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30歳への旅✈️京都 📸🎞️ konica c35 fd



30歳の誕生日を迎える数日前。
私は、居ても立っても居られなくなって、
旅に出かけた。


📸 Konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
📸 Konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
京都駅
📸 Konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
京都タワー



30代という壁にが近づくにつれ、
押しつぶされそうになって。
どうしても、自分の部屋で、
ひとり、誕生日を迎えるのがいやになって。

エイや!っと、
前日深夜 旅へ行くことに決めて。
その数時間後には京都駅に着いていた。

”こうすべきで がんじがらめになった 私”と
さよならするために。


📸 Konica c35 fd 🎞️kodak gold / iso200
📸Konica c35 fd🎞️fujifilm superia x-tra/iso400
平安神宮




私は旅が大好きだ。
見たことのない景色に出会うことが
何よりも楽しくワクワクする。

旅は、
”ほんとうの自分”を取り戻す時間になる。
”どんな風に在りたいのか”を思い出していく。


📸 Konica c35 fd 🎞️fujifilm superia x-tra/iso400
下鴨神社で鴨さんがお出迎え🦆
📸 Konica c35 fd 🎞️fujifilm superia x-tra/iso400
下鴨神社
📸 Konica c35 fd 🎞️fujifilm superia x-tra/iso400
📸 Konica c35 fd 🎞️fujifilm superia x-tra/iso400
下鴨神社


旅のごはんも楽しい。
あんまり美味しくない食べ物も楽しい。
新たな発見がたくさんある。

知らない土地で、ふと寄り道してみたり、
楽しみにじっくり調べていってみたり。
そんなひとつひとつを選んで進んでいくこと
が堪らなく楽しい。

世界でひとつしかない旅の道のり。

その選択は、毎日の生活のなかでも
行われているのだよなとも思う。
その積み重ねが、人生になっていくのだろう。

日々に埋もれてしまうものを、
旅は思い出させてくれる。


📸 Konica c35 fd 🎞️fujifilm superia x-tra/iso400





10年ほど前に引きこもっていた頃、
京都へ瀬戸内寂聴さんの講話を聞きに行った。

その時はコンデジで、夜の京都駅を写した。
うねうねした水色の造形が
おもしろいなと思い写したのを覚えている。

旅やカメラは、
引きこもっていたあの頃から、
いつも私の味方になってくれた。
私の”好き”をつれて来てくれた。


📸 Konica c35 fd 🎞️fujifilm superia x-tra/iso400
📸 Konica c35 fd 🎞️fujifilm superia x-tra/iso400
京都駅




カメラは、
私を外へと連れ出してくれた。
その頃は鬱状態だったのだろう。
歩くため 一歩一歩 足を運ぶのも難儀だった。

カメラは世界のおもしろさや好きを
見つけ、集めるのを手伝ってくれた。
一歩一歩足を踏み出す勇気と力をくれた。



📸 Konica c35 fd 🎞️fujifilm superia x-tra/iso400
📸 Konica c35 fd 🎞️fujifilm superia x-tra/iso400
京都タワー


旅は、
私の大好きなものを連れて来てくれた。

20歳の時にも ひとり旅に出たのだった。
広島と長崎で 戦争や原爆についてふれて、
最後に 瀬戸内で現代美術に出会った。

「私のからだはこんなにも生きているのだな」
「思考を”私”と思っていたけれど、心臓も血も肉も それぞれに命を持って生きているのかも。それが関わり合って”わたし”が動いてる。思考だけが”私”と思うなんて おこがましいのかも」
と思った。

美しい自然たちにもふれて。
たくさんの命を感じたのだった。
生きていることが嬉しいと感じた。

そして、
「私もこんな風に全身で生きていることを体感できるような作品をつくりたい」
と強く思ったのだった。


📸 Konica c35 fd 🎞️fujifilm superia x-tra/iso400
📸 Konica c35 fd 🎞️fujifilm superia x-tra/iso400京都駅





心臓音の録音と、メッセージを残し、
心臓病を聴いたりできるインスタレーション
「心臓音のアーカイブス」に残したメッセージ

私たちは20歳までの命だった。もう1ヶ月と10日も生かされている。
パパとママの元に、この世に生まれたおかげで。
私のからだはいつも頑張ってくれている。多くは暗いなかで。
生きることは生きること。そこに感謝を持っていきたい。


私は先天性の心臓病で
”手術しないと、20歳まで生きられない命”
だったらしい。

3歳で手術は成功。全く問題なく育った。
だからつい忘れてしまうが、
胸を開いた手術跡は今も残っている。

思い出すたび、
「生きていることは当たり前じゃない」
と気づく。


📸 Konica c35 fd 🎞️fujifilm superia x-tra/iso400
📸 Konica c35 fd 🎞️fujifilm superia x-tra/iso400
京都国立近代美術館


今、ここに生きている奇跡。
今、あなたが これを読んでくれている奇跡。

これから、何がしたいだろう、
何ができるだろう。
愛と感謝を持って生きれるのだろうか。
まだ、命はのこされている。

ついつい、生きている重みに 耐えきれず、
自分を見失い、苦しくなったりするのだけど。

この命や個性のあることに感謝しつつ、
世界のおもしろいをたくさん見つけながら、
このからだや個性を大切にしながら
生きていきたいなと思う。


📸 Konica c35 fd 🎞️fujifilm superia x-tra/iso400
京都国立近代美術館



20歳から10年生きることができた。

この余生。
これからどんな景色に出会い、
どんな旅の道のりを紡いでいけるだろう。


(📸撮影 2021/6)




写真と言葉を綴ったひと

瀧澤綾音
演者・美術モデルとして活動。
6歳から演劇に演者として関わり、20歳でインスタレーション作品に感銘を受け「より体感・実感的な作品を演劇でつくりたい」と上京。
新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあ APRICOT/文学座附属演劇研究所/美学校 演劇 似て非なるもの/無隣館/映画美学校 アクターズ・コース/未来の踊りのためのプログラムで表現や創作について 培う。
2022年 調布市せんがわ劇場演劇コンクール俳優賞 受賞。
演劇・パフォーマンス・映像・写真・旅・癒し・インスタレーションなど重なり合う、より体感的な、作品の創作や出演を続けている。



2011年から写真の撮影をはじめ、
2021年よりフィルムカメラでの撮影を開始しました。

フィルムカメラkonica c35 fdの写真を載せた Instagramもやっています。
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