恋愛ゲーム作り始めました。
あ〜〜〜〜〜大学を舞台に、知的なイケメンと、知的な会話をしながら恋できる乙女ゲームがやりたいな〜〜〜!!!そう思ったのが、大学受験が終わってすぐの今年の3月。しかし、調べてもそんな乙ゲーは存在していなかった。そして、じゃあ作っちゃえ!とこの恋愛ゲーム制作を始めたのが4月。
※現在はα版を公開しています!!是非↓から遊んでください!
これまではゲーム制作に縁も所縁もなかった完全なる初心者で、コーディングもデザインも、まともに経験はありませんでした。だからこそ学びもすごく多かったので、まだまだ道半ばですが、ここ3ヶ月でどういう風に手探りで開発を進めてきたのか、その奮闘記をお伝えしていきたいです。
しかしながら1つのゲームを作って届けて運営するためには、知らなきゃいけないこと、考えなきゃいけないことが沢山あるんだと実感する毎日…本当にゲーム業界のこと全然わからんから自己流だし、わりと無理矢理だし、ゲーム開発や運営に携わってる方にめちゃめちゃお話聞きたいですお願いします!!!!泣
また、β版〜本リリースに向けてどうしても会社設立や何かしらの資金調達が必要そうな予感がしているので、相談相手も絶賛募集中です!!!!泣
【ステップ0】色んな人に相談しまくる
やりたい!と思ったときに周りに相談できる環境があるのは、本当にありがたく貴重なことだなと思います。
私の中でこれに関して大きかったと言えるのは、3月末にMAKERS UNIVERSITY U-18 に参加したこと。そこでは、この恋愛ゲームをどう事業として運営していくか、そもそもゲームってどうやって作っていったら良いのか、方向性の根幹部分の悩みを共有できる人が沢山いました。
そしてその後すぐに慶應SFCに入学して、それぞれの分野で強みを持った人たちに出会ったことも大きな契機となりました。そこから更に人の輪が広がって、開発に必要なプログラミング技術・グラフィックデザイン・PV・声優(CV)・シナリオ・マーケティング・VC(資金調達)・メディア・プロモーションetc...今もずっと彼/彼女たちに様々な戦略を相談しています。
あと何より心の支えになっているのは、共同で事業立ち上げをしているももりんの存在ですね。何かあってもなくても即相談報告できる仲間がいる幸せ。中学生の時から一緒に起業しようと口説き続け、大学進学を機についに一緒の船に乗ってくれることになったももりん。結婚したい。本当に大好き。これからもよろしく。
【ステップ1】plicyやティラノビルダーの存在を知る→作ってみる
さてさて、4月になってすぐ、もうとりあえず一刻も早くゲームを実現させたかったから、「初心者 シュミレーションゲーム 作成 簡単」とかで検索して、そして出てきたコーディング無しでゲーム作成ができるサイト(plicyとかティラノビルダーとか)を使って、試しに脳内のイメージをアウトプットしてみることにしました。
とりあえず恋愛ゲーム作ってみたい!って人はこれで是非。
そして6時間くらい?かけて作成。今考えているβ版と比べると内容はとっても簡素ですが、それでも始めて自分の考えたゲームが形になったあの瞬間はとても嬉しかった!!
【ステップ2】JavaScriptをちょっと学ぶ。苦戦。
作り終えて、「このサイトで作成しているだけでは、私の作りたい恋愛ゲームは実現できない…?!」と焦りました。上記のゲーム作りサイトは、PCで遊ぶことを想定して、且つグラフィックや仕組みの自由度もそんなに求めない(もしくは複雑でない)ゲームを作るのなら十分素敵なサービスではあると思ったのですが、色々制作の融通がききにくい。。これはプログラミング言語学ぶしかないかぁ〜!!となったのが4月第1週くらいのこと?かな?
しかし当方、まともなプログラミング経験がありません。親はプログラマーだし自分もプログラミング教室の開催をしていますが、小5のときに謎に英語が羅列されてるコード達を見て、ウワ難しそう無理〜〜!!と思って以降、ゴリゴリに開発する世界から一線を画しておりました。
そんな感じで、ブラウザゲームとアプリゲームの違いもよくわからんかったし、どうして起業家の友人から開発の言語はJavaScriptで良いんじゃね?とオススメされたのかもわからなかったし、そもそもJS(ってJavaScriptのことを略すのも知らなかった)で何ができるの…??というようなTHE・初心者ぶり…。だから、とりあえず大学にあった「はじめてのプログラミング!」みたいな本をザッと読んで、ネットで「恋愛ゲーム 開発 言語」って検索しまくって(しかも全然良い情報を見つけられない涙)…みたいに手探りで情報収集したり、人生で初めてAtomをPCにインストールしたり、そういう結構長い情報収集の段階を経て、よーしコード書いちゃうぞ〜!どんな言語が良いのか結局イマイチわかんなかったけど取りあえずブラウザでプロトタイプ作るならJavaScript とhtml/cssでやったるぞ〜!と開発を開始しました。
まあ当然すぐに、開発よくわからん!!!の壁にすぐぶち当たりましたね。ひたすら入門書とネットの情報を探り続ける日々。嗚呼、近くに恋愛ゲーム開発している人がいれば…..。好感度変数を設定したいけどifとforのコードの組み合わせ方わからん!!どうやったらそれぞれの関数を良い感じに応用できるん??on click slideshow って何や!どうやったら実装できるんや!!全然反映されないんですけど??!!
試行錯誤しまくりで、しかも全然進まなくて、自分の作りたいものを作れるエンジニアの皆様ってすごいなあ…と思いました。 #makers_u18 で一緒だったさらっちが最初めっちゃ相談に乗ってくれました。
※やっとスライドショーの実装ができて喜ぶ私
ここまでが4月3週目〜4週目くらいの出来事かな?この辺りで恋愛ゲームのタイトルがintellovle(インテラブル)からSmartKiss(スマートキス)に変わったはず。やっぱ略せるタイトルじゃないとね!!スマキス〜〜!!
【ステップ3】PowerPointでUI作ってたのを笑われる。AdobeXDを知る。
…でも、遅い。どうにもスピード感がなさすぎる。4月末、平成が終わり令和が始まる数日前、友人しんぺーのオフィス、RATELに助けを求めに行きました。
「このままじゃ自分の作りたい恋愛ゲームを作るのに数年かかってしまう。どうしても平成が終わる前にブラウザゲームとしてプロトタイプは出したい。しかし何となく今の自分のやり方は効率悪いような気がしているが、何がどう悪いのか全然わからない。HELP…」と。
そして、現代のAdobeXDという超便利ツールを、テクノロジーの進化を知りました。文明開化。これまで、パワポで乙女ゲームの画面を作って、それを一枚一枚JPG変換して、画像ファイルとしてコードの中に入れて、反映されてるかブラウザ開いて確認して、新しい画像を作って…オブジェクト指向を全然理解していない、超絶アホな自分。手間of手間。「パワポでUIってマジ??!そんな人いたんだ…」と皆様に苦笑いされてしまう。いやでもねぇ、ブラウザで開発するなら、今ってこんな便利な時代になってたんですねスッゲェ〜〜!!Adobeって動画編集のためだけのものだと思ってた〜〜〜!!!
そしてAdobeXDを使って、17時間くらいでプロトタイプを出すに至る。作業効率良すぎ!!技術すっご!!!XDしゅき!!!
とりあえずは幸せな気持ちで平成を終えることができました。
プロトタイプはver1,2累計では500回くらい遊んでもらえたのかな?本当にありがとうございます!!
ちなみに、このプロトタイプまでは特に下書きも作成せず、ノリと勢いで作りました。その場で知識の整合性を確かめたり、ももりんに電話かけてデザインのフィードバックもらったり。
【ステップ4】LINEもできる恋愛ゲーム作りたくなる。STUDIOの存在知る。
何日か経ち、さらに良いものを作りたいな〜〜と調べている中で、7月3日に日本では「恋とプロデューサー」という名前でリリースされる、中国発の「恋与制作人」という大人気乙女ゲームの存在を知り、遊んでみました。これの何がすごいって、出てくるキャラと電話できたりLINE(中国でいうWechat?)的なやりとりが楽しめたりするんですよ!!
まあ調べていくとこの機能って恋与制作人だけではなく、日本でも普通にアプリ内でキャラクターとチャットが楽しめる恋愛ゲームってリリースされているんですよね。やっぱりゲームの没入感ってこういうインタラクティブさにあるよね〜じゃあそれをSmartKissにも導入しよ〜〜LINEアカウント作ろう〜〜ってなりました。
しかしどう進めていったら良いのかわからない。ものづくり初心者過ぎてそもそも情報をどう集めたら良いの??っていう感じですね。けれど、ここら辺から慶應SFCの強さを感じ始めます。5月前半、湘南藤沢キャンパスで行われていた「総合政策学」という授業がきっかけで、それぞれ色んな分野に強みを持つSFC生と繋がりが少しずつできていく。。!!
そして相談しまくる中でとあるSFCの先輩から、AdobeXDみたいに直感で開発できて、かつLINEとも連携できて、あんまりコストがかからないツールに「STUDIO」を推されました。そしてこれが最高of最高。α版にもHP作成にもβ版のUI制作にも愛用しています。使い勝手良すぎる。簡単でわかりやすい。推しです、皆使ってマジで。
本来はコード無しでホームページ作成ができる!という趣旨のツールなのですが、ブラウザゲームなら行けるでしょう!と思い、これを半ば無理矢理改造してゲームっぽい画面を作り、オブジェクト指向の存在を忘れていて後ほど大変な手間に気づき(時すでに遅し)、プロトタイプでは哲学編の一節しかなかったこのSmartKissを、哲学・経済学・文学の3分野で、LINEと連携させれるようにして開発を進めていきました。
【ステップ5】α版作る。マーケティング/プロモーション戦略考える。
そんなこんなで、色んな人に協力してもらいながらα版を5月末にリリース。
今絶賛フィードバック募集中なので遊んでください〜!!!♡♡
(PythonでLINEbotの開発協力:ゆうやさん、キャラデザイン協力:な子さん、シナリオ協力:かこ)
作り方としては、何となくデザインの大枠を考える→キャラ依頼→シナリオをGoogleドキュメントで作成→LINEbot依頼→STUDIOで実装→公開!!という流れでした。
併せてももりんがHPを作成(しかも超素敵)。皆様、かっこよすぎです。愛と尊敬。
α版ローンチして、これで何となく私が作りたい恋愛ゲームの一部が見え始めて来たかな?じゃあ次のステップは?と考えたとき、ゲームを事業として成功させるためには「最高に面白いゲームを作る」ことはもちろんのこと「作ったゲームを世間に届ける」ことも戦略しなければいけないと思いました。当然お金と時間がないので、他の恋愛ゲームや学習コンテンツと同じ手法では埋もれてしまいます。
そこでマーケティングとプロモーションについても以下の手段を選択しました。
・ビジコン系の出れるやつ全部応募する
・メディア出たいよ〜!!と声を上げる
・ひたすらSNSで情報・進捗発信/話題性と拡散を狙う
・ユーザー情報分析(Google Analytics好き)
・インテリジェンスマーケティングは友達に頼る(かりな、あずさんありがとう…!!)
・隙間時間に市場調査(データ調べたり、競合他社の製品を遊んだり)
・友達知り合いにゲームを遊んでもらう/フィードバックをもらう
この辺は手探り&直感ベースの行動なので、もうちょっと戦略を練りたいところ。
幸い、6月中にはサイバーエージェント主催の学生版STARTUP CHALLENGE でファイナリストとしてピッチのチャンスをもらえたり、ETICのBeyond Meeting(マンスリーギャザリング)でアジェンダオーナーになったり、宇宙さんからTwitterでDM頂いてナイスク学園にラジオ出演させてもらったりと、色んな機会に恵まれました。7月以降もちょくちょくそんなお声がけを頂いてるので楽しみですね…!!
大学1年生で18歳だから、慶應SFCだから、高校の時から起業していたから…何だか年齢≒価値だと認めてしまっているようで、これまでは若干そういった肩書きを使用することに抵抗があったけど、もうこの際SmartKissを世に取り上げてもらえるなら何だって良い!
期間限定の肩書きだろうと、使えるモノは全面に使って届けます。社長は前に出ないで〜とか言う声もあるけど、メディアに自分が出ることで届けられる人たちも絶対にいるから。
なのでピッチのチャンスや出れそうなメディアがありましたら是非 smakiss.game@gmail.com か私のDM宛にご連絡いただけると嬉しいです!!お待ちしてます!!
【ステップ6】β版構想中。事業展開・資本政策悩み中。←今ココ
α版を公開し、ユーザーテストを行い、今は10月のβ版リリースに向けて色んな戦略を練っている段階です。肌感だけど、この動き出す前の根幹である方向性を、見誤っちゃいけない気がしてる。方向性を見定めたら後は突っ走るだけなので。
背景のデザインには漫画家の友人れいあが、PVにはゆうひくん、そしてナレーションや声優の皆さんも加わって、SmartKissに関わってくれる人の数がどんどん増えていっています。色んな人にも相談に乗ってもらっています。ありがたい、本当に嬉しいです。
先日、β版の内容構想とUIデザイン(仮)ができ、どんどん進化して面白いゲームになっていくな〜〜と実感しています。内容構想はメモ書きし、それを基にUIを作っていきました。
まあここからどういう風に開発して行くかが割と大きな壁のような気もします。がんばるぞ!最高に面白い知的な恋愛ゲームを世に届けるんだ〜〜!!!
しかし、面白いゲームを作ることはもちろんなのですが、いかんせん実現に向けてのお金が足りないため、今は一刻も早く会社を立ち上げ、何とかしてお金を集めなければいけない段階です。(結構、焦りはあれど慎重にならなきゃいけない超大事な時な気がする、今。)このゲームをどうやってスケールさせるのか、ゲームの後の事業展開はどう考えているのか?私は正直、自分自身その将来性に関しての解像度が低すぎると痛感しています。絶対バズるだろうし、多分こう展開していくのだろうな?という地図はあれど、エビデンスベースで語れていない。やりきる、という覚悟はあるけど、その定義も曖昧だし…。
だから資金調達していいのか迷っているし、資本政策も決定しきれずにいるんだと思います。ああ悩む。
資本政策に関することは、色んな方に相談に乗ってもらっているけど、調べれば調べる程、今の自分の無知な状態で誰かのお金を入れるのは怖いな、と思う。
こんな起業における不安要素をネットの海に晒すかは正直迷いましたが、それでも、これを含めて応援してくれる方と出会いたくて、今の悩みを書き連ねています。色んな方のお話が聞きたいんです。相談相手、めちゃめちゃ募集しています。
※学んだこと
3月末に、まずは半年間やりきろうって決めて、今日で半分が過ぎた。
これまでとは大きく異なった、圧倒的な密度で成長しているなとは実感する。それを行動で示せているのだとも思う。
でも、今日で、もう半分経ってしまった。あと3ヶ月で何かを掴み切ることはできるのだろうか?自分に対するプレッシャー・これに人生の一部をかけてくれている周囲の期待が怖くなってしまうときもあって、もっともっと加速度的に知識と経験がほしいと思う。焦る。焦る暇が勿体ないから行動する。
色んなことで、正反対の感覚が自分を取り巻いていると感じるようになった。というか、対立しているわけじゃなくて、多分第3の選択肢を自分なりに見つけなきゃいけない課題を沢山感じるようになったのかも。
・今のままの自分じゃダメだと思い続けるのは、結構苦しい。でも成長したい、成果を残したい。
・SmartKissは最高に面白いけど、でも誰からも面白いと思われないのかもしれない。
・自分が面白いと思うゲームを作れれば良い、プレイヤーが面白いと思わないゲームに価値はない
・ニッチな層に深く刺せるコンテンツなら構わない、ニッチな層ではスケールしない
結構、悩むときもある。でも自分は、結構2つとか3つのことを掛け合わせて良いバランスを探ることが最高に上手いと思うから、きっと悩み続けながらでも行動し続けたら絶対うまくいくんだ。誰もこれまで取れなかった選択肢を、開拓できるはず。そういう意味で、今の段階では自分を「プロデューサー」である、と形容するのがしっくりくる。
まずは半年。そして、これは最高のサービスだから、きっとその後もずっと、関わり続けたい。本当に、大好き。
これからも、SmartKissをよろしくお願いします。
山本愛優美