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「SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意」を読んでみた

どんな本?

「SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意」は、スクラムマスターの役割と責任を詳細に解説した書籍です。スクラムマスターは、スクラムチームの成功をサポートする役割を担っており、チームのコミュニケーション、コラボレーション、問題解決を促進することが求められます。本書では、スクラムマスターが身につけるべきスキルや知識、そして実際のスクラムチームでの実践方法について、わかりやすく解説しています。

読んだきっかけ

2023年4月から会社のプロジェクトにて、スクラム開発を開始し、スクラムマスターっぽい役割を勤めています。2023年6月時点まで各スクラムイベントの司会進行、プロダクトバックログの管理、バーンダウンチャートの作成などをしていたが、果たしてこれらの業務はスクラムマスターが担うに確からしいものなのか?と疑問を持つようになった。

今回この書籍を読んで、改めてスクラムマスターとはどういう役割なのか、どういう業務をするべきなのかを整理したい。

気になった言葉

この本を使うことで、スクラムマスターは自分の考えを整理できるし、チームメンバーとマネージャーとのコミュニケーションにも生かせます。中でも、スクラムマスターの役割を兼務するときの落とし穴と自己組織化したチームはどうあるべきかの部分は特に役に立つと思われます。

私自身、期待していた内容が書かれていることを確信しました。私はスクラムマスターと開発チームメンバーの兼務しているため、落とし穴にハマっている恐れがあるなと思っていました。

スクラムマスターは、チームの状態や、会社がどの程度アジャイルに適応しているかに合わせて、採用するアプローチを調整すべきです。採用するアプローチを決めるのに役立つモデルがあります。スクラムマスターの心理状況モデルと呼ばれるもので、4つの核となるアプローチが含まれています。
ティーチングとメンタリング
障害物の除去
ファシリテーション
コーチング

それぞれ詳細に説明されていました。私に響いた言葉は、障害物を取り除くために、責任、活動、オーナーシップをチームに委譲し、チームは自分たち自身で問題を解決していくということです。自己組織化したチームを構築するために、よりゆっくりで、より痛みを伴うアプローチを取らないといけないことです。
作業者として特化するのであれば、障害物を取り除いて上げれば良いですが、マネージメントの観点も踏まえ、メンバーの成長を鑑みるのであれば、チームに促す術を学ばないといけないんだと思いました。

所感

自己組織化したチームを形成するために、傾聴、共感、関係性の修復、リーダーとしての意識と自覚、職権に頼るのではなく説得を用いる、概念化(全体像を念頭に置き、日々の現実や短期的な目標を超えて考える能力)、先見性(現在の状況と将来の決定に過去の教訓を生かすことができる直感力)、スチュワードシップ(心を開き、他者に奉仕する)、他人の成長への献身、存続可能な生命体としてのコミュニティの構築といった10の事柄を実施する必要があることを知った。メタスキルとしては、ティーチング、傾聴、好奇心、尊敬、遊び心、忍耐が必要で状況に応じて適切なものを選び、意図的に使用することが大事なことを知った。

業務的なことはなく、自己組織化したチームを形成するためには?といったことに対しての行動が大事なのだと思いました。

私自身の振る舞いが、チームの環境に対してどのように変化していくのか。チームメンバーの振る舞いをどのように変化させていくのか。

別途、自己組織化したチームのエクササイズや、アジャイルの車輪のエクササイズは振り返りのタイミングで実施しようと思いました。

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