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なぜ社員は自分で考えて動かないのか?

「なぜ社員は自分で考えて動かないのか?」

旅する経営者 あや社長です。
私は2015年に株式会社Wannabeを創業しました。
現在は湘南地域を中心に企業研修の運営やイベント事業をしています。
また、フリーランスとしてもSNS運用・運用チーム作り、バックオフィスプロデュースやオンライン講師などもしています。

私がご依頼いただく時に「自分の会社のNo.1.5ポジションで入ってほしい」とよく言われます。
1.5ポジションというのはNo.1要素を持ちながら(つまり会社の大きな流れや方向性が相談できる)、No.2の気遣いや実務もできる人のこと。
イメージ的に社外取締役+実務なイメージでしょうか?

そういう人は大体
・自分が育ててきたNo.2が辞めたいと言ってきた
・会社の社員が思うように動いてくれない
・社員が会社のことを考えていない
などの共通点から声をかけていただきます。
そして、その後こういうことを言います。

「もう少し自分で考えて業務をやってくれると助かるんだけど。」

結論として、社員は自分で考えて動くようにはなりません。
多くの経営者を見てきて、社員との関係性がうまくいく経営者の特徴を挙げていきたいと思います。


社員は本当に自分で考えて動いていないのか?

”自分で考えて”は誰の目線?

結論を先に言いましたが、基本的に社員は自分で考えて動くことはしません。
誤解なきように言っておくと、彼らは自分で考えて動いているのです。
矛盾していますね。
社員は今までのやり方や過去の自分の実績などと照らし合わせて、社員目線で最適なやり方を考えて動いていると思います。
(明らかに考えていない場合はその人の人間性もあると思いますが、そこは試験採用の時に見抜きたいですね。)

しかし、その彼らの最善と経営者の最善は違う場合があります。
彼らは(経営者のような目線で)自分で考えて動いてはいません。
その時いつものように社長が
「自分で考えて動けよ!」
と言ったところで、社員からすると
「いやいや!自分で考えたんですけど。。。」
と弁明します。
そこにはどこの目線で考えたのか?の齟齬があるように思います。

経営者から見れば、”考えればわかること”。
でも社員にとっては、”全く未知”のことも

実際に私はそういう会社に入って社員にヒアリングすることもありますが、穏やかでちゃんと考えている人が多いです。

もし「社員が自分で考えて動かない!!」という思考になっていたら、経営者の方が一回冷静に自分の現状を見直したほうがいいと思います。


経営者目線の残念な真実

経営者目線とは、会社の攻めと守りを俯瞰して見れる目線だと思います。

そして残念ながら、これを毎日の業務に追われている社員に求めるのは少し酷なもの。
なぜなら社員に求められるのは目の前の業務に対する目線なので、そもそも
・立場
・役割
・求められていること
も違います。

さらに残念なのが、経営者目線を持つことを期待しているのは経営者だけだということ。
現場でヒアリングすると、社員はそのような状況や環境は望んでないケースも多いです。

最後に残念なのが、本人が望んだとしても経営者目線を持てるかどうかは適性があるかどうかだけ、の場合が多いです。
なので例えばお子さんに事業を継承したい、後継者にしたいと思っても、適性がなければやはり難しいです。



社員との関係性がうまくいく経営者の特徴

たくさんの経営者を見ていると、社員との関係性がうまい経営者には特徴があると思います。

①経営者目線を持っているか適正を見ている
先ほどからお伝えしていますが、能力や人間性ではなく適正の部分をきちんと見ている経営者はうまくいっています。

②自分のペースや感情で社員に経営者目線を求めていない
うまくいかない経営者は、急に自分のペースや感情で経営者目線での意見や行動を社員に求めます。
社員は自分の目の前の仕事を止めて、もしくはやりながら向き合いますが、経営者目線と社員目線が混ざり結局うまくいきません。
切り替える時間を持つ必要があります。

③経営者が社員との距離感をあえてとっている
家族のような経営は理想かもしれないですが、社員との一定の距離感は大事です。
それがわかっている経営者は、自分の目線と相手の目線が同一だと思わない傾向にあります。
要はちゃんと経営者である自分と社員との線引きができていて、「相手がわかっているはずだ」とか「言葉にしなくても」という甘えがないのです。

このような特徴のある経営者は、上手に社員との関係性をとっていると思います。
みなさんの周りの経営者はどうでしょうか?


社員は「経営者目線で」自分で考えて動いてはいない。

経営者目線の社員が欲しいのであれば、
・きちんと適正のある人で
・意欲のある人を
・ちゃんとした環境で育成する
方がいいと思います。

私自身、今後は人材育成の方にも事業を展開していこうと思います。
何か気になることがあればお気軽にお問い合わせくださいませ♪


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