見出し画像

新潟に先祖の墓がほしい

縁もゆかりもないが、新潟には3回行ったことがある。

1回目は大学の雪掘りボランティアの授業で。
2回目はへぎそばを食べに。
3回目、今回は松之山温泉に入りに。
いずれも十日町市内である。

2回目と3回目については概ね同じルートを辿っているのだけど、そういう旅行をしたくなる魅力がある街だと思う。


1, 出汁が美味しすぎる寿司屋 松乃寿司

十日町駅前にあるこちら。2回目、へぎそばの旅初日に十日町に着いた時に蕎麦屋が全部営業時間外という事態が起こった。田舎の蕎麦屋閉まるの早すぎ問題。
もしかして:コンビニ飯がちらつきつつ駅前をずーっと歩くと、路地に灯りが見えた。それが0時まで開いている松乃寿司である。

ザ・地元の寿司屋といった趣きで敷居は全く高くないし、大将は超親切に日本酒のおすすめをどんどん持ってきてくれるし、明朗会計。
そして美味い。

名物押し寿司は身の上に昆布が敷いてあって旨み甘みがすごいし

お店でサバをいただいて、お持ち帰りでマスをいただく

あんこう汁はぷるんぷるんだし

奥は本日仕入れのおすすめ・ヒラメ汁

お持ち帰り茶碗蒸しは〆にピッタリないいお出汁だし

冷めてから容器の蓋を開けるのに苦労した

人生で1番のお寿司屋さん。
お寿司ももちろん美味しいし、刺身も美味しいし、焼き魚も美味しい。

大将と色々お話しさせていただいて、あと偶然誕生日が同じだった常連のおじいさんー50は上であろう、病院の院長をされていたらしく先生と呼ばれていたーに十日町のおすすめをしていただいた。今回は時間がなく行けなかったが、次回参考にしたい。
・大棟山美術博物館(先生もたまに?仕事をされている)
・夢の家(怖面白い)
・滝見屋(コーヒーが美味しい)
・山愛(とんかつが美味しいが量が多いので注意)

大将には「帰りにタヌキ轢かないように!」、先生には「お大事に〜」と見送られる、いい夜であった。


2, ローカル展開すぎるお酒 松乃井

神楽坂に住んでいた時に行きつけにしていた蕎麦屋が、「別亭むすび」。
座敷があるのでくつろげて、緊急事態宣言中もテイクアウトや個室営業等工夫して営業されていたのでお世話になりました。引っ越した後もたまに行っている。

そこが、松乃井酒造推しなのである。
まず最初の1ページ、松乃井酒造のお酒。次に別の新潟の酒造になったかと思うと、すぐおすすめのお酒で松乃井のお酒が出てくるといったメニュー構成で、まあ全部飲んだ。全部好きだった。

特に十日町に行っても酒造見学とかはやっていないのだけど、
都内でここのお酒を出しているのは「むすび」と、同じく神楽坂にある姉妹店の「れとろ」、四谷しんみち通りにある「越後路」以外で見たことがない。
なのに十日町に行くとセブンイレブンにワンカップが売っている。地域密着感すごくない?

家に帰って松乃寿司のお土産と松乃井のワンカップで旅を思い返すのもオツ。



3, 山菜の天ぷらが美味しすぎるへぎそば屋 田畑屋

食べログの評価高いな!

今回軽い気持ちで頼んだうどの天ぷらがこちら

よくわからない写真になってしまっているのだがめちゃくちゃ大きかった。
ファミリー向けということと値段が安いことに起因すると思われるのだが、居酒屋のノリで頼むと来る皿来る皿が大きすぎて幸せな後悔をする。
へぎそばの旅で4店舗くらい県内を回った中で1番気に入った。山菜が出る春がやっぱり良いかも。2回しか行ったことないけど。

というか南魚沼市か。ちょっと遠いと思った。あとここは松乃井のお酒は出していなくて、八海山とか鶴齢とかをいただいた。日本酒が無限にあるな新潟。最高。


4, 実力と知名度が合ってなさすぎる温泉 松之山温泉

「日本三大薬湯を挙げよ」で正解が出せる人、どのくらいいるのだろう。そもそもそのカテゴリ自体を知らなかったのだけど。
草津温泉・有馬温泉、そしてこの松之山温泉であるらしい。

1回目、雪掘りの後のお風呂は毎日「雲海」という温泉だった。見晴らしがとても良い。
2回目、そばを食べることが目的だったので宿泊は適当なビジネスホテルで、お風呂はまた「雲海」に行こうと思っていた。そしたら近くに松之山温泉があったので行ってみた…というのがご縁である。

今回泊まったのは「ふくずみ」。24時間入れる内湯と貸切露天が魅力の宿である。平日に行ったにも関わらず露天付きの部屋はいっぱいだったことからも人気が伺える。
空いてたら入れる貸切露天は丸の湯と四角の湯があって、それぞれこんな感じ

丸いおけのお風呂、もとい「星空の湯」
四角いおけのお風呂、もとい「天空の湯」

とっても良かった。


チェックアウトして行ったのが、前回も訪れた共同浴場・鷹の湯

ここは熱い。
どのくらい熱いかというと、寿司屋の大将も先生も、ふくずみの女将さんも熱いと言う。特に夏は地獄であると。
そしてここに来る地元の人は熱いのが好きで来ているので、水で埋めようとすると怒られるらしい。

鷹の湯の受付も、我々の素人っぽさを見てとり、
「熱いので」「ほんとに」「まずは露天に入って」「シャワーで水を浴びて」と案内してくれる。

…熱い。
けれど案内通り露天から入ったので、前回来た時の「痛い」ほどの熱さは感じなかった。
地元の方と思しきおばあさんの入り方に倣い、足湯や半身浴を組み合わせてなんだかんだ30分はお湯にいた。

松之山温泉が素晴らしいと思うのは、上がった後の発汗がものすごいところ。効いてる感。
鷹の湯は、確実に前回もやらかしているのだが、ミニタオルの販売しかない。バスタオルは持参するしかないのだ。ということで汗は頑張ってミニタオルで拭う。次回絶対タオル持ってこよう。


お土産で買って帰りたいのが入浴剤。こちらもしっかり発汗作用がある。
鷹の湯でも売ってるのだけど、ちょっと歩いてお土産物屋「十一屋」で温泉たまごとエチゴビールも一緒に買えば完成である。


年1くらいで帰省したい

もう超好き。好きなんだけど、移住先に選ばないのは単純に東京からの距離と、初めて行った時にひしひしと感じた雪の深さ。住むのは辛い。
都会育ちのもやしっ子として春先に恩恵を受けに行きたい。

とはいえなかなか遠いよねえ。墓参りでもあると来る理由になるんだけどね。ということで掲題に戻る。



おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?