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蚊からのメッセージ✧♡

 さて、数日前、蚊が「ぷ~~~~~ん」と飛んで、穂村さんの著作に「蚊がいる」という本があることを発見した私は、本屋に行って、なにもゲットできなかった。
 そして買い物ついでに2軒目の書店。
 1軒目の本屋では穂村弘の「穂」の字もなかったが、2軒目では2冊発見した。「絶叫委員会」の文庫本と、「蛸足ノート」

 2023年11月25日、初版発行と本にある。
 なに?
 蚊が「ぷ~~~~~ん」と飛んだのは11月24日。

 こんな偶然ってあるのだろうか?

 もはや、あの蚊は、私と穂村さんをつなぐスピリチュアルな使者、
 いや、もはや、あの蚊は、穂村さんではなかったのか?

 迷わず、ゲットした。

 Amazonによると2023/11/20という日付がついていたので、もうちょっと早く店頭に並んでいたのかもしれない。

 今、楽しみながら、一つ一つ読んでいるところです。
 早速ウケた話を転載します。

 寝る前などに動物の動画を観る癖がある。これを始めると、あっという間に時間が経ってしまう。仔猫や仔犬の姿を見ると、脳から謎の液が出てうっとりする。ああ、可愛いなあ。
「柴犬って飼い主以外に撫でられるのはあんまり好きじゃないんだって」
 すると、こんな言葉が返ってきた。
「へえ、柴犬ってあのどうして人気あるのかわからない演歌顔の子?」
 一瞬、言葉に詰まる。なんだか、予想していた返事と違う。いろいろ意外すぎて、どこから突っ込んでいいのか混乱した。
 疑問点を整理してみる。柴犬は文句なく可愛いと思っていたから、「どうして人気あるのかわからない」は不思議である。また、柴犬のどこが演歌顔なのか、わからない。それはいけないことなのか、そもそも演歌顔とはどういう顔か。
 とりあえず、一番気になった点から尋ねてみた。
「あの、演歌顔ってどういう顔?」
 妻は真顔で即答した。
「ほら、なんとなく角刈りっぽい」
 角刈りっぽい?ますますわからない。私には演歌歌手が角刈りって印象は特にないし、柴犬のどこか角刈りっぽいのか。犬に髪形ってあるのか。
 多くの疑問を抱えたまま、けれども、私は沈黙した。訊けば訊くほどわからなくなりそうな予感がする。妻は穏やかな表情をしている。まったくいつもと様子は変わらない。今の会話を変だと思っている気配もない。静かにお茶をすすっている。
 彼女の中では、なんの疑問も無く柴犬は角刈りで演歌顔の不人気犬なのだろう。夫婦と云えども見えている世界は違う。妻という謎の塊がここにある。

「妻という謎」

 穂村さんも変わってるけど、奥さんも変わってる笑。
 乳母猫に育てられた高木さんが猫目の奥さんと結婚しているのに似ている。

 うちに飛んでいる蚊は、穂村さんだった♡








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