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オペレーション・フォーチュン

 ガイ・リッチー監督のことをシャーロック・ホームズの映画で好きになったので、検索していたら、ジェイソン・ステイサムとの新作があるらしい。

 ウィキで検索してみるとステイサムとはすでに5作目のタッグ
 そんなに?知らなかったなあ。

 てか、ステイサムの映画で、監督の名前をチェックしたことが無いのだった笑。きっと、ステイサムの使い方が、なんか惜しいのかもしれない。

 この映画を観る前、テレビで、「トランスポーター2」を観たが、なんだか、軽い感じで、入り込めない。
 そう、まるで、「ミッション・インポッシブル2」の、ジョン・ウー節を観ているような違和感。

 言うなれば、リュック・ベッソン節、炸裂、みたいな映画だと思った。

 ステイサム演じるハード・ボイルドでストイックな運転手に、子供の送り迎えを頼んでいるセレブの奥様が、妙に、絡んで頼ってくる。
( ↑ 女、いらねー)
 敵のやせぎすの女がコート脱ぐと下着姿で両手に拳銃をぶっ放す。
( ↑ ニキータでそんなシーンあった?痩せた女好き?)
 ステイサムのアクションも、カッコいいところと非現実的なところがギャップありすぎ。
 リュック・ベッソンのパロディ?と思うような可笑しさであった。(調べてみたら、監督は違う人!)

 ガイ・リッチーの「オペレーション・フォーチュン」のステイサムは、スキだ。
 別に、女出てこなくても、ジェイソン・ステイサムは、かっこいい!という嬉しい映画だった。

 しかも、細部がなんだかコメディ・タッチである。
 捜査に協力する人気俳優と、その俳優の大ファンの武器商人の大富豪とのやりとりとか、ステイサムのチームのメンバーの特徴とか。

 ふふっと小さく笑いたくなる感じが、全面に満ちている映画だ。

 うちのダンナは、その笑いが、別に?と言っていたが、反対に、私はその、小さな小ネタが、なんだか可笑しくて堪らない。

 ちょっと嬉しかったのが、ステイサムの上司のネイサンが、
「管制塔」という言葉に反応して、
「グランド・コントロール・トゥ・メイジャー・トム」と言う言葉をちらりとつぶやいた。そのセリフをリスニングできたこと。

 それは、昔好きだった、デビット・ボウイのスペイス・オディティという歌で、「管制塔からトム少佐へ」という歌詞なのだ。(流石、英国)

 字幕では全く意味を為さないから訳されてなかったけど、
 あ、今、「スペイス・オディティ」の歌詞言った!と、1人でウケた瞬間である。

 なんか嬉しい。

 つまり、この映画は、ミッションインポッシブルの、イーサン・ハントが女に弱い部分を取り去って、少しコミカルにミッションを遂行していく物語とでもいえばいいだろうか。
 今、公式ホームページに行ってみたら、次のようなコピーがあった。

 ジェームズ・ボンドよりもオラオラで俺流
 イーサン・ハントを凌ぐ強引さで寄せ集めのチームを率い、
 キングスマン以上にぶっとんだオペレーションを実行!!
 最強スパイ:オーソン・フォーチュン

公式HPより

 今、これを読んで、吹き出しそうになった。
 もしかして、それを目指してた?
 この言葉が本当かどうかは、各自、映画を観て判断して欲しいが、MI6にしては、コミカルで笑えると思ったところにこの映画の良さがある気がする。

 最近、いろんな映画を観て、1回目は筋を追うのに懸命で、その映画の良さにちっとも気が付いてない時があるから、簡単にどうこう言えない気がしている。
 「恋は2度目からが面白い」というタイトルの本があったが、映画ももしかしたら、2度目に観た時に真価がわかるのかもしれない。

 最後に、ステイサム好きなのだろうが、友達同士で来た男子高校生3人が、仲良くポップコーンを持って観ていたのが不思議だった。
 子供が観て、面白さがわかる?と思わないでもない映画だったので。
 映画の途中で、3人、仲良く連れ立ってトイレに行き、
「おいおい、おこちゃまかよ!連れションしないで各自行け!」
と私に思われていた。(ステイサムのようなタフガイには、ほど遠い)

 ガイ・リッチー節、スキです💖







 


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