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あや
2020年6月28日 21:26
東京の午前一時を舞台に、淋しさや夢を抱えた人たちを描く連作短編小説『おやすみ、東京』(吉田篤弘)。あらすじとタイトル、そしてカウンターで酒を飲み交わす人たち(?)のイラストの表紙に惹かれて手に取った。登場する人たちは、深夜の東京で頼りになるタクシードライバー、年に一度“びわ泥棒”に扮する美人、夜だけ店を開ける古道具屋、どんな事件も鮮やかに解決する名探偵など――。読み出してみると、そこは
2020年6月14日 21:48
“すき焼きを浅草で”。なんて心躍る響きなんだろう!平松洋子さんのグルメエッセイ『すき焼きを浅草で』を読んだ。平松さんの本は初めてで、タイトル買いした1冊である。私は明日は、週末は、来週は何を食べようと、わくわくしながらレシピ本をめくるのが好きなのだけど、この本から受ける食のインスピレーションは、かなりのもの。ちゃんとしたレシピがついているわけではないのだけど、すでに作ってみたい料理がいくつ