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正直に話せば嘘つき者になり、嘘をつけば正直者になることがある〜それでも通りの良い嘘はない

「通りの良い嘘を吐くように」
国家公務員だったとき、上司からの唯一の指揮命令は、それだった。
「通りの良い嘘が何か分からないため、私にはその実行が困難です。国民に説明して正直に話したい」と言った。そもそもミスをしたのは私ではなく担当部門であるため具体的な説明が出来ない中、
その全てを私の嘘で塗り固めるなんて、不能で無謀だと思った。

上司は困難と言った私の言葉に、急に激昂し、「出来ないではなくやれよ!」と言う。
心の中で、自分でやれば良いのに。と思って、その場を去った。
………………
「嘘をつくな」と言う教育は受けてきたが、「嘘で固めろ」との教育は受けてこなかったから、当時の私は、嘘をつくことが上手くいくとの理解は意味不明であった。

しかし、最近になって「失敗を隠すために、通りの良い嘘をつく」ことが民間で勤める現職でも日々起こっていると感じる。

だから、
正直に話せば、嘘つき者になり、
嘘をつけば、正直者になることがよくあるのだ。
……………
普通は嘘をつかないから、真実を話すと思っていたが、
そんなことはあり得なかった。

急に3年前に異動した時の上司Yからメールが届く。
「あやとさんが登録している環境省のメーリス、どうして登録しているの?」と。
だから私は、
「Yさんが登録しろとの指示を出したからです。」
と証拠のメールを添付し、返信した。

すると、取締役、部課長をCCに入れた返信がくる。
「あやとさんが勝手に登録したみたいです。今後は小職のアドレスに変更するのでご承知置き下さい。」と。

そうなのだ。
Y氏は、私が入社した頃から、事実を捻じ曲げた嘘をつき、妄想上の通りの良い出来事を真実にすり替えて公表する。
日頃から胡麻を擦るY氏は役員に寵愛され、
真実を話すと私の妄想だと言われ、
証拠のメールを見せると、無視され、
私は長らく歪みを食らってきた。

例えば、
「電車遅れのときは、部内の誰かに言えば良い」とY氏に言われ、従った結果、連絡をもらえなかった部下の怒りを買い、
電車遅れで到着した日には、「なぜ全員にメールしなかったのか?」とY氏に激昂される。

また別の日には、
「文具は会社のお金で買うように」とY氏に言われ、申請を出し、Yが承認印を押す。
その後、経理から「ペンは良いけど、ペンのインクはダメ」と激昂されたから、
「彼女の独断と偏見で、僕は無理にサインした。」となる。
……………………
通りの良い嘘とは、責任の転嫁だったのだ。
いつの間にか、全てのしわ寄せが私に来ることもあった。

その時、怒りは湧き上がるが、返す言葉は消えた。言葉にならなかったのだ。
それと同時に、自分はY氏と同じことが出来ない人間で良かったと思った。
もし国家公務員のとき、国民に通りの良い嘘をついて責任転嫁と自己防衛を行ってまで社内政治力を得ていたら、得た政治力の分以上に憎しみと恨みを買っただろう。
…………………
通りの良い嘘はない。一生を嘘で固めて生きることは、多くの人に与えた苦痛の分を何処かで受け取ることになる。

確かに、通常の判断力のある一般人の理解において、合理性を持てる嘘もあるだろう。しかし、この時、合理性があると言えるのは、責任転嫁先の人の人格を歪めたからに過ぎない。

一々メールに証拠を添付し、責任転嫁の拒絶を図ることは、厚かましい人となる。
それでもやらなければ、悪い人となる。

それでも自分は、「独断ではない。Y氏による虚偽。」と伝えていきたい。私は二度と歪をくらいたくないし、Y氏を真似して他人に責任転嫁をする人間にもなりたくないから。
………………………………………
皆様✨今日もご閲覧いただきありがとうございます。

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そんなにお天気なので、皆様の春めいた記事をすると拝読させていただくと共感でいっぱいになります。

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