不器用な父は世界一かっこいい
私のお父さんは寡黙な人だと思う。
カタブツとは違うし、冗談も言うのだけど、
ベラベラ喋ったりしないし、割と静かな人だ。
お父さんは私が中学生だった頃、
殆ど会話をしなかったのに
私が大好きなあいのりを毎週欠かさずに
必ず録画してくれていて、
お父さんの誕生日に
お母さんとSEIYUで買った
2枚800円くらいのパンツをゴムが伸びてもなお、
安全ピンで留めて履いていた。
「そんなに伸びたパンツもう履くのやめなよ」
と言っても、
「なんでだ?穴があいた訳じゃないしまだ履ける