くは72の「おちょこ日記」

心のバランスを崩しかけて会社を辞めました。 思ってた理想の大人ではない自分をまだ受け入…

くは72の「おちょこ日記」

心のバランスを崩しかけて会社を辞めました。 思ってた理想の大人ではない自分をまだ受け入れられていないけれど、「好きなもの」や「日々の幸せ」を共有できたらとnoteを始めました。 日記を書くような気持ちでときどき小説を書いています。

最近の記事

”認めてほしい。許してほしい。櫛に絡まった髪の毛を一本一本取り除くように、私の心に絡みつく黒い筋を指でつまみとってごみ箱に捨ててほしい。 人にしてほしいことばっかりなんだ。人にやってあげたいことなんか、何一つ思い浮かばないくせに。” 「蹴りたい背中」綿矢りさ

    • 夕暮れの蝉(1)

      母が倒れた 雨がやんで、穏やかな夕暮れが山から下りて街を包み始めていた。 早めの夕食を作る私に代わって、普段は取ることのない知らない番号からの電話に出た夫が交わした短い対応に不穏なものを感じて振り向いた私に、夫は「お姉さんから電話」と様子を窺うように受話器を差し出す。 もう長姉とは10年近く話をしていない。 「こんばんわ。忙しい時間にすんません」と違和感のある関西のイントネーションで切り出した姉は、母が脳梗塞で倒れたことを告げた。 それは昨日、7月3日のことだったという

      • うまい話しに乗ってみる?

        娘から「携帯が壊れた」と連絡がきた。 やっぱり来たか。 大学生になったむすめが虎視眈々とiPhoneに戻すタイミングを狙っていることがバレバレだったのだけど、「大手キャリアに乗り換えると1円でiPhone13が手に入る」という話を聞いて、ちゃっかり見積もりまでもらってきたのです。 我が家は仕事で使う主人だけは大手キャリアのまま、私以下”QTモバイル”という九州電力系の格安携帯キャリアを使っている。 料金はもちろんだが、なによりシンプルで単純明快なところが気に入っている。

        • 「嫌悪感」は「うらやましさ」の裏返しなのかな

          爽やかな日曜日、夫が見ているyoutubeを、なんとなく一緒に見ておりましたら、”あいつ”が突然やってきたのです。 ”あいつ”はそう、嫌悪感。 友人たちに励まされながら感動のゴールをハイタッチでたたえ合うランチューバ―の動画を見ながら、大人な私は「すごいねぇ」とにっこりしながら微笑んでおりましたが、実は胸に広がるどろどろした感情が露呈しないよう慎重に振舞っておりました(ΦωΦ)。 たとえばほかにも、「気の合う仲間で登山してきましたぁ!」的なログだったり、顔出しして素敵な

        ”認めてほしい。許してほしい。櫛に絡まった髪の毛を一本一本取り除くように、私の心に絡みつく黒い筋を指でつまみとってごみ箱に捨ててほしい。 人にしてほしいことばっかりなんだ。人にやってあげたいことなんか、何一つ思い浮かばないくせに。” 「蹴りたい背中」綿矢りさ

          【fiction】午後に見た夢

          お母さんはまだお化粧をしていないのに髪をきれいにセットしてもらっている どこかに出かけるのだろう、クリーニングから戻ってきていた洋服を何着も旅行鞄に詰めている 厚みのあるハンガーと、丁寧に梱包されていたであろう段ボールが散乱している 出かけるんだな  高校の制服を着替えながら、「旅行、いつからいつまで?」とかまをかける 「木曜日からかな?たぶん日曜には帰るかな。」と不倫旅行を見とがめられるどこかの夫のように歯切れ悪く答える。 「そうなんだ」 「でもね、ほら、橋本さん。施設に入

          【fiction】午後に見た夢

          軽さこそ正義

          年々重いのが苦手になってきた。 カバンはもちろんの事、コートなんてここ数年ダッフルコートを横目で見ながらいつも同じダウンジャケットかアウトドアブランドの中綿のテーラードコートばかり選んでしまう。 そんな中、掃除機の調子が悪くなった。 冷蔵庫は23年物だが、掃除機はすでに4代目だ。 でも調子が悪いだけで、ご機嫌が良ければまだ動き出す。 うーん、これも困った。壊れてないから買い替えるのも気が引ける。しかもちょっと奮発して、ごみがあったらセンサーで教えてくれるやつだ(えばるほどで

          風通しさえ良ければ

          組織でもなんでも、風通しが良いのが大事とはよく言われる。 「家」においてもそれはかなり大切なことだと思う。 「水」と「空気」は流れが停まると淀むし、淀んでいいことはない。 なのでとにかく開け放つ。 下駄箱、押し入れ、食洗器。 風呂場の窓 に 洗濯機。 できれば風の通り道を作りたいので 2方向開けれるとベストである。 そこで考えたのがシャンパンコルクのドアストッパー。 玄関のドアの隙間を開けておきたいときに 内鍵をしたうえでドアストッパーを挟んでいた。でもそれだと開閉の

          風通しさえ良ければ

          ”味噌カップ”

          我が家は毎日 味噌汁を欠かさない。と、いうわけではない程度の一般家庭。 それでも普通に生活していると 1、2ヶ月に1個のペースで味噌を消費する。なので、味噌が入っていた容器をなんとなく 洗って再利用するようになった。 これがとっても便利なのです。 集めはじめて気がついたが、味噌カップというのは ほぼほぼ 規格が同じな上に 蓋付きである。 使いかけの玉ねぎや人参 、料理の下ごしらえで切り揃えた野菜や下味をつけたお肉を入れておくのにも、蓋付きで便利。何よりも 冷蔵庫の中で整

          壊れない冷蔵庫

          我が家の冷蔵庫は23年選手である。 結婚を機に近くの量販店で買ったシャープの3ドア。おそらく10万円前後の機種であったろう。自動製氷機のないタイプなのでこぼして床を水びたしにしながら氷を作っているが、両開きなのが気に入っている。 一度壊れかけたが夫が直してしまった。 ”直してしまった”と書いたのは、これを機に 買い換えると思ったからだ。 いくら 「電気代が」「フロンガスが」と言われても、壊れていない 家電を買い替えるのは 昭和生まれにはハードルが高い。 そんなわけで家電量

          はじめましてのご挨拶

          はじめまして!「くは72(クハ ナナジュウニ)」と申します。 世の中のSNSで輝いている50代の女性って 何かを極めていたり 波乱万丈の人生だったり 肩書がすごかったり 美魔女だったり 家柄が良かったり お金持ちだったり すごくセンスが良かったり・・・。 「私もそうなりたかったなぁ」と思いつつ 結局「何者でもない」自分を 最近やっと「それでもいいじゃん!」と 思えるような気がしてきました。 (まだ道半ばですが(笑)) 昨日、図書館で コグレマサトさん まつゆう*さん  

          はじめましてのご挨拶