎に出会うまでは…

まずは、出会ってしまう前の平和なひととき
昼食ラオスで食べたソーセージがバカうまいという話をしたが、こっちのソーセージも同じ味付けで美味しい!
ラオスほどのジューシーさは感じないので、軍配はラオスソーセージに上がるが、ベトナムのでもいいからこの味付けはみなさんにも是非一度味わってもらいたい

安定の定食

その後街をぶらぶらしながらカフェで一息

みんな昼はカフェでくつろぐ
パッションフルーツジュース!
日本では珍しいが、ベトナムは暑いのでしばしばこういう提供のされ方をする
1杯入れてもまだこんなに残りがある
お得感も味わえる

カフェから帰って来てからが地獄だった
宿に入るなりいきなり190は超えているであろうイカつい黒人が僕の頭を掴んできた
両手で耳の上のあたりをガシッと
もちろんみたこともないやつだし、怖くて動けないでいるとナイスヘアーとだけ言って爆笑しながら去って行った
やべぇやつが同じ部屋に来たもんだと恐れ慄く

自分のベッドに戻りくつろいでいると誰か大声で喋りながら帰ってくる
いや、喋っていたのならまだ良いのだが、どうも大きな独り言のようなのだ
1人で何か言っては1人で笑っている、間違いなくさっきのやべーやつだ、確認するまでもなかった

しばらくすると他の宿泊者に絡み出した、僕の英語力のせいで全部は把握していないがこれからデートだということを言いふらして回っているようだ
英語で英語圏の人たちと話をしているのにまるで会話になっていない、優しい宿泊者は彼女?とかどこ行くの?とか聞いているようだが、それに答えることは一切ない
こんなやつ絶対関わりたくないわと思っていた時だった、いきなり僕のベッドのカーテンが開けられ、わけわかんないポーズをとって1人爆笑したのち急に握手を求めてくる黒人野郎がそこにはいた
信じられない、こいつ勝手に開けてきやがった
(なるほど、他の宿泊者のところも勝手に開けたからみんな会話に付き合うしかなかったのか…)

ちなみにみんなイメージできていると思いますが、ドミトリーっていうのは二段ベッドが大量に置いてあって、それぞれカーテンで個人テリトリーが分けられています
もちろんカーテンがないところもありますが、あるところでは開けてはいけないなんてのは常識中の常識です

中はこんな感じ

案の定これからデートに行くんだということを伝えてくる
こんなデカいやつに殴られでもしたら僕なんてひとたまりもないので、あくまでも刺激しないように、それでいて会話は終わらせられるように
最大限アジア人を押し出し、英語わかんないフリをした

しかし、僕が理解しようがしていまいが、彼にはどうでも良いことだった
何か言っては笑ってる
間違いない、この人絶対ヤバい薬やっています

ある程度満足すると次の宿泊者のカーテンを開け、ひとまず僕は逃れることができた
まじで勘弁してくれ、俺はこんな気狂い野郎と数日過ごすかもしれないのか

部屋の中は彼の大声と爆笑、それに何とか答えようとする宿泊者の迷惑そうな小さな声で満たされていた

しばらくするとまた勝手に僕のカーテンが開けられる
何でも出かけるからコーデをチェックしてくれとのこと、帽子やらTシャツやらを引っ張り出している、彼の寝床は俺の下のベッドだった、勘弁してくれ

さっさと終わって欲しかったので、一生懸命煽てた
正直アフリカ圏のファッションのタイプなんてわからん、奴は俺に毎回確認するくせに俺の意見なんてのは何も参考にしておらず、永遠と着替えを続ける
毎回これでもかってくらい褒めちぎるがまるで意味をなさない
いよいよバンダナまで登場してきた、お前の国では流行ってるのかもしれないけどバンダナの付け方なんて知るか!
頭に巻いて家庭科の授業みたいなとんでもダサコーデだったが、いいよいいよ似合ってると伝える
するとなんてことでしょう、2枚目のバンダナ登場
しかもこれを口元に巻き目だけ残す、もうテロリストそのものだった
でも僕のやるべきことは1つだけ、最大限の賛辞を送った
そっからもしばらく続いたが、結局はバンダナは付けずに出掛けて行った、何だったんだよふざけやがって

彼が出ていくと隣のベッドの宿泊者が可哀想にと慰めてくれた、彼はナイジェリア出身で1人で来ているらしい、イカれナイジェリア野郎だ
こんなやつの1番近くで寝るのかよ、最悪だ

非常に憂鬱だったが、次の日の朝もこいつとやり合うことになる
それはまた明日

今日の自立散歩のお供
椎名林檎の新譜

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