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未来の自動車〜人が命を奪わない自動車

自動車部品1つを作るのに、何万回もの耐久試験を行い、エンジニアの指先で目視できない不良を見分ける。
時には不眠不休、時には天災から工場を守りながら、どんなことがあっても絶対に自動車本体のトラブルで人命が失われないよう、100%の安全性を担保している。99%の安全性の担保なら1パーセント失敗できるのだから、心にゆとりが生まれ楽である。
しかし、絶対満点の100%は、血と汗と涙の連続の末の結晶なのだ。

そして、人命を守るためのこの仕事は、1台に付き約10万部品が入っている、全ての自動車部品会社、各々が行う。1台の自動車に携わる人間は数えきれない。
それほどに人命が尊いものだから、絶対に全自動車が100点にならなければいけない。
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こうして命を削りながら出来た成果は、命を守る自動車となる。
走行中に自動車が爆発した話は聞かないし、
勝手に暴走することも有り得ない。

しかし、それでも人命が奪われることがある。それは、決して自動車本体が原因ではない。人間が誤った利用をしたことで人命が奪われているのだ。

煽り運転、
ブレーキとアクセルの間違え、
飲酒運転、

池袋で起きたご老人による運転間違え。

全ては自動車の利用者が、
常識的な利用をしないで、もしくは、
常識的な利用をする能力がないのに利用して、
かけがえのない命を奪っている。
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こんなことで人命が失われるのなら、怠慢な点検と不十分な技術力で、
そもそも自動車が動かなければ良いとすら思う。

せめて「常識的な利用をする気がない者」や「常識的な利用をする能力がない者」といった異常者が乗ったときには、自動車が爆発して、運転できなくして欲しいと思わずにはいられない。

失われた命と、技術者の労力を思うと、悔しくてならない。
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確かに「常識的な利用をする気がない者」や「常識的な利用をする能力がない者」の運転を警察や家族が止める方法もあるだろう。
しかし、人の運転したい欲を阻止することは簡単ではない。
飲酒運転なんかをする人に、自身の身の安全を顧みず、「運転するな」と言う人はいないし、
ブレーキとアクセルを間違える人間と意思疎通が図れる会話ができる人は、さほど多くはないだろう。

人の命を、自らの怠慢な運転で奪う人間に、それを阻止するための忠告をするほど深入りしたい人は、私の周りにはいない。
………………
かといって、命は絶対に奪ってはいけない。だから私は、AIに頼りたい。

未来の自動車は、
正常運転できない人、つまり、飲酒者等をAIが判断し、
日頃から荒い運転をしている人の運転を許可しなかったり、
ブレーキとアクセルを間違える様な運転能力のない人間にはエンジンがかからない
等と異常者の運転が阻止される機能を備えて欲しい。

例えば、運転時には、免許証を運転席に設置することを要するようにする。そして、運転免許証には、家族があらかじめ運転できない人と登録することや、AIが飲酒運転や荒い運転をする人と記録する。

その結果、運転免許証を運転席に取り付けた際に、AIが異常運転車と判断すれば、エンジンがかからないのはどうだろうか。
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本来、人間の行動を止めるのは人間であるべきとは思う。
しかし、人と人とは少し離れ、距離を保ち深入りしないからこそ関係を保つことができる。
そして家族なら止めるべきと思っても、家族にも各々自分の人生があり、家族の暴走を止めることを完璧にこなすことは難しい。
他方で守るべきは、命というかけがえのないもの。

誰も誰かを24時間見張って適法行為をさせることはできない。その中で痛ましい事故が起きない世の中になるためには、自動車を運転する資格の有無の判断をAIが行う機能を備えて欲しい。
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自動車を作るとき、部品会社各々が言われた通りの自社担当の部品を作るだけではなく、アイデアを持ち寄ったり、
免許証を発行する公的機関も話に入り、
多くの会社でで一つになって、
「本当に絶対、命を奪わない自動車」が走る未来を創ることができないだろうか。

毎日毎日、自動車部品を作る技術者を見ながら、この惜しみない労力で出来た製品が、人の命を奪ったものの1つになってしまったこと、悲しくてならない。

あらゆる意味で安全な自動車が走る未来を心から願っている。そこには人に対し容赦なく是非善悪を伝え、対処できるAIが不可欠である。

とても嬉しいので、嬉しいことに使わせて下さい(^^)